舞台の千秋楽・クランクアップの記念品|公演名と日付を刻んでキャスト・スタッフの人数分
千秋楽やクランクアップの記念品を制作側で人数分用意するなら、先に渡せることと人数を固めるのが出発点です。劇場・制作会社・所属事務所には贈り物の受け取りに決まりがあることが多く、確認せずに作ると渡せない品になります。
形は1つに決めて公演名と日付を入れ、名前は刻印で分けます。
この記事は制作側が座組の人数分を用意する場合を中心に扱い、有志やファンが贈る場合は後半で分けて触れます。
向いているケース・向かないケース
| 状況 | 向く選択 |
|---|---|
| 制作側が、座組全員に同じ記念品を渡す | 共通の形を人数分作る |
| キャスト同士の有志で、千秋楽に交換したい | 共通の形で、名前を刻印で分ける |
| 千秋楽まで1か月を切っている | 当日は手紙や消えもの、記念品は打ち上げ後に |
| 公演のロゴやビジュアルを入れたい | 権利を持つ側と契約の範囲を確かめてから |
| 人数が多く、1人あたりの予算が小さい | 既製品の名入れや印刷物にする |
金属が向くのは、座組の人数が固まっていて、渡せることが確認できている場合です。渡せるかどうかが不明なまま作るのが、いちばん避けたい失敗です。
制作側が確かめること
制作側が用意する場合でも、確かめる先は1つではありません。
| 確かめる先 | 確かめること |
|---|---|
| 主催・制作会社 | 記念品の予算、配る範囲、ロゴの使用の可否 |
| 出演者の事務所 | 受け取りの決まり、芸名の表記 |
| 舞台監督・劇場 | 楽屋での受け渡しの時間と場所 |
芸名の表記は、本人か事務所の表記に合わせて一覧で確認してから刻みます。
共通の形を1つ決め、名前は刻印で分ける
人数分を作るときは、1人ずつ形を変えません。形を変えると、そのたびに原型設計の費用がかかります。
- 形は1つ。作品を象徴するモチーフか、公演名の文字を立体にする
- 表に公演名と日付、裏に名前を刻印で入れる
- 違いを付けるなら、素材(SV925と真鍮+メッキなど)で分ける。全員同じ素材にしてもよい
- 役名は作品の権利に関わることがあるため、本人の名前にする
| 刻む内容 | 例(説明用) |
|---|---|
| 公演名+日付 | ○○○○ 2027.3.28 |
| 名前 | 本人の名前か芸名 |
| 一言 | Thank you・千秋楽 |
名前は1個ずつの刻印になり、刻印は1か所税込3,000円程度が目安で、仕様により変わります。人数分の費用の組み立ては友達・仲間とお揃いのアクセサリーをオリジナルで作ると同じ考え方です。
再演のたびに同じ記念品を渡すなら、年号を入れない本体と翌年の原型の扱いを塾・資格スクールの合格記念品で、共通の形に名前や日付を刻印で足す進め方を工務店・ハウスメーカーの引き渡し記念品で、それぞれ別の業種の例として紹介しています。
公演のロゴ・名称は、権利を持つ側と契約を確かめる
公演のロゴやキービジュアルの権利は、主催・制作会社・原作の権利元・ロゴを作ったデザイナーなど、作品ごとに持ち主が違います。制作側であっても、記念品への使用が契約の範囲に入っているかを確かめます。
- 原作のある作品は、原作の権利元の許可が要ることがある
- ロゴを外部のデザイナーが作った場合は、その契約で記念品への使用が認められているかを見る
- 公演名や出演者名を文字で刻む場合も、名称の扱いや利用条件が決まっていないかを主催・事務所に確かめる
当社が複製・加工をお受けできるのは、依頼者が権利を持つか、権利者の許諾を確認できるものに限ります。ロゴを使わなくても、公演名の文字と千秋楽の日付で、何の記念かは伝わります。
千秋楽から逆算する日程
千秋楽の日は動きません。製作は仕様確定後およそ4週間が目安で、形の検討と許可の確認は別に見込みます。
| 時期 | すること |
|---|---|
| 稽古開始の頃(本番の2〜3か月前) | 人数の確定、許可の確認、形の相談 |
| 本番の2か月前 | 3D画像で形を確認し、仕様を確定する |
| 本番の1か月前 | 受け取り。名前の刻印を一覧で照合する |
| 千秋楽・打ち上げ | 渡す |
公演が始まってから作り始めると、千秋楽に間に合わない可能性があります。公演期間、許可の確認、配送の日数で変わるため、形と数量を伺って個別に確認します。間に合わない場合は、打ち上げや次の集まりで渡す前提に切り替えます。
映像のクランクアップは、撮影終了日が動くことがあります。日付を刻むなら、刻印を最後に回せるかを先に確かめるか、日付を入れない形にします。グッズ全体の段取りはグッズ製作スケジュールが参考になります。
販売グッズとは分けて考える
座組への記念品と、ファンに売るグッズは、目的も権利の確認も違います。
| 項目 | 座組への記念品 | 販売グッズ |
|---|---|---|
| 数 | 人数分+予備 | 売る数の見込み |
| 名前 | 1個ずつ刻印 | 入れない |
| 権利の確認 | ロゴの使用と名前の表記 | 許諾の範囲・期間・改変 |
販売グッズの権利・数量・日程はタレントグッズを金属アクセサリーで作るにまとめています。記念品と販売品で同じモチーフを使うなら、販売品の許諾の範囲に記念品が含まれるかも確かめます。
有志・ファンとして贈る場合
制作側ではなく、有志やファンとして贈る場合は、確かめる先が変わります。
- キャスト・スタッフの有志は、楽屋での受け渡しと配る人数を制作か舞台監督に確かめる
- ファンからの贈り物は、受け取らない、手紙だけ受け付ける、窓口を限る、など現場によって扱いが違う
- 公式のロゴや写真は使わず、使う文字も主催の案内に沿う
案内に「受け取れない」とある場合は、作らない判断が礼儀です。公式素材を使わずに推しへの気持ちを形にする考え方は推しの概念アクセサリーをオーダーするで扱っています。
GEMILYAに頼む場合
公演名、渡す日、人数、キャストとスタッフの内訳、ロゴを使うかどうかを添えてご相談ください。
- 本体を作れる地金はSV925・K18・K10・Pt900・真鍮・ステンレスの6種
- 費用は、原型設計(多くは税込22,000〜44,000円程度・初回のみ・デザインごと・形の細かさで変わる)、原型の3D出力(別の費用・初回のみ)、1個ごとの製作費の3段。製作費は素材・大きさ・個数を伺ってからご案内する
- 数量が増えると、初回だけの費用が1個あたりに分散される
- チェーンやキーリングは既製の部品を組み合わせる
- 公演ロゴやキャラクターの意匠は、許諾を確認できる場合に限る
人数分の小ロットの進め方は特注・小ロット製作にまとめています。
まとめ
- 作る前に、劇場・制作・事務所の受け取りの決まりと人数を固める
- 共通の形を1つ決め、公演名と日付を表に、名前を裏の刻印で分ける
- ロゴは主催・原作・ロゴの制作者との契約の範囲を確かめる。公演名や名前の文字も扱いの決まりを確認する
- 稽古開始の頃に相談し、本番の2か月前に仕様を確定する。クランクアップは日付の刻印を後に回す
- 有志やファンが贈るなら、案内に従い、受け取れないなら作らない
公演名と千秋楽の日付、座組の人数とロゴを使うかどうかを添えてご相談ください。刻印の入れ方と、千秋楽に間に合うかの見通しをお返しします。
この記事の内容で、製作を考えている方へ
参考画像と、作りたい個数をLINEでお送りください。まず1個から作りたい・販売を検討中・贈り物の1個など、今の段階のままご相談いただけます。