VOLUME OEM
100個、300個、1000個。
数量で単価はどこまで下がるか。
いちばん多いご質問が「数量を増やすと、いくら安くなりますか」です。 答えは素材とデザインで変わりますが、どの費用が下がって、どの費用が下がらないかは決まっています。ここではその仕組みを先に開きます。
お見積もりは必ず3つの数量を並べてお出しします。初期費用(原型・型)と1個あたりの製作単価を分けて記載するため、 どの数量で何が効いているかがその場で分かります。
どの費用が下がって、どれが下がらないか
ジュエリーの製作費は性質の違う費用の合計です。数量を増やしたときの効き方は、費用ごとに異なります。
| 費用 | 性質 | 数量を増やしたときの効き方 |
|---|---|---|
| 原型代・ゴム型代 | 初回のみの固定費 | いちばん大きく効きます。同じ費用を個数で割るため、100個なら1個あたりは100分の1になります |
| 地金代(材料費) | 重量 × 地金相場に比例 | ほとんど下がりません。数量を増やしても1個に必要な金属の量は変わらないためです |
| 鋳造費 | 段取り+ツリー1本あたりの効率 | 中程度に下がります。1本のツリーに多く付けられるほど、1個あたりの鋳造コストは下がります |
| 研磨・仕上げ費 | 1個ずつの手作業 | 下がりにくい費用です。数量が増えても1個にかかる手の時間は大きく変わりません |
| メッキ費 | まとめて処理できる工程 | まとまると下がります。1回の処理に入る数が増えるほど1個あたりの負担が減ります |
| 石留め費 | 1石ずつの手作業 | 下がりにくい費用です。石数が多いデザインほど数量効果は小さくなります |
| 検品・梱包費 | 個数に比例 | ほぼ下がりません。1個ずつ確認して包む工程のためです |
まとめると、数量で下がるのは原型代と鋳造・メッキ、下がらないのは地金代と手作業の工程です。プレス製品のように数量で劇的に下がらないのは、鋳造と仕上げが1個ずつの工程を含むためです。
素材によって、効き方が変わる
同じ数量でも、地金代の比率が高い素材ほど数量の効果は小さくなります。量産を前提に素材を選ぶ場合の目安です。
| 素材 | 数量効果 | 理由と向いている用途 |
|---|---|---|
| シルバー925 | 大きい | 地金が比較的安く、加工費の比率が高いため、数量を増やすと単価がはっきり下がります。グッズ・ノベルティの量産に向きます |
| 真鍮(ブラス) | 大きい | 同じく加工費が中心です。メッキ仕様にすることが多く、まとめ処理の効果も出ます |
| K10ゴールド | 中くらい | 地金代と加工費のどちらも効きます。デイリーラインの量産で選ばれます |
| K18ゴールド | 小さい | 地金代が金額の大半を占めるため、数量を増やしても下がり幅は限られます。相場の影響の方が大きくなります |
| プラチナ900 | 小さい | K18と同じ理由です。数量よりも重量の設計と相場のタイミングが効きます |
数量帯ごとの進め方
100〜299個
初回の量産ロット。原型代を個数で割り切れるようになり、1個あたりの負担がはっきり下がります。展示会やポップアップ、ECの初回在庫として選ばれる数量です。
300〜999個
鋳造とメッキのまとめ効率が出てくる数量です。同じデザインで色違い・サイズ違いを分ける場合は、仕様ごとの内訳を分けてお見積もりします。
1000個以上
本格量産。検品基準と梱包仕様を先に決めておくと、納期と品質のばらつきを抑えられます。分納のご相談も承ります。
100個より少ない数量は小ロットOEMのページにまとめています。1個からの試作と量産は同じ原型で進められるため、 小さく試してから増やす流れも、最初から量産に入る流れも選べます。
量産の前に決めておくこと
仕様を先に確定する
量産に入ってからの変更は、型の作り直しにつながることがあります。素材・重量・仕上げ・刻印・石の有無を試作段階で固めます
検品の基準を決める
鋳造品は微細な質感の個体差が出ます。どこまでを許容するかを先に共有しておくと、納品後の判断が揃います
納期から逆算する
数量が増えるほど鋳造・仕上げの回数が増えます。納品希望日を最初にお知らせいただければ、仕様確定の期限を逆算してご提案します
分納の要否を決める
初回に全数を受け取るか、販売に合わせて分けて納品するかで、在庫の持ち方が変わります
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よくあるご質問
- 100個作ると、1個のときより単価はどのくらい下がりますか?
- 下がり幅はデザインと素材で変わります。原型代のように1回だけかかる費用を個数で割れるため、そこはほぼ個数分の1になります。一方で地金代は数量が増えても下がらず、研磨や石留めのように1個ずつ手作業の工程も下がりにくい費用です。そのためシルバー925や真鍮のように加工費の比率が高い素材では下がり幅が大きく、K18やプラチナのように地金代が中心の素材では限られます。お見積もりでは数量を3つ並べて比較できる形でお出しします。
- 見積もりで数量の比較を出してもらえますか?
- はい。お見積もりは原則として3つの数量を並べてお出しします。ご希望の数量が決まっていない場合は、100個・300個・1000個のように幅を持たせて比較できる形にします。初期費用(原型・型)と1個あたりの製作単価を分けて記載するため、どの数量で何が効いているかが分かります。
- 最大でどのくらいの数量まで対応できますか?
- デザインと素材、納期によって変わります。数量と納品希望日をお知らせいただければ、対応可否と分納の要否を含めてご回答します。初回のご相談と概算のお見積もりは無料です。
- 量産の納期はどのくらいですか?
- 仕様が確定してからの期間は、数量、石留めやメッキの有無、試作での修正回数によって変わります。小ロットの目安はおよそ4週間ですが、量産ではこれより長くなります。納品希望日が決まっている場合は、最初にお知らせいただければ逆算してご提案します。
- 量産の前に、まず1個だけ試作できますか?
- できます。ロストワックス鋳造とゴム型を使うため、試作1個と量産を同じ原型で進められます。現物で形・重さ・着け心地を確認してから量産に入る流れをおすすめしています。原型は最終のご発注から6か月間お預かりするため、その期間内に同じ仕様で作り足す場合、追加生産で原型代はかかりません。
- 同じデザインでサイズ違い・色違いを混ぜられますか?
- 混ぜられます。指輪のサイズ展開やメッキ色の振り分けは量産でよくあるご相談です。仕様ごとに工程が変わるため、お見積もりでは内訳を分けて記載します。