銀婚式・金婚式の記念に指輪を作り直す|すり減った結婚指輪と、子から両親へのペア
銀婚式(25年目)や金婚式(50年目)に合わせて指輪を作り直すなら、最初にすることは「元の指輪が直せるか」を購入店か修理店に聞くことです。サイズ直しと磨き直しで済むなら、費用を抑えられる場合があり、思い出もそのまま残ります。
新しく作るのが向くのは、長年のうちに細くなりすぎた、号数の差が大きくて直せない、夫婦2本をそろえ直したい、という場合です。
子から両親へ贈るなら、サイズと好みを本人に確かめるのが最初の仕事で、内緒で号数を当てるのは難しいと考えてください。
向いているケース・向かないケース
作り直しは、元の指輪が役目を終えたときの選択です。直せるなら直すのが先です。
| 状況 | 向く選択 |
|---|---|
| すり減って細くなり、変形や割れが心配 | 新しく作る |
| 号数の差が大きく、サイズ直しで対応できない | 新しく作る |
| 2本の傷みが違い、並べると差が気になる | 2本そろえて作る |
| 傷と少しの号数差だけ | 購入店・修理店で直す |
| 元の指輪への思い入れが強い | 直して残し、記念の1本を別に作る |
| 本人が指輪を着けなくなった | 指輪にこだわらず、ネックレスや別の品にする |
元の指輪は手放さなくてよいことを先に伝えておくと、作り直しの話が進みやすくなります。
連れ合いを見送ったあとで結婚指輪の扱いに迷っている場合は、再婚・死別後の結婚指輪をどうするかで、保管する・手放す・形を変えるのそれぞれの考え方を確かめられます。
すり減った結婚指輪:直すか、作り直すか
長年着けた指輪は、裏側(手のひら側)が細くなっています。見た目は同じでも、厚みが減ると変形しやすくなります。
| 状態 | 進め方 |
|---|---|
| 細くなったが割れていない | 修理店で磨き・補強ができるか聞く |
| 薄くなって変形している | 作り直しが向く |
| 入らなくなった(関節が太くなった) | 号数の差で判断。指輪が入らなくなったら |
修理・既製品・新しく作る、の3つは費用の条件が違います。修理の内容、既製品に合う品があるか、新しく作る仕様を並べて比べると、どれが抑えられるかが分かります。
元の指輪を作り直しに使えるかは、品物を見て個別に確認します。仕組みは金のアクセサリーを溶かして作り直せる?で説明しています。元の刻印(日付や名前)は、写真に撮っておけば新しい1本に写せます。
本人の手に合う幅と形
25年・50年のあいだに、手は変わります。年齢で形を決めるのではなく、本人の指の形・着け外しの動作・重さの許容範囲を確かめて候補を選びます。
| 確かめること | 候補になる形 |
|---|---|
| 関節が付け根より太い | 関節を通る号数で作る。付け根で回るなら幅を少し広めにする案もある |
| 着け外しが多い、手がこわばりやすい | 内側を丸く(内甲丸)して出し入れを楽にする |
| 石を入れたい | 低く留める。引っかかりは着け方でも変わる |
| 重さが気になる | 幅と厚みを控えめにし、変形しない厚みは残す |
幅を広げれば必ず回らなくなる、低く留めれば必ず引っかからない、とは限りません。候補を2〜3案出し、本人が着けている指輪と比べて選ぶのが確実です。
地金の選び方:銀婚式の「銀」、金婚式の「金」
名前に合わせて地金を選ぶ人は多いですが、決まりではありません。毎日着けるかどうかで選びます。
| 地金 | 向く場合 |
|---|---|
| SV925 | 銀婚式の名にちなむ。黒ずみの手入れが要る |
| K18・K10 | 金婚式の名にちなむ。毎日着けても色が変わりにくい |
| Pt900 | 元の結婚指輪がプラチナで、色をそろえたい |
銀婚式だからといって、毎日着ける指輪をSV925にすると黒ずみの手入れが続きます。毎日着けるならK18・K10・Pt900が手入れの面で楽です。
夫婦の記念ではなく、自分の年齢の節目に長く着ける1本を考えている方には、30歳・40歳・50歳の節目に自分で作るジュエリーが合います。変色しにくい地金・歪まない厚み・直せる形の3つから選び方を説明しています。
金婚式の金の指輪は、K18は色が濃く、K10は少し薄い色です。地金代は重さ × その日の相場で決まるため、幅と厚みで変わります。金とプラチナの製作はゴールド・プラチナのページにまとめています。
刻印:元の日付と、新しい日付
作り直した指輪には、2つの日付を入れられます。
- 結婚の日付(元の指輪から写す)と、銀婚式・金婚式の日付
- 2人の名前やイニシャルは、元の指輪の並びに合わせる
- 子から贈るなら「from」で贈り主を入れる方法もある
- 刻印は1か所につき税込3,000円程度が目安で、文字数や場所などの仕様によって変わる
文字数は幅と号数で決まるため、長い文より日付と名前を読める大きさで入れる方がきれいに仕上がります。
子どもが贈るときのサイズの測り方
両親に内緒で作ると、号数を外しやすくなります。サプライズにするなら、渡し方を工夫します。
- 本人に聞けるなら聞く。「指輪のサイズいくつ?」で済むことが多い
- 聞けないなら、普段着けている指輪を借りて内径を測る。着ける指が同じかを確かめる
- 関節が太い場合は、関節を通る号数が要る。本人しか分からない
- 当日は「作る約束」を渡し、仕様は3人で決める方法もある
渡したあとに本人と仕様を決める方法が、いちばん失敗が少ないです。この場合、当日はデザインの案や石の見本を箱に入れて渡します。
号数の測り方はリングサイズ(号数)の基礎知識にあります。
結婚20周年・30周年の記念にする場合
20周年の磁器婚式や30周年の真珠婚式などの節目に、指輪を考える方もいます。この時期は元の指輪がまだ着けられることも多いため、足すか作り直すかを分けて考えます。
| 状況 | 向く選択 |
|---|---|
| 結婚指輪はまだ着けられる | 重ねる1本を足す |
| すり減りや号数の差が気になる | 直せるかを購入店に聞き、難しければ作り直す |
| 節目を形に残したい | 内側に記念日の日付を刻む |
真珠婚式にちなんで真珠を添えたい場合は、留め方を形と合わせて伺ってご案内します。重ねる1本の幅や色のそろえ方は結婚10周年・記念日の指輪を作るが参考になります。
GEMILYAに頼む場合
GEMILYAでは、記念の指輪1本の特注と、夫婦2本の製作を承ります。お手持ちの指輪のサイズ直し・磨き直し・修理は行っていないため、直す場合は購入店か修理店へご相談ください。
- 本体を作れる地金はSV925・K18・K10・Pt900・真鍮・ステンレスの6種
- 原型設計は多くは税込22,000〜44,000円程度(初回のみ・デザインごと・形の細かさで変わる)。原型の3D出力は別の費用で、こちらも初回のみ
- 鋳造・仕上げなどの製作費は1本ごとにかかり、内容を伺ってからご案内する。夫婦2本は数量2個の小ロットで、幅や形が違えば原型設計費はデザインごとにかかる
- 元の指輪の地金を使えるかは、品物を見て個別に確認する。新しい地金で作る前提でご案内する
- 元の指輪の正面・横・内側(刻印)の写真と、新しい号数をお送りください
- 元の指輪の形を写すのではなく、幅・断面・仕上げをそろえた新しい1本として作る
2本をそろえる考え方はペアリングをオーダーメイドで作るにまとめています。
まとめ
- まず購入店・修理店で直せるかを聞く。修理・既製品・新規製作の条件を比べる
- 細くなりすぎた・号数差が大きい・2本をそろえたいときに新しく作る
- 形は年齢ではなく、本人の指形・着け外し・重さの許容で候補から選ぶ
- 地金は名前にちなまなくてよい。毎日着けるならK18・K10・Pt900が手入れが楽
- 子から贈るなら、渡したあとに本人と仕様を決める方法が失敗しにくい
元の指輪の写真と、分かる範囲の号数を添えてご相談ください。直す方が向く場合は、その旨もお伝えします。
この記事の内容で、製作を考えている方へ
参考画像と、作りたい個数をLINEでお送りください。まず1個から作りたい・販売を検討中・贈り物の1個など、今の段階のままご相談いただけます。