再婚・死別後の結婚指輪をどうするか|前の指輪の扱いと、新しい1組を作るときの決め方
再婚するとき、前の結婚指輪は「保管する」「手放す」「別の形に変える」のどれでもかまいません。着け続ける・別の指やネックレスに移す・保管するなどの選び方があり、本人の気持ちを大切にして、新しい相手と話し合って決めます。
新しい1組は、前の指輪と比べて決めるものではありません。今の手の太さと、今の仕事や暮らしに合う幅と素材を、着け心地と好みで選びます。
死別や離婚のあとに再婚する人に向けて、前の指輪の扱い方と、新しい1組を作るときの決め方を順に説明します。
前の指輪は「保管・手放す・形を変える」のどれでもよい
死別と離婚では、前の指輪への気持ちが違います。どちらでも、無理に手放す必要はありません。
| 扱い方 | 向く気持ち | 頼む先 |
|---|---|---|
| 保管する | 子どもに渡したい・思い出として残したい | 自分で |
| 右手やネックレスに移す | 死別で、手元に置き続けたい | 購入店(サイズ直し・チェーン) |
| 手放す | 区切りをつけたい | 貴金属の買取店 |
| 別の形に変える | 石や地金を生かしたい | 購入店・工房 |
死別の場合は、右手に移す、ネックレスに通すといった形で持ち続ける人もいます。どう持つかは本人の気持ちを大切にし、新しい相手と話しておきます。
離婚の場合の売る・刻印を消す・作り直すの比べ方は離婚後の結婚指輪・婚約指輪はどうする?で詳しく扱っています。
相手への配慮:溶かして使う案は先に話す
前の指輪の地金や石を、新しい指輪に使いたいという相談もあります。技術の話の前に、相手の気持ちを確かめる方が先です。
- 前の指輪の素材を使うことを、相手がどう感じるかを聞く
- 子どもがいる場合、親の指輪を子に残す選択もあることを伝える
- 使うなら、石や地金を現物のまま新しい指輪に生かすのか、外部の買取店で換金して新しい製作費に充てるのかを分けて考える
金やプラチナを溶かして使えるかは、品物を見て個別に確認します。品位が混ざる・溶かすと減る・量が足りないといった理由で、新しい地金で作る形をご案内することもあります。仕組みは金のアクセサリーを溶かして作り直せる?で説明しています。
相手が少しでも気にするなら、前の指輪は使わず新しい地金で作る方が、長く着けるうえで迷いが残りません。
新しい1組は「今の手と暮らし」で決める
再婚の指輪は、初婚のときから手も暮らしも変わっていることがあります。前の指輪の幅や号数は、今の手に合えばそのまま参考にできますが、号数は測り直します。
| 決めること | 目安 | 理由 |
|---|---|---|
| 号数 | 今、測り直す | 手の太さは年月で変わることがある |
| 幅 | 手の大きさと指の長さ、好みで選ぶ | 着けて比べると決めやすい |
| 素材 | 毎日着けるなら地金の色そのもの | メッキは手の擦れで剥げやすい |
| 仕上げ | 傷が目立ちにくいマットも候補 | 家事や仕事で当たる |
関節が太く指の付け根が細い手は、関節を通る号数にすると付け根で回りやすくなります。号数は2人とも、今の手で測り直すことが欠かせません。幅ごとの見え方は指輪の幅は何ミリにする?にまとめています。
細い指輪が手の中で埋もれて見えると感じる人もいます。幅のある平打ちや厚みのある甲丸も候補にして、実際に着けて比べるのがいちばん確かです。
50代での再婚などで、これから長く着ける1本として地金・厚み・直せる形を確かめておきたい方は、節目の年齢に自分で作るジュエリーの3つの条件が参考になります。
子連れ再婚で「家族のもの」を作る
子どもがいる再婚では、本人たちと子どもが望む場合に、2人の指輪とは別に家族で持てるものを作る選択肢もあります。
- 家族全員の誕生石を1つのペンダントに並べ、あとから足せる設計にする
- 同じ刻印(家族になった日付)を入れた小さなチャームを人数分作る
- 子どもの指輪は成長で合わなくなるため、ネックレスやブレスレット、または身に着けない記念品(刻印入りの小さな札など)にする
同じ型を人数分作る場合、設計データは1つで済み、刻印だけ1個ずつ変えられます。誕生石を足していく設計は家族全員の誕生石を1つのジュエリーにするで説明しています。
作らない方がよい場合
オーダーで作ることが合わない場合もあります。
- 前の指輪と同じデザインにしたい。ブランドの形を写すことは権利や許諾を確認できる場合に限るため、幅や色をそろえた別の形になる
- 既製品の指輪に2人の刻印を入れるだけで足りる。オリジナルの形は1個でも原型設計の費用がかかる
- 式や入籍の日が近い。製作は仕様確定後およそ4週間が目安で、デザインを決める期間は含まないため、希望日と仕様を伺って間に合うかをご案内する
- 前の指輪のサイズ直しや刻印の消去だけが目的。修理は購入店や修理店の仕事
前の指輪をそのまま着け続けたいなら、作り直さず購入店に相談するのが近道です。
GEMILYAに頼む場合
GEMILYAで受けるのは、新しい指輪を作る部分です。前の指輪の買取・下取り・サイズ直し・刻印消しは行っていないため、換金は買取店に、修理は購入店や修理店にご相談ください。
- 本体を作れる地金はSV925・K18・K10・Pt900・真鍮・ステンレスの6種
- 2本は数量2個(小ロット)の扱い。原型設計はデザインごとにかかり、同じ形で号数だけ違う場合に原型を共通にできるかは、形を伺ってご案内
- 原型設計は多くは税込22,000〜44,000円程度(税抜2万〜4万円)。初回のみ・デザインごとで、形の細かさで変わる
- 原型の3D出力は別の費用で、こちらも初回のみ
- 鋳造・仕上げなど1本ごとの製作費と地金代は、内容を伺ってからご案内。刻印は1か所税込3,000円程度が目安で、仕様により変わる
- 前の指輪を溶かして使う方法は、受けられると約束できない。品物を拝見して個別に確認する
起こした3Dデータと原型はGEMILYAで保管し、ご依頼の製作と追加生産以外には使いません。プラチナで1組を作る流れはプラチナの結婚指輪を自分でデザインして作るが参考になります。
まとめ
- 前の指輪は保管・手放す・形を変えるのどれでもよい。本人の気持ちを大切にして相手と話し合う
- 前の指輪の素材を使う案は、技術より先に相手の気持ちを確かめる。現物を生かすか換金するかも分ける
- 新しい1組は、今の手で号数を測り直し、手の形と暮らし、好みに合う幅と素材で決める
- 子連れ再婚では、本人と子どもが望めば、家族全員で持てる品を別に作る方法もある
- 既製品に刻印で足りる場合は作らない選択が合う。日程が近いときは、間に合うかを希望日を伺ってご案内
前の指輪をどうするか決まっていなくても、2人の今の号数と入籍や式の日程を添えてご相談ください。新しい地金で作る形から順にご案内します。
この記事の内容で、製作を考えている方へ
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