プラチナの結婚指輪を自分でデザインして作る|Pt900で1組の特注
プラチナの結婚指輪は、手描きのラフや自作の3Dデータから、自分でデザインして作れます。当社ではPt900で本体を鋳造し、2本で1組の結婚指輪を1個の特注として製作します。
決めるのは、2本それぞれの幅と形、内側の刻印、メレ(小さな石)を留めるかどうか、そして号数です。納期は仕様確定後およそ4週間が目安なので、挙式の日から逆算して相談を始めます。
2本は形が違えば設計と原型も2つ分になります。1組でも「1個の特注」が2つと考えると、費用と日程を読み違えません。
Pt900の素材としての特徴はPt900の素材ページにまとめています。
手描きのラフや自作3Dデータから作れる
デザインの持ち込み方は、絵でもデータでも構いません。持ち込むものによって、最初の工程が変わります。
| 持ち込むもの | 最初の工程 | 覚えておくこと |
|---|---|---|
| 手描きのラフ・参考画像 | 当社で3Dデータを設計する | 設計・原型の費用がかかる |
| 自作の3Dデータ | データを確認して原型を出力する | 原型データの制作費が不要になる |
3Dデータは .3dm / .stl / .igs / .stp の形式で入稿できます。Blenderなどで自作したデータでも構いません。
自作データでも、鋳造できる厚みかどうかは当社で確認します。細すぎる爪や薄すぎる腕は、そのままでは鋳造や研磨に耐えないことがあるためです。
ラフを描くときは、正面・横・断面の3方向があると設計に起こしやすくなります。指輪を上から見た形だけでは、厚みと断面の丸みが伝わりません。
Pt900の重さ・白さ・硬さ
Pt900は、純プラチナに他の金属を配合してジュエリー向けの硬さを持たせた合金です。結婚指輪で選ばれる理由は、次の3点にまとめられます。
| 特徴 | 内容 | 設計への影響 |
|---|---|---|
| 重さ | 同じ形ならK18より重い | 幅広の形は重さを確認する |
| 白さ | 地金そのものが白く、メッキに頼らない | 擦れても色が変わりにくい |
| 硬さ | 粘りがあり、石を留める爪が折れにくいとされる | 細い爪の石留めにも向く |
白さがメッキではなく地金の色であることは、毎日着ける結婚指輪では大きな利点です。ただし小傷はつくため、鏡面は使ううちに落ち着いた光沢へ変わります。
重さは地金代に直結します。プラチナは地金代の割合が大きいため、幅と厚みの決め方が費用をほぼ決めます。
K18と迷っている場合はPt900とK18の比較も参考にしてください。プラチナ全般の製作の考え方はプラチナジュエリーのOEMで説明しています。
2本の仕様を決める(幅違い・内側刻印・メレ)
結婚指輪の多くは、2本で幅や石の有無を変えます。決める項目は次のとおりです。
| 項目 | 決め方 | 注意点 |
|---|---|---|
| 幅 | 2本で同じか、片方を細くするか | 幅が違えば原型は2つ |
| 内側刻印 | 日付・イニシャル・メッセージ | レーザー刻印か原型に彫り込む |
| メレ | 留める位置と数、留め方 | 石は持ち込み可、調達はご相談 |
メレの留め方は、爪・彫り・フクリン(覆輪)・ミルグレインから選べます。毎日着けるなら、引っかかりの少ないフクリンや彫り留めが向きます。
石はCZ・ガラス・天然石を扱います。手持ちの石を持ち込むこともでき、調達を希望する場合はご相談ください。
内側の刻印は、レーザーなら完成後に1本ずつ内容を変えられます。同じ模様を全周に彫る場合は、原型の段階で入れます。
2本の断面の丸みをそろえると、幅が違っても1組として見えます。幅より断面の形をそろえるのが、対に見せるコツです。
号数の確定とサイズ直しの考え方
結婚指輪は長く着けるため、号数の決め方が着け心地を左右します。原型の確認までに号数を確定してください。
- 幅の広い形は、同じ号数でもきつく感じるため少しゆとりを見る
- 指の太さは季節や時間帯で変わるため、複数回測る
- 関節が太い指は、関節を通る号数を優先する
完成後のサイズ直しは、形によって難しさが変わります。一般に、全周に模様や石がある形や、内側に長い刻印がある形は直しにくくなります。
将来のサイズ直しを考えるなら、模様や石を正面だけに集めると設計の自由度が残ります。号数の測り方と幅の関係はリングサイズ(号数)の基礎知識にまとめています。
納期は挙式から逆算する
納期は仕様確定後およそ4週間が目安です。石留め・修正の回数・連休で前後し、デザインを考える期間や確認のやり取りは含みません。
挙式の日から逆算すると、次の段階が必要です。
| 段階 | 内容 |
|---|---|
| デザインの検討 | ラフやデータのやり取り。人によって期間が大きく変わる |
| 見積もりと承認 | 仕様が固まった時点で納期の起点になる |
| 原型の確認 | 3Dデータで形と重さを見る。修正があれば往復する |
| 製作 | 鋳造・研磨・石留め・刻印。仕様確定からおよそ4週間 |
| 予備の期間 | 連休や修正で延びる分を見込む |
デザインの検討と原型の修正は、往復するほど日数が延びます。挙式が決まっているなら、逆算した日程に余裕を持って相談を始めてください。
納期が動く要因の全体はジュエリーOEMの納期で説明しています。
2本は「1個の特注」が2つ
結婚指輪の1組は、当社では1個の特注を2つ作る扱いになります。費用と工程の見方は次のとおりです。
- 形や幅が違えば、設計と原型はそれぞれに必要
- 同じデザインで号数だけ違う場合の進め方は、形によって変わるため見積もり時にご案内する
- 刻印・メレ・仕上げは1本ずつの工程で、2本分の費用がかかる
初回は発注時の全額前払いです。金額が大きい場合は、着手金と納品前の残金に分けることもできます。
原型の着手後にキャンセルする場合は、その時点までの費用がかかります。承認は見積もり・原型(3Dデータ)の順に進み、完成した2本を検品して納品します。
まとめ
- プラチナの結婚指輪は、手描きのラフでも自作3Dデータでも自分でデザインして作れる
- Pt900は地金そのものが白く、重さが地金代に直結するため幅と厚みで費用を設計する
- 2本の幅・内側刻印・メレを決め、断面の形をそろえて対に見せる
- 号数は原型の確認までに確定し、サイズ直しを考えるなら模様や石は正面に集める
- 納期は仕様確定後およそ4週間が目安で、2本は1個の特注が2つと考えて逆算する
ラフの写真や参考画像と、2人の号数、挙式の予定日があれば検討を始められます。2本の幅と重さの案をお返ししますので、無料相談からお送りください。