ハワイアンジュエリーの結婚指輪をオーダーで作る|柄・素材・2本の揃え方
ハワイアンジュエリーの結婚指輪をオーダーで作るときは、柄・素材・号数の3点を先に確定します。彫り柄のあるリングは後からのサイズ直しが難しいため、号数の確定を後回しにしないのが最大のポイントです。
2本を幅違いで作る場合でも、同じ柄を共有できます。ただし、幅と号数が違えば原型は2本それぞれに必要なため、当社では「1個の特注」が2つある扱いになります。
納期は、仕様が確定してからおよそ4週間が目安です。挙式や入籍の日から逆算し、デザインの検討期間を別に確保しておくと余裕を持てます。
先に決める3点:柄・素材・号数
結婚指輪は2本で1組ですが、設計は1本ずつ進めます。最初に決めておく項目を整理します。
| 項目 | 決めること | 決めないと起きること |
|---|---|---|
| 柄 | スクロール・プルメリア・マイレなどの種類と、一周させるか正面だけか | 幅が決まらず、彫りの深さも決まらない |
| 素材 | Pt900・K18・K10のどれか、2本で同じにするか | 色の組み合わせと重さが決まらない |
| 号数 | 2本それぞれの号数と、着ける指 | 完成後の直しが難しく、作り直しになりうる |
柄は、2本で同じものを選ぶ組み合わせが多く見られます。片方をシンプルにして、もう片方だけ柄を入れる形もありますが、その場合も2本の幅の関係は先に決めます。
号数は、指輪店などで実測してから伝えてください。自己申告の号数と実測がずれる例は少なくありません。
Pt900・K18・K10の選び方
当社で本体を作れる地金は、SV925・K18・K10・Pt900・真鍮の5種です。毎日着ける結婚指輪では、変色しにくいPt900・K18・K10の3つから選ぶのが一般的です。
| 地金 | 彫り柄の見え方 | 向く考え方 |
|---|---|---|
| Pt900 | 白い地金で、溝の陰影が控えめに出る | 白い色を長く保ちたい |
| K18 | 深い金色で、柄がやわらかく浮かぶ | 金色を主役にしたい |
| K10 | K18より淡い金色で、硬さがあり傷に強い | 日常使いの傷を気にせず着けたい |
同じ形なら、K10よりK18、K18よりPt900のほうが重くなります。地金代は重さに素材と相場が掛かって決まるため、幅と厚みを増やすほど差は広がります。
2本で素材を変える組み合わせも可能です。たとえば片方をPt900、もう片方をK18にすると、並べたときに色の対比が出ます。
Pt900とK18の違いはプラチナ900とK18の比較で詳しく比べられます。
幅違いの2本で同じ柄を回す設計
2本の幅を変えるのは、結婚指輪でよくある組み合わせです。同じ柄を使いながら、幅に合わせて彫りの大きさを調整します。
設計で押さえる点は次のとおりです。
- 細い幅では、柄を簡略化して線を減らす
- 柄の繰り返しの間隔(ピッチ)は、太い幅を基準にして細い幅を合わせる
- 一周させる柄は、号数が違えば一周の長さも違うため、繰り返しの数が変わる
- 正面だけに柄を入れるなら、号数が違っても柄の大きさをそろえやすい
同じ柄でも、幅と号数が違えば原型は別になります。3D CADのデータは柄を共有できますが、鋳造用の原型は1本ずつ作ります。
彫りの深さは、幅と厚みで上限が決まります。細いほうのリングで柄がつぶれないかを、原型データの段階で確認します。
内側の刻印
結婚指輪の内側には、名前や日付を入れるのが一般的です。当社では、レーザー刻印と、原型に彫り込む方法の2つがあります。
| 方法 | 向く内容 | 注意点 |
|---|---|---|
| レーザー刻印 | 名前、日付、短いメッセージ | 1本ずつ内容を変えられる |
| 原型に彫り込み | 2本共通の柄やマーク | 追加で作るときも同じものが入る |
内側に入れられる文字数は、リングの幅と号数で変わります。細い幅や小さい号数では、文字を小さくするか、内容を短くする調整が必要です。
内側の刻印は、号数が確定してから内容を決めると、入る文字数を正確に案内できます。
刻印の方法ごとの違いはアクセサリー刻印の種類にまとめています。
号数を先に確定する理由
彫り柄のあるリングは、完成後のサイズ直しが難しい形です。理由は、直す工程が柄を壊すからです。
- 号数を大きくするには腕を切って地金を足すが、つなぎ目で柄が途切れる
- 号数を小さくするには腕を切って詰めるが、柄の繰り返しがずれる
- 一周させた柄では、切る位置をどこにしても柄にかかる
- 直した部分を彫り直しても、まわりと同じ表情にはなりにくい
正面だけに柄がある形なら、柄のない裏側で直せる場合があります。ただし、それでも柄の位置が正面からずれる可能性があります。
号数は「作る前に実測して確定」が原則です。季節や時間帯で指の太さは変わるため、複数回測って決めることをおすすめします。
号数の測り方と展開の考え方はリングサイズ(号数)の基礎知識を参考にしてください。
2本の数え方と費用の構造
当社では、2本の結婚指輪は「1個の特注」が2つある扱いになります。幅と号数が違えば原型が別になるためです。
費用は、初期費用(設計・原型)と1個ごとの製作費に分かれます。
- 設計費:柄のデータは2本で共有できるため、まとめて考えられる
- 原型費:1本ずつかかる(幅・号数が違えば原型も別)
- 製作費:鋳造・仕上げ・石留め・刻印の工程ごとに、1本ずつかかる
- 地金代:重さに素材と相場が掛かって決まる
オリジナルの形は、1個でも設計・原型の費用がかかります。柄のデータを2本で共有できるかどうかは、柄の配置や幅の差で変わるため、見積の段階でご案内します。
1個の特注の進め方は小ロット製作のページにまとめています。
納期と進め方
納期は、仕様が確定してからおよそ4週間が目安です。石留めや修正の回数、連休で前後します。
流れは次のとおりです。
- 柄の参考画像、素材、2本の号数と幅を送る
- 見積を確認し、承認する
- 原型(3Dデータ)で柄の配置と刻印の位置を確認する
- 試作を確認し、承認する
- 製作・検品ののち、納品
デザインの検討や、お二人で相談する期間は納期に含みません。挙式や入籍の日が決まっているなら、そこから逆算して相談を始めるのが安全です。
納期の詳しい考え方はジュエリーOEMの納期で説明しています。
まとめ
- 柄・素材・号数の3点を先に確定し、号数は実測で決める
- 素材はPt900・K18・K10から選び、2本で変える組み合わせも可能
- 同じ柄でも幅と号数が違えば原型は1本ずつ必要になる
- 彫り柄のあるリングはサイズ直しが難しく、作る前の号数確定が原則
- 2本は「1個の特注」が2つある扱いで、納期は仕様確定後およそ4週間が目安
柄の参考画像、希望の素材、2本の号数が分かれば検討を始められます。無料相談からお送りください。