プラチナジュエリーOEM|Pt900で1個から作る注意点
GEMILYAでは、Pt900のジュエリーを国内の提携工場で1個から製作できます。納期は仕様確定後およそ4週間が目安です。
数量・石留め・メッキ・修正回数・連休で前後し、デザイン検討や社内承認の期間は含みません。
Pt950は要相談です。対応範囲はK18・K10・Pt900の製作にまとめています。
プラチナは、白い色と重厚感を持つ貴金属です。ブライダルリングだけでなく、長く使うブランドジュエリーにも選ばれます。
一方で、地金の価格や加工の難しさがあるため、形状と重量を慎重に設計する必要があります。
Pt900の「900」が表すもの
Pt900は、全体の90%がプラチナで、残りに別の金属を配合した合金です。純プラチナのままではなく、強度や加工性を整えてジュエリーに使います。
| 観点 | Pt900の特徴 |
|---|---|
| プラチナの割合 | 90% |
| 色 | 落ち着いた白色 |
| 重量感 | 同じ体積ならK18やシルバー925より重くなる傾向 |
| 変色 | 一般に日常環境で色が変わりにくい |
| 主な用途 | リング・石付きジュエリー |
実際の重量は、合金の配合と形状で変わります。試作前に想定重量を確認しておくと、費用の見通しが立てやすくなります。
白色系でも、ホワイトゴールドやシルバーとは素材の構成が違います。表面の色だけでなく、重量や費用、仕上げ直しの考え方まで比べましょう。
基本仕様はPt900の素材ページでも確認できます。K18と迷っている方はPt900とK18の比較も参考にしてください。
プラチナ製作で難しい点
プラチナは融点が高く、鋳造と仕上げに適した設備と経験が必要です。作れる形と安定して仕上げられる形は同じとは限りません。
- 鋳造時の温度管理が難しい
- 細部まで金属を回す設計が必要になる
- 地金が重く、体積の影響が費用に出やすい
- 合金の配合や加工状態、形状に合わせ、輪郭を保ちながら研磨する
- 石座や爪は石留め工程まで考えて設計する
細い線を増やした複雑な形や、厚みが急に変わる形は、鋳造や研磨の難度が上がる場合があります。見た目を保ちながら安定して作れる形へ調整します。
GEMILYAでは、手作り原型または3D CAD原型(光造形)をもとに、国内の提携工場でロストワックス鋳造から仕上げまで進めます。
流れは「原型製作→鋳造→研磨・石留め→検品」です。原型の段階で、研磨や石留めのしやすさまで確認します。
鋳造工程の基本を先に知りたい方はロストワックス鋳造の解説をご覧ください。
向いているデザインと注意したい形
Pt900は、重厚感や白い地金を活かすデザインと相性がよい素材です。ただし、用途によって優先すべき点が変わります。
| デザイン | 活かせる特徴 | 注意点 |
|---|---|---|
| 幅のあるリング | 重厚感・白い光沢 | 重量・着け心地 |
| 石付きリング | 石を引き立てる色 | 爪・石座の強度 |
| 細身リング | 控えめな上質感 | 変形・研磨で減る厚み |
| ペンダント | 落ち着いた質感 | 首への重量 |
リングは、幅と厚みで装着感が変わります。指に触れる内側を滑らかにし、長時間着けても角が当たらない形を目指します。
石付きの場合は、石のサイズだけでなく高さも重要です。衣服への引っかかりと光の入り方を、試作で確認します。
重量と費用を一緒に考える
プラチナ製品では、地金重量が費用に与える影響を無視できません。デザイン段階で見た目、強度、重量の三つを同時に調整します。
- 幅と厚みを必要以上に増やさない
- 裏側の肉抜きが可能か検討する
- 細くする場合は変形リスクを確認する
- 石座や接続部の必要強度を残す
- 研磨で減る分も設計時に考慮する
重量だけを削っても、売れる価格に収まるとは限りません。希望する上代から逆算して、仕様を組み立てます。
- 希望上代と想定する販売数を決める
- 重量の上限を決め、デザインを調整する
- Pt900で進めるか、他の地金と比べるかを決める
- 石留め・メッキ・刻印など工程の数を絞る
- 同じ仕様で3つの数量を並べて見積もりを比べる
小ロットほど、1個あたりの費用は高くなります。数量を変えた比較があると、初回の発注数を判断しやすくなります。
数量を増やして1個あたりが下がるのは、原型代などの初期費用を数量で割れるためです。研磨・検品やメッキは1個ずつの工程なので、数量を増やしても1個あたりは下がりません。
地金相場は動くため、以前の見積もりがそのまま使えるとは限りません。見積もりの有効期限と、地金価格を確定する時点も確認します。
金額を比較するときは、重量想定と仕上げ範囲をそろえましょう。考え方は料金の考え方、費用項目はジュエリーOEM費用の内訳で解説しています。
量産前のサンプル確認
プラチナでは、形だけでなく重量感と仕上げも実物で判断します。承認サンプルを量産品質の基準として残します。
1個だけの依頼でも、寸法・重量・仕上げは確認項目として整理します。詳しくは1個からの小ロット製作をご覧ください。
複数個や追加生産を見込む場合は、承認サンプルと測定条件を基準として合意します。まとまった数量は量産の進め方も参考になります。
- 寸法とリングサイズを測る
- 重量を記録する
- 正面・側面・裏面を確認する
- 鏡面やマットの均一さを見る
- 石の傾き、爪、引っかかりを確かめる
- 刻印の位置と読みやすさを確認する
「サンプルと同じ」だけでは、量産品の合否を決められません。何をどう測るかを、発注前に双方で合意しておきます。
| 合意する項目 | 決めておく内容 |
|---|---|
| 品番・版番号 | どのサンプルを基準にするか |
| 測定位置 | 幅・厚みを測る場所、リングサイズの測り方 |
| 完成寸法 | 基準値と、許容できる範囲 |
| 重量 | 測定条件と、許容できる範囲 |
| 外観 | 研磨ムラや小傷を許容する範囲、見る距離 |
同じ図面でも、磨き方によって角の見え方が変わります。「滑らかにする」と「形がぼやける」は別なので、残したい輪郭を具体的に伝えましょう。
プラチナ商品は、素材名だけでなく品位と仕上げを一つの仕様として残します。石付きなら石の種類や寸法、留め方も記録してください。
追加生産のときに同じ条件を再確認できるよう、承認した現物や写真を手元に残しておきましょう。確認の手順はサンプル確認のチェックリスト、項目の整理には発注仕様シートが使えます。
相談時に伝えるとよい情報
Pt900は重量が費用に響くため、希望上代か総予算を最初に添えると形の提案がしやすくなります。
| 項目 | 伝える内容の例 |
|---|---|
| アイテム・用途 | リングやペンダント、販売用か一点ものか |
| 地金 | Pt900で進めるか、Pt950を相談したいか |
| サイズ | 号数、幅・厚みの希望 |
| 数量 | 初回の数と、追加生産の見込み |
| 仕上げ・石 | 鏡面やマットの希望、石の有無 |
| 時期・価格 | 希望時期、希望上代または総予算 |
データがなくても、ラフや参考画像から相談できます。石は持ち込みが可能で、調達・手配は仕様を確認してご案内します。
項目は発注仕様シートで整理でき、取引条件は品質と進め方にまとめています。
まとめ
- Pt900は90%のプラチナを含むジュエリー用合金で、1個から製作できる
- 鋳造から仕上げまで対応経験のある製造先を選ぶ
- 見た目、強度、重量を同時に設計し、上代から逆算する
- 見積もりは同じ仕様の3数量で比べ、地金価格の確定時点を確認する
- 承認サンプルの測定位置・寸法・重量・外観基準を合意して記録する
Pt900に向く形か判断がつかない段階なら、無料相談からラフや参考画像をお送りいただければ、重量と形を一緒に検討します。