K18ジュエリーOEMは1個から|小ロット製作の工程と素材選び
K18(18金)のジュエリーOEMは、1個からの小ロットでも製作できます。ただし数量が少ないほど、1個あたりの費用は高くなります。
納期の目安は、仕様確定後およそ4週間です。数量・石留め・メッキ・修正回数・連休で前後し、デザイン検討や社内承認の期間は含みません。
K18をブランドの主力商品や記念品の素材として検討するときは、重量・色・仕上げを合わせて決めます。この3つで、完成品の印象と費用が大きく変わるためです。
個人の一点ものも含めた1個からの進め方は、小ロット製作で紹介しています。
K18はどのような素材か
K18は、全体の75%が金で、残りに別の金属を配合した金合金です。純金よりもジュエリーとして必要な硬さを持たせやすいのが特徴です。
| 観点 | K18の特徴 |
|---|---|
| 金の割合 | 75% |
| 色 | 配合する金属で変わる |
| 重量感 | 同じ形・大きさならシルバー925より重く感じやすい |
| 価格 | 地金相場と使用重量の影響が大きい |
| 用途 | リング・ネックレス・ピアスなど |
同じK18でも、配合や加工条件は製造先によって異なる場合があります。色味を厳密にそろえたいときは、呼び名だけでなく実物サンプルで確認します。
素材ページではK18ゴールドの特徴を簡潔に紹介しています。
K18の色(YG・PG・WG)と製作前に確認すること
K18の代表的な色は、イエローゴールド、ピンクゴールド、ホワイトゴールドです。一般に、金に混ぜる金属の種類と割合で色が変わります。
- イエローゴールド(YG):金らしい温かい色を出しやすい
- ピンクゴールド(PG):赤みがあり、やわらかな印象になる
- ホワイトゴールド(WG):白色系で、メッキ仕上げを組み合わせる場合がある
これは一般的な色の分類です。希望する地金の色で製作できるかどうかと仕上げ方法は、製作前に個別に確認します。
また、地金そのものの色と、表面にかけるメッキの色は別物です。どちらで色を出すかによって、使ううちの見え方も変わります。
| 色の出し方 | 仕組み | 注意点 |
|---|---|---|
| 地金の色 | 配合する金属で色をつける | 表面が削れても同じ系統の色が出る |
| メッキの色 | 表面に薄い金属の膜をつける | 摩擦などで薄くなり、再メッキが必要になることがある |
ブランドの写真や既存商品と色を合わせるなら、画面上の色見本だけでは不十分です。照明によって見え方が変わるため、自然光と室内光の両方で確認します。
K10と比較して検討したい場合はK18とK10の違いも参考になります。
K18ジュエリーができるまで
K18のOEM製作は、原型をもとにロストワックス鋳造し、職人が表面を整える流れが基本です。原型は手作り、または3D CADデータを光造形で出力して作ります。
工程は形状や石の有無で変わります。承認までは、作る数に関係なく共通です。
- デザインと仕様を整理する
- 手作り原型、または3D CADデータを作成する
- 原型やデータで、形と概算重量を確認する
- K18で鋳造し、研磨・石留め・刻印をして仕上げる
- 素材・仕上げ・重量を確認して承認する
5のあとは、作る数によって進み方が分かれます。
| 数量 | 5で承認するもの | その後の工程 |
|---|---|---|
| 1個 | 完成品そのもの | 検品して納品 |
| 複数個 | 基準にする試作品 | 承認品を基準に量産し、寸法・外観・石の状態を検品 |
製作する1個を完成品として進める場合、量産工程はありません。そのぶん、3の段階で形と重量を十分に詰めておきます。
鋳造直後の品物は、販売できる光沢にはなっていません。湯道の跡を整え、段階的に磨くことで形と表情を仕上げます。
細い爪や鋭い角などは、鋳造できるかだけでなく、その後の研磨に耐えられるかも確認します。完成工程から逆算した設計が必要です。
各段階で依頼者が確認することは、制作の流れにまとめています。
費用を左右するのは重量と手間
K18は地金そのものの影響が大きいため、見た目が似た商品でも重量によって費用が変わります。単純な「リング1個の価格」では比較できません。
| 費用要素 | 変動する理由 |
|---|---|
| 地金 | 相場・重量・色 |
| 原型 | 新規設計・修正回数 |
| 鋳造 | 形状・歩留まり |
| 仕上げ | 磨く面・模様・艶 |
| 追加加工 | 石留め・刻印・メッキ |
販売価格を先に決めたいときは、上代から逆算して仕様を組みます。考え方は料金の考え方で説明しています。
素材をK18から変えずに調整するなら、次の3つが中心になります。
- 重量:幅・厚み・裏側の抜き方で地金の量を見直す
- 数量:3つの数量で見積もりを並べ、1個あたりの差を比べる
- 工程:石の数、仕上げの種類、メッキの有無を絞る
数量が増えて1個あたりが下がるのは、原型代などの初期費用を数量で割れるためです。メッキ代は研磨や検品と同じく1個ずつの工程なので、数量が増えても1個あたりは変わりません。
軽量化のために単純に薄くすると、変形しやすくなる場合があります。強度を保ちながら裏側を抜くなど、形状に合わせた検討が必要です。
重量の想定が変わったとき、仕様を修正するとき、試作承認後に数量を変えるときは、費用と納期を再確認します。
見積もりを比べるときは、重量の前提(完成品の重さか、石・金具を含むか)、加工範囲、メッキの有無をそろえます。考え方の全体像はOEM費用の内訳をご覧ください。
試作で確認するポイント
K18で鋳造する前に、原型や3Dデータで形状と概算重量を確認できます。ただし、最終判断は実際の素材と仕上げに近い状態で行います。
別素材での試作をご希望の場合はご相談ください。同じ型で素材を変える場合も、仕様を確認してご案内します。
- 予定した寸法と重量になっているか
- 肌に触れる部分に角がないか
- 細い部分や接続部に不安がないか
- 地金の色やメッキの色が意図どおりか
- 鏡面やマットの境界が整っているか
- 石留めや刻印の位置が正しいか
重量は、合否の基準を事前に決めておきます。石留めの前か後か、金具を含むかといった計測条件と、許容する差の幅を合意しておくと判断がぶれません。
承認したときは、次の項目を記録に残しておくと、あとで基準に迷いません。
| 記録する項目 | 書き方の例 |
|---|---|
| 仕様版 | 承認した仕様書の版 |
| 地金色 | K18 YG・PG・WGのどれか |
| 表面処理 | 鏡面・マット・メッキの種類と範囲 |
| サイズ | リングサイズ、チェーンの長さなど |
| 重量の計測条件 | 石留め前か後か、金具を含むか |
| 許容差 | 合意した重量・寸法の差の幅 |
| 石・金具の有無 | 石の種類と数、金具の種類 |
| 承認日 | 承認した日付と承認者 |
量産前には、承認したサンプルを基準品として残すと検品しやすくなります。写真だけでなく、実物のどの状態を正とするかを共有しましょう。
K18は材料価値が高いため、試作から量産までの重量変化も記録しておくと安心です。承認品と量産品を比べる基準があると、追加生産の相談も進めやすくなります。
原型の着手後にキャンセルする場合は、その時点までの費用がかかります。支払い方法や原型の保管期間などの取引条件は、品質と進め方にまとめています。
既存のジュエリーをもとに作る場合は、依頼者が権利を持つもの、または権利者の許諾があるものに限ります。権利の判断に迷うときは、弁理士・弁護士にご相談ください。
相談前に、希望数量・上代・地金の色・サイズ・希望時期を発注仕様シートに整理しておくと見積もりを比べやすくなります。K18の製作条件はK18・K10・Pt900の製作で確認できます。
まとめ
- K18は75%の金を含む、ジュエリー向けの金合金で、1個から製作できる
- 希望色は対応可否を確認し、地金の色とメッキ色を分けて実物で見る
- 1個を完成品として進める場合は量産工程がなく、複数個は承認品を基準に量産する
- 費用は上代から逆算し、重量・数量・工程で調整する。仕様や数量を変えたら費用と納期を再確認する
- 重量の計測条件と許容差を承認記録に残し、承認サンプルを品質基準にする
K18で作れる形や重量感がわからない段階でも構いません。ラフや参考画像を添えて無料相談からご相談ください。