GEMILYA
実務ノウハウ4分で読めます

ジュエリーOEMのサンプル確認チェックリスト

OEMのサンプルは、完成イメージを見るためだけのものではありません。量産してよい仕様かを判断し、品質基準を製造側と共有するための見本です。

この記事では、届いた試作品をどこから確認し、修正内容をどう伝えるかをチェックリスト形式で解説します。

開封前に用意するもの

サンプルを感覚だけで見ると、後から判断が揺れます。仕様書と測る道具を並べてから確認します。

  • 最新版の仕様書と図面
  • 見積もり時に合意した加工内容
  • ノギスや定規などの測定道具
  • 重量を確認するためのはかり
  • 支給した石や部品の一覧
  • 自然光と室内光で見られる場所
  • 気づきを記録するメモとカメラ

比較対象がある場合は、参考品も用意します。ただし参考品と完全に同じにするのではなく、どの点を基準にするか明確にします。

寸法と装着感を確認する

最初に、好みではなく数値で判断できる項目を確認します。図面上で正しくても、着けたときの感覚が合わない場合があります。

確認項目 見るポイント
全体寸法 幅・高さ・厚み
サイズ リング号数・チェーン長
重量 想定との差・左右差
装着感 角・圧迫・揺れ
可動部 動く範囲・外れにくさ

リングは指を曲げ、ピアスは動いたときの揺れを見ます。ネックレスは服の上と肌の上で試し、トップの向きが変わらないか確認します。

アイテムごとの製作フローはリングOEMの記事なども参考になります。

表面と細部を確認する

次に、正面・側面・裏面を順番に見ます。きれいな正面だけで承認せず、使用中に見えない部分も品質に含めます

  • 鏡面の曇りや磨きムラがないか
  • マットやヘアラインの方向が揃っているか
  • 鋳造由来の穴や凹みが残っていないか
  • 角が丸くなりすぎていないか
  • ロウ付け部分が目立たないか
  • 肌に触れる面が滑らかか
  • 左右一組の形と高さが揃っているか

照明を変えると見つかる傷もあります。強い光だけでなく、やわらかな光でも表面を傾けて確認します。

石留め・刻印・部品を見る

追加加工は、位置が合っているだけでは不十分です。使用中の力を想定して、固定と操作を確認します。

加工 確認内容
石留め 傾き・爪・揺れ・引っかかり
刻印 内容・向き・深さ・位置
丸カン 閉じ・開口方向
留め具 操作・戻り・左右
ポスト 角度・長さ・キャッチ
メッキ 色・境界・接点跡

刻印は文字列だけでなく、上下の向きも確認します。左右商品では、どちらから読める向きかが重要です。

支給石は、返却数や破損時の扱いも記録します。量産時に同じ条件で再現できるかを製造側と確認しましょう。

修正指示は一度にまとめる

「もう少し薄く」「少し明るく」のような表現だけでは、修正量が伝わりません。場所・現状・希望の三つをセットにします。

  1. 写真に番号や矢印を付ける
  2. 修正する場所を明示する
  3. 現状の何が問題かを書く
  4. 数値または参考状態を示す
  5. 修正しない部分も必要に応じて書く
  6. 全項目を一つの資料にまとめる

たとえば「リング内側の角が指に当たるため、輪郭を残しつつ接触面を滑らかにしたい」と伝えます。理由がわかると、別の解決方法も提案しやすくなります。

口頭で相談した内容も、最後は文字や図に残します。版番号を付け、どの資料が最新か共有しましょう。

承認サンプルを品質基準にする

サンプルを承認したら、量産品と比較できる状態で保管します。承認とは、量産してよい基準を確定することです。

  • 承認日と版番号を記録する
  • 寸法と重量を測って残す
  • 全方向の写真を撮る
  • 許容できる個体差を決める
  • 製造側と依頼側で基準を共有する
  • 梱包や付属品も承認範囲に含める

手作業を含む製品では、すべてを完全に同一にはできません。どの差は許容し、どこから不良とするかを量産前に決めます。

発注条件を整理する段階では見積もり依頼のチェックリストも利用できます。

まとめ

  • サンプルは量産品質を決める基準品
  • 寸法、装着感、表面、追加加工を分けて確認する
  • 修正は場所・現状・希望を一つの資料で伝える
  • 承認時に寸法、重量、写真を記録する
  • 許容できる個体差も量産前に決める

サンプルのどこを見ればよいか迷った場合も、仕様と現物を照らし合わせて整理できます。無料相談からお気軽にお問い合わせください。

作りたいものが決まっていなくても大丈夫です

「こんなものは作れる?」の一言だけでも構いません。LINEまたはメールフォームから、気軽にご相談ください。