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実務ノウハウ更新 約5分で読めます

結婚10周年・記念日の指輪を作る|結婚指輪に重ねる1本の幅・高さ・色のそろえ方

結婚10周年などの記念日に、結婚指輪へ重ねる1本を作るなら、決め手は3つです。幅は結婚指輪と同じか細く、石を入れるなら石・爪・石座が隣の指輪に当たらないかを重ねた断面で確かめ、地金の色をそろえる。

何年目に贈るかに決まりはなく、10年目の「錫婚式」など節目が選ばれやすい年です。

手持ちの結婚指輪に合う細い既製品があり、刻印のサービスで希望が満たせるなら、それを買うのが早いです。作る意味があるのは、結婚指輪の幅や断面に合わせたい、既製品にない配置で刻印や石を入れたいときです。

向いているケース・向かないケース

重ねる1本を作る前に、作らない選択も含めて確かめます。

状況 向く選択
結婚指輪が細めで、既製品の細いリングが合う 既製品を買う。刻印は店のサービスで足りることが多い
結婚指輪の幅・断面に合わせて違和感なく重ねたい 1本を作る
2人の記念日や石を、既製品にない配置で入れたい 1本を作る
結婚指輪を着けていない、別の指に着けたい 重ね付けにこだわらず単体で選ぶ
結婚指輪がすり減って細くなっている 先に購入店か修理店で直せるかを聞く
ブランドの結婚指輪の模様に合わせたい 模様は権利者の許諾がない限り写せない。幅と色をそろえる

結婚指輪に合わせることが目的なら、まず結婚指輪を測るのが最初の作業です。

重ねる1本の幅・厚み・断面

重ね付けで気になるのは「指の上で2本がどう並ぶか」です。結婚指輪を定規かノギスで測り、次の3つを決めます。

項目 決め方
幅 結婚指輪と同じか細く。2本の合計が太くなりすぎない
厚み 結婚指輪と同じくらい。薄すぎると歪む
断面 結婚指輪が甲丸なら甲丸に近く、平打ちなら平らに

幅が細いほど華奢に見えますが、厚みを確保しないと曲がります。幅と厚みの関係は指輪の幅は何ミリにする?で説明しています。

2本の間に隙間ができる原因は、断面の丸みだけではありません。輪郭・石座・仕上げ・使い込みの差も隙間や段差になるため、結婚指輪の横からの写真と寸法を見て合わせ方を提案します。近い見え方を目指しますが、一致をお約束するものではありません。

石を入れるなら「隣に当たらないか」で決める

記念の石を入れるなら、重ね付けでは石のまわりが隣の指輪に触れないかが問題になります。高さだけでは判断できません。

  • 石・爪・石座が隣の指輪に接触しないか、重ねた断面を3D画像で確かめる
  • 覆輪留め(石のまわりを金属で囲む)や埋め込みで低く留める方法は、接触を避けやすい選択肢の一つ
  • 石は小さく1つ。並べるなら幅の中に収まる大きさにする
  • 石を内側に隠す方法もある(シークレットストーン)

留め方ごとの見え方と高さは石留めの種類と選び方にまとめています。しまってある婚約指輪の石を使う方法は婚約指輪の石を付け替えるをご覧ください。

毎日着ける1本なら、重ねた断面で接触がないことを先に確かめるのが原則です。記念日だけ着けるなら、形の自由は広がります。

色と仕上げのそろえ方

重ね付けで最も目立つのは色の差です。地金と仕上げをそろえるか、あえて変えるかを決めます。

そろえ方 向く場合
同じ地金・同じ仕上げ 1本に見えるほど自然に重ねたい
同じ地金・違う仕上げ(鏡面とマット) さりげなく区別したい
違う地金(プラチナと金) 2本であることをはっきり見せたい

結婚指輪がプラチナなら、重ねる1本もPt900にすると色を近づけやすくなります。ただし、同じ品位でも割金や仕上げ、使い込みの差で色味は完全には一致しません。金色にするならK18かK10で、メッキで色を付ける方法は毎日の重ね付けでは擦れて剥がれやすくなります。

金とプラチナの製作はゴールド・プラチナのページにまとめています。

幅広の結婚指輪に重ねる場合

結婚指輪の幅が広いと、重ねる1本の幅の考え方が変わります。性別ではなく、手持ちの指輪との合計幅と着け心地で決めます。

  • 2本の合計幅が、指の付け根から関節までの長さに収まるか確かめる
  • 平打ちの結婚指輪には、平打ちの細い1本が合いやすい
  • 2本着けるのが落ち着かない人は、記念の1本を別の指(小指など)にする
  • 刻印だけ共通にして、形は夫婦で変える方法もある

合計幅は実寸の紙を指に巻いて確かめると、作る前に感覚がつかめます。

号数と刻印

重ねる1本は、結婚指輪と同じ号数とは限りません。細い指輪は同じ号数でも緩く感じることがあり、重ねると窮屈になることもあります。

  • 号数は、結婚指輪と重ねた状態の着用位置と2本の合計幅で確かめる。細さだけでは決められない
  • 関節が太い人は、関節を通る号数が優先
  • 刻印は内側に、記念日の日付か「10th」などの年数。刻印は1か所につき税込3,000円程度が目安で、仕様によって変わる
  • 結婚指輪の刻印と書体をそろえると、2本の統一感が出る

重ねた状態で試せるよう、手持ちの細い指輪があれば一緒に着けて確かめるのが近道です。

GEMILYAに頼む場合

GEMILYAでは、結婚指輪に重ねる1本の特注と、夫婦で2本の製作を承ります。お手持ちの結婚指輪の修理やサイズ直しは行っていません。

  • 本体を作れる地金はSV925・K18・K10・Pt900・真鍮・ステンレスの6種
  • 原型設計は多くは税込22,000〜44,000円程度(初回のみ・デザインごと・形の細かさで変わる)。原型の3D出力は別の費用で、こちらも初回のみ
  • 鋳造・仕上げ・石留めなどの製作費は1本ごとにかかり、内容を伺ってからご案内する
  • ブランドの結婚指輪の模様やロゴは、権利者の許諾を確認できる場合に限る。幅・厚み・断面・色をそろえる形で作る。線引きはブランド品に似たデザインはオーダーできる?
  • 結婚指輪の正面・横・内側の写真と、幅・厚みの寸法、号数をお送りください
  • 天然石の石留めは、石の大きさと留め方を見てご案内する

リングの製作の流れはリングのページにまとめています。

まとめ

  • 重ねる1本は、幅は同じか細く・石や爪が隣に当たらないか重ねた断面で確かめ・地金の色をそろえる
  • 何年目に贈るかに決まりはない。10年目の錫婚式など節目が選ばれやすい
  • 細い既製品と店の刻印で足りるなら買う。結婚指輪の断面や配置に合わせたいときに作る
  • 幅広の指輪に重ねるなら、合計幅と着け心地で決める。別の指に着ける方法もある
  • 号数は重ねた状態の着用位置と合計幅で確かめる。刻印は結婚指輪と書体をそろえる

結婚指輪の写真と寸法、記念日を添えてご相談ください。重ねたときの断面を3D画像で確かめてから進められます。

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