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GEMILYA
実務ノウハウ約5分で読めます

結婚指輪・ペアリングを片方なくした|残った1本に合わせて幅・刻印をそろえて作る

結婚指輪やペアリングは、相手の1本と並んで初めて対になります。片方をなくしたら、残った1本に幅・厚み・地金・仕上げ・刻印を合わせた1本を作ることで、対に戻せます。

まず購入店で同じ品を1本だけ買えるかを確かめ、買えない場合に作る、という順番です。

なくした側の号数は測り直します。日々の暮らしで指は変わるため、以前の号数のまま注文しないことが大切です。

最初にすること:探す・届ける・購入店に聞く

なくした直後は、作り直しより先にやることがあります。順に進めると、無駄な出費を避けられます。

  1. 外した場所を思い出し、洗面所・寝室・バッグの底を探す
  2. 外出先なら、その施設と警察に遺失物の届けを出す
  3. 購入店に、同じ品を1本だけ買えるか・納期と刻印の扱いを聞く
  4. 加入している保険に携行品の補償があるか、置き忘れ・紛失が対象かと除外の条件を確かめる

購入店で同じ品が買えるなら、それが最も確実に対になります。同じ原型・同じ地金で作られるため、色も幅も最も近づけやすい方法です。それでも、使った年数の分だけ差が残ることはあります。

購入店が閉店している、廃番で作れない、ブランドの対応が合わない。この3つのどれかに当てはまったときに、次の「作る」に進みます。

残った1本に「そろえる」1本を作る

残った1本を見本にして、対になる1本を新しく作ります。幅・厚み・地金・仕上げといった一般的な寸法・素材をそろえる相談と、既存のデザインをそのまま再現する相談は別で、後者は権利または許諾を確認できる場合に限ります。

そろえる要素 合わせ方
幅と厚み 残った1本を測り、同じ寸法にする
地金の色 同じ地金(Pt900・K18など)で作る
仕上げ 鏡面・つや消しなど、同じ仕上げにする
刻印 書体と並びを、残った1本の内側に合わせる
断面の形 甲丸・平打ちなど一般的な形で近づける

幅・地金・仕上げがそろえば、2本を並べたときに対として見えます。ブランド独自の模様や断面は、権利または許諾を確認できる場合に限って再現します。

もとが甲丸(外側が丸い)か平打ち(外側が平ら)かは、見本の写真で確認できます。断面の呼び方と選び方は、ペアリングをオーダーメイドで作るにまとめています。

ブランドの指輪で、模様やロゴが対の決め手になっている場合は、権利の確認なしには戻りません。線引きはブランド品に似たデザインはオーダーできる?で説明しています。

なくした指輪がすでに廃盤になっているなら、購入店やブランドに先に聞くことと、形を写さずに対の1本をそろえる手順を廃盤の結婚指輪と同じ形は作れる?にまとめています。

2本とも作り直す、という選択

残った1本が傷んでいる、形を変えたい、1本だけ新しいのが気になる。そんなときは、2本とも新しく作る選択があります。

  • 2本を同じ原型・同じ地金で作れるため、色も仕上げもそろえやすい
  • 新しい刻印を2本に入れ直せる。記念日の追加なども自由
  • 残った1本は、そのまま手元に残すか、ネックレスにして着ける
  • 残った1本を他店で売却し、その代金を新しい2本の予算に充てる考え方もある(GEMILYAは買取を行っていません)

思い出の指輪を手放さずに2本そろえたい場合は、残った1本をそのまま保管し、新しい2本を作るのが一番すっきりします。費用は2本分になるため、予算と相談して決めます。

もともとデザインに不満があり、この機会に変えたい気持ちもあるなら、重ねる1本を足すか作り直すかの比べ方と配偶者への切り出し方を結婚指輪のデザインが気に入らないで扱っています。

作る前に決めること

1本だけ作る場合も、2本作る場合も、注文の前に決める項目は同じです。

  • なくした側の号数を測り直す。測り方はリングサイズの基礎知識を参考にする
  • 残った1本の幅・厚みを、定規かノギスで測って写真と一緒に送る
  • 刻印の文字・書体・並びを、残った1本の内側の写真で伝える
  • 地金を決める。もとがPt900ならPt900、K18ならK18で作る
  • 納期を見込む。仕様が決まってからおよそ4週間が目安で、地金や刻印の内容で前後するため見積もり時に案内する

刻印の文例と並べ方は、ペアリング・指輪の刻印文例の記事にあります。

作らない方がよい場合

新しく作る1本には、形が単純でも原型設計の費用がかかります。多くは税込22,000〜44,000円程度(税抜2万〜4万円)で、初回のみ・デザインごとにかかり、形の細かさで変わります。鋳造・仕上げ・刻印などの製作費と地金代は1本ごとに別で、内容を伺ってからご案内します。

  • 購入店で同じ品がまだ買える。買い直す方が費用を抑えられる場合が多く、確実に対になる
  • ブランドの模様やロゴが対の決め手で、権利や許諾を確認できない。購入店の対応に限られる
  • 残った1本がシンプルな既製品で、同じ幅の既製品が手に入る
  • 見本にできる写真も寸法も残っていない。この場合は2本とも新しく作る方が向く

残った1本に合わせて作る意味があるのは、購入店がもう無い、または廃番で手に入らない場合です。2人で選んだ思い出の形に、幅と地金で近づけます。

GEMILYAに頼む場合

GEMILYAでは、残った1本に合わせた1本の特注と、2本そろえての製作のどちらも承ります。お手持ちの指輪のサイズ直しや修理は行っていません。残った1本のサイズ直しは、購入店か修理店へご相談ください。

  • 地金はPt900・K18・K10・SV925から、残った1本に合わせて選べます
  • 残った1本の正面・横・内側(刻印)の写真と、幅・厚みの寸法をお送りください
  • 刻印は1か所税込3,000円程度が目安で、仕様により変わります。書体はお手持ちの刻印に近いものを選びます
  • 原型とデータは最終のご発注から6か月間お預かりします。期間内なら、原型の費用をかけずにもう1本作れます
  • 複製・改変をお受けできるのは、お客さまが権利をお持ちの製品・デザイン、または権利者から許諾を得ているものに限ります

1本からの進め方は1個から作れる小ロット製作にまとめています。

まとめ

  • なくしたら、探す・届ける・購入店に聞く、の順。同じ品が買えるならそれが一番確実
  • 買えない場合は、幅・厚み・地金・仕上げ・刻印をそろえた1本を作る。デザインの再現は権利の確認次第
  • 残った1本が傷んでいる・新旧の差が気になるなら、2本とも作り直す
  • なくした側の号数は必ず測り直す。納期は仕様確定からおよそ4週間が目安
  • 1本でも原型設計の費用がかかる。買い直せる品は費用と仕上がりを比べてから決める

残った1本の写真と寸法、なくした側の号数を添えてご相談ください。1本だけ作る場合と2本作る場合の、それぞれの見通しをお返しします。

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