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GEMILYA
実務ノウハウ約5分で読めます

ウォレットチェーン・キーフックをシルバー925で作る|金具だけ特注しチェーンは既製で

ウォレットチェーンやキーフックをシルバー925で作るなら、ベルトループに掛けるフックや、財布側のコンチョなどの「金具」だけを特注で鋳造し、チェーン本体は既製品を組み合わせるのが基本です。当社ではチェーンを自社製造せず、既製のチェーンを組み合わせます。

金具を特注し、太さや編み方の合う既製チェーンを選ぶ方法があります。金具だけなら、決めることは「フックの形」「財布側の留め方」「チェーンとのつなぎ方」「重さ」の4つに絞れます。

既製のウォレットチェーンで足りる場合や、金具の交換だけで済む場合もあります。

先に決める:作るか、既製品や金具交換で足りるか

ウォレットチェーンは既製品の種類が多く、金具を交換できる構造のものもあります。

状況 向く選び方
好みの既製品があり、長さも合う 既製品
手持ちのチェーンのフックが壊れた 購入店か修理店で金具交換
フックやコンチョに自分の形・イニシャルを入れたい 金具だけ1個の特注
ブランドの定番として数をそろえたい 金具を小ロットで作り、チェーンは共通の既製品

当社では、壊れた金具の交換やチェーンのつなぎ直しなどの修理を行っていません。手持ちの品を直したい場合は、購入店か修理店に相談してください。

特注できる金具と、既製品を組み合わせる部品

ウォレットチェーンは、鋳造で作れる部品と、既製品を使う部品に分かれます。

部品 作り方 備考
ベルトループ用のフック 鋳造で特注 形・厚み・ロゴを自由に
財布側のコンチョ・プレート 鋳造で特注 裏の留め方を先に決める
チェーン本体 既製品 太さ・編み方・長さを選ぶ
ナスカン・カニカン(バネ入り) 既製品 バネの機構部品は鋳造で作らない
丸カン・ジョイント 既製品が基本 太い丸カンは形を見て相談

バネで開閉するナスカンのような機構部品は、既製品を組み合わせます。フックそのものをバネなしの形(引っ掛けるだけのフック)にすれば、全体を特注の鋳造で作れます。

コンチョの裏の留め方(ねじ・ループ・かしめ)の決め方はコンチョ・ベルトバックルをオリジナルで作るで説明しています。

フックの設計:掛かりの深さと厚み

ベルトループに掛けるフックは、見た目より先に「外れにくさ」と「厚み」で形が決まります。

  • 掛かり(フックの曲がった部分)を深くするほど、歩いても外れにくい
  • 厚みが薄いと、財布の重さと動きで少しずつ開いてくる
  • ベルトループの幅に収まる太さにする。太すぎると通らない
  • 角は丸める。ズボンの生地とベルトを傷めにくくする

シルバー925は鉄より柔らかく、細いフックは力がかかると開きます。フックを特注するなら、既製の鉄やステンレスのフックより太めに設計します。細い形を望むなら、ステンレスで作る選択もあり、硬さの違いはシルバー925とステンレスの使い分けにまとめています。

キーフックとして鍵を下げる場合も考え方は同じで、掛ける鍵の数と重さを先に伝えてもらうと、フックの太さを決めやすくなります。

重さの決め方

ウォレットチェーンは、金属の量がそのまま重さになります。長く着けるなら、重さは見た目と同じくらい大事です。

部位 重さの考え方
チェーン本体 既製品の重さがそのまま加わる。太い喜平は重い
フック 太く作るほど重い。荷重を受けるため、必要な厚みを先に確保する
コンチョ 直径が大きいと一気に重くなる

ポケットやベルトに下げる品は、動くたびに揺れて当たります。重いほどフックとチェーンの接続部に力がかかるため、見た目を大きくしたいなら、必要な厚みを確保したうえで、軽くできる位置と量を形ごとに検討します。

メンズの品で太さと重さをどう決めるかはメンズアクセサリーを個人でオーダーするで説明しています。

ブランドの意匠は写さない

ウォレットチェーンは、有名なシルバーブランドの形を思い浮かべる人が多い品です。ブランドの形をそのまま写す依頼は、権利または許諾を確認できる場合に限ってお受けしています。

  • 好きな理由を「フックの曲線」「彫りの深さ」「いぶしの入れ方」など要素に分ける
  • 要素を自分のモチーフ(イニシャル・家紋・動物など)で組み直す
  • ブランドのロゴ・マークは入れない

要素に分けて似せずにそろえる考え方はブランド品に似たデザインはオーダーできる?にまとめています。

当社で作る場合の費用と流れ

金具1個でも、オリジナルの形には原型の費用がかかります。費用は3段で考えます(税込・目安・仕様で変わります)。

費用 目安 備考
原型設計 多くは税込22,000〜44,000円程度 初回のみ・デザインごと。形の細かさで変わり、石の数では変わらない
原型の3D出力 別の費用 初回のみ。データ制作とは別
特注品1個の製作費 内容を伺ってご案内 鋳造・仕上げなど1個ごと。既製チェーンの手配と組み立てを含む

既製のチェーンやナスカンとの組み立ては、仕様によってはお受けできます。部品の手配と手作業が増えるぶん費用がかかるため、使いたいチェーンの太さと長さを伺って、費用とあわせてご案内します。

当社で本体を作れる地金はSV925・K18・K10・Pt900・真鍮・ステンレスの6種です。シルバーの仕上げ(鏡面・いぶし)の選び方はシルバーアクセサリーの製作にまとめています。納期は仕様確定後およそ4週間が目安です。

まとめ

  • 特注するのはフックとコンチョなどの金具だけ。チェーンは既製品を組み合わせる
  • バネ入りのナスカンは既製品。バネなしのフックなら全体を鋳造で作れる
  • シルバー925は柔らかいので、フックは必要な厚みを先に確保し、軽くする位置と量は形ごとに決める
  • ブランドの形の複製は権利または許諾を確認できる場合に限る。要素に分けて自分のモチーフで組み直す
  • 好みの既製品がある・金具を直したいだけなら、作らない方が早い

フックに入れたい形と、使いたいチェーンの太さ・長さが決まっていれば相談を始められます。鍵を下げるなら数と重さも添えてご相談ください。フックの太さと重さの目安は、形が固まる前でもお出しできます。

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