本文へ移動
GEMILYA
実務ノウハウ約5分で読めます

個展・展示のグッズを金属で作る|作品の線をチャームにして会期から逆算する

個展や展示のグッズを金属で作るなら、作品の中から線のはっきりした要素を1つ選び、小さなチャームにするのが現実的です。納期は仕様・数量・混み具合で変わるため、会期の日付を伝えて逆算してもらいます。

ただし、グッズのすべてを金属にする必要はありません。色が主役の作品なら、ポストカードや複製のほうが作品の魅力をそのまま伝えます。

金属が向くのは、作品の一部を「身に着けて持ち帰ってもらう」品を、少ない数だけ置きたいときです。

向いているケース・向かないケース

金属のグッズは、原型を起こす費用が先にかかり、作り直しもききません。作る前に、作品と会期の条件を見ます。

状況 向く選択
輪郭や線に特徴がある作品 金属のチャーム・ピンで作る
色やにじみが主役の作品 ポストカード・複製など印刷物にする
会期まで3か月ほどある 金属で作る日程を相談しやすい
会期まで1か月を切っている 印刷物にし、金属は次の展示に回す
売れ残りを手元に置けない 会場では見本だけ置き、受注にする
来場者全員に無料で配りたい 紙のカードで足りる

印刷物で伝わる作品を、無理に金属にする必要はありません。金属は、作品の世界観を小さな一片にして渡す品として、少数で置くときに生きます。

作品の権利が作家本人にあることが前提です。共同制作や、人に描いてもらったビジュアルを使うなら、商品化の範囲を先に確かめます。

作品のどこをチャームにするか

金属で作る表現は、原画の色やにじみをそのまま再現する方法とは異なります。作品を「線」と「高さ」と「仕上げの違い」に置き換えて考えます。

メッキなどで色味を加えられるかは、仕様を見てご案内します。

表し方 向く作品
透かし(線だけを残す) 輪郭のはっきりした線画
浮き彫り(盛り上げる) 立体感のあるモチーフ
シルエット(外形を切り抜く) 形に特徴がある作品
刻印(平らな面に線で描く) 細かい線画

作品全体を小さくするより、モチーフを1つ選んで切り出すほうが、小さくしても作品だと分かります。絵の全体を縮めると、線どうしのすき間が埋まり、別の絵に見えます。

線の太さは、作りたい大きさで原寸に印刷して確かめます。線が見分けられないなら、太くするか、線を減らします。描き直しの手順は自分のイラストをアクセサリーにするで説明しています。

会場が観光地や温泉街にあり、その土地の名所や地名を入れたグッズも置きたいときは、ご当地モチーフの表し方を観光地・道の駅・温泉街の土産を金属で作るで確かめられます。

作家名やサインを裏面に刻印で入れると、グッズとしての証になります。刻印は1か所につき税込3,000円程度が目安で、仕様により変わります。

会期から逆算する日程

形と数量を確定してから完成までは、およそ4週間を見込みます。デザインを詰める期間と、台紙や値札を用意する期間はこの外です。

時期 すること
会期の3か月前 相談。モチーフ・大きさ・素材・数量・会期を伝える
会期の2か月半前 3D画像で形を確認し、修正を1〜2回で収める
会期の2か月前 仕様確定と支払い。ここから製作に入る
会期の1か月前 完成・受け取り。台紙・値札・包装を用意する
会期の1週間前 数を数え、搬入の荷物に入れる

案内状やSNSの告知にグッズの写真を載せたいなら、完成はさらに前倒しになります。告知に使う予定があるかを、最初の相談で伝えておきます。

表は一例で、実際の納期は仕様・数量・混み具合を確かめてご案内します。グッズ全体の段取りはグッズ製作スケジュールも参考になります。

数は少なく、追加は売れてから

個展のグッズは、来場者数が読みにくいものです。最初の数は、会期中に売れそうな数の下限に寄せます。

  • 2〜99個は小ロットの扱いで、同じ原型から作れる
  • 原型と3Dデータは最終のご発注から6か月保管し、その間に同じ形を作り足すなら初回だけの費用はかからない(ゴム型は消耗品で、劣化していれば作り直しの費用がかかることがある)
  • 2個以上を同じ形で作るときの量産用ゴム型は税込6,000円程度(目安・仕様で変わる)で、初回のみ
  • 会期中に売り切れたら、見本を見せて受注し、会期後に発送する

会期中の追加は間に合わない前提で、受注の案内を用意しておきます。受注なら在庫を抱えずに済み、来場者には会期後に届く楽しみが残ります。

値段は、原型設計費を作る個数で割った分と、1個ごとの製作費、台紙や包装の費用を足して考えます。作品本体の価格帯との釣り合いも見ます。売れた分だけ作り足す考え方はグッズの在庫リスクを抑える作り方にまとめています。

ギャラリーとの販売条件は事前に確認する

展示の物販は、会場によって扱いが大きく違います。グッズを作る前に、次を確かめます。

  • 物販そのものが可能か。可能な品目に制限はあるか
  • 売上に対する手数料や掛け率はいくらか
  • 会計は会場が行うのか、作家が在廊して行うのか
  • 作家が在廊しない日に販売してもらえるか
  • 売上の精算はいつ、どの形で行われるか
  • グッズを置く場所と、見本を触ってよいか

手数料の分を見込まずに値段を付けると、売れても手元に残りません。会場が会計を担うなら、委託に近い形になります。委託の掛け率と契約の確かめ方はアクセサリーの委託販売の始め方で説明しています。

GEMILYAに頼む場合

作品の画像と、作りたい大きさ・個数・会期を添えてご相談ください。どの表し方が作品に合うかからご提案します。

  • 本体を作れる地金はSV925・K18・K10・Pt900・真鍮・ステンレスの6種
  • 原型設計は多くは税込22,000〜44,000円程度(税抜2万〜4万円)。初回のみ・デザインごとで、形の細かさで変わる
  • 原型の3D出力はデータ制作とは別の費用で、初回のみ
  • 1個ごとの製作費は、素材・大きさ・仕上げを伺ってからご案内する
  • 起こした3Dデータと原型は当社で保管し、追加生産に使う。ご依頼以外の目的や、ほかの方の製作には使わない。データのお渡しは有償で個別に案内する

他の作家の作品や、既存のキャラクターを使ったグッズは、権利者の許諾を確認できる場合に限ります。作家グッズの数量や台紙・包装の考え方はグッズ・ノベルティの製作にまとめています。

まとめ

  • 金属が向くのは線や輪郭に特徴がある作品。色が主役なら印刷物で足りる
  • 作品全体を縮めず、モチーフを1つ切り出して原寸で線を確かめる
  • 会期から逆算して早めに相談する。告知に使うなら、さらに前倒しする
  • 最初の数は少なく、会期中の売り切れは受注で受ける
  • 物販の可否・手数料・会計・精算を、作る前にギャラリーへ確かめる

モチーフの候補が決めきれなくても、作品の画像と会期を添えてご相談ください。金属に向く1つを一緒に選べます。

この記事の内容で、製作を考えている方へ

参考画像と、作りたい個数をLINEでお送りください。まず1個から作りたい・販売を検討中・贈り物の1個など、今の段階のままご相談いただけます。

作りたいものが決まっていなくても大丈夫です

「こんなものは作れる?」の一言だけでも構いません。LINEまたはメールフォームから、気軽にご相談ください。

LINEで相談フォームで相談