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GEMILYA
素材・製法約4分で読めます

金属パーツをオーダーで作る|ハンドメイド用オリジナルパーツの作り方

ハンドメイド用の金属パーツは、個人でもオーダーで作れます。既製のパーツでは出せない形を、自分の作品の部品として持てるようになります。

ロストワックス鋳造なら、1個の特注(一点もの)から相談できます。オリジナルの形は1個でも原型データの制作費がかかるため、予算と必要な数をあわせて検討します。

この記事では、パーツの設計で決めること、素材とメッキ、数量の考え方を順に紹介します。

オリジナルパーツが向いている場面

既製品で足りるものまで作る必要はありません。作る価値があるのは、次のような場面です。

  • 作品の顔になるパーツ: ブランドのモチーフ、ロゴ入りのチャーム
  • 既製品にない大きさや厚み
  • 同じ形を何度も使う定番の部品
  • ほかの作家と差をつけたい部分

丸カン(部品をつなぐ輪)や引き輪(開閉できる留め具)のような汎用の金具は、既製品を使うのが一般的です。パーツの名前と役割はアクセサリーパーツの名称で確認できます。

設計で決めること

パーツは作品に組み込むものなので、つなぎ方まで考えて形を決めます。

決めること 内容 よくある失敗
大きさと厚み 縦・横・厚みの寸法 薄すぎて曲がる
つなぎ方 穴、カン、ピンを通す部分 穴が小さく丸カンが通らない
裏側 平ら、くぼみ、刻印 取り付け位置と重さのバランスが合わず傾く
向き どちらを上にして下げるか 下げると裏返る

穴の大きさは、使う丸カンやチェーンの太さに合わせます。細かい肉厚(金属部分の厚さ)の考え方は3D CADの肉厚設計が参考になります。

設計シートの記入例

依頼のときは、次のように書き出すと伝わりやすくなります。数値は説明用の例です。

項目 記入例
パーツの役割 ピアスの下に下げる花のチャーム
大きさ 縦12mm・横10mm・厚み1.5mm
つなぎ方 上部に丸カンを通す穴を1つ
素材と色 真鍮にゴールド系のメッキ
使用予定 1作品に1個、作る作品数の見込み

手描きの図や参考写真を添えると、寸法の読み違いが減ります。

素材とメッキの選び方

当社で本体を作れる地金は、SV925・K18・K10・Pt900・真鍮の5種類です。部品の色味や仕上げに合わせて、SV925や真鍮などを検討できます。

  • SV925: 白い銀色。いぶしで模様を際立たせやすい
  • 真鍮: 金色に近い。メッキで色を変えることもできる
  • K18・K10・Pt900: 高価格帯の作品の顔になる部品に

ステンレスやチタンで本体を作ることは、当社ではできません。素材の特徴は真鍮の製作ページやSV925の製作ページをご覧ください。

数量の考え方

費用は、原型データの制作費と、1個ごとの製作費×個数で決まります。数量を増やして下がるのは、主に原型データの費用を個数で割った分です。使う予定のない数量まで増やさず、必要数と総額を比べましょう。

  1. まず使う数を見込んで、数量を2〜3通りで見積もる
  2. 最初はサンプルで大きさと付け心地を確かめる
  3. 同じ仕様の追加製作は、保管中の原型データで作る

当社では原型データを最終のご発注から6か月保管し、期間内の同じ仕様なら追加の原型代はかかりません。1個ごとの研磨やメッキの費用は、数量で大きくは変わらない点も覚えておきましょう。

届いたパーツで確かめること

パーツは、作品に組み込んで初めて良し悪しが分かります。届いたら、単体で見るだけでなく実際に組んで確かめましょう。

  1. 丸カンやチェーンが穴にきちんと通るか
  2. 下げたときに正しい向きで止まるか
  3. 他のパーツと並べて色味がなじむか
  4. 着けたときに肌に当たる角がないか

気になる点は、写真と一緒に具体的に伝えると次の製作に反映しやすくなります。

確かめた結果は、次の追加製作の基準になります。合格とした1個を手元に残しておくと、比べる見本として使えます。

権利とデザインの注意

オリジナルパーツは、自分で考えた形か、権利者の許可がある形で作ります。キャラクターや他社のロゴを、無断でパーツにすることはできません。

  • 自分で描いたモチーフ: 依頼できる
  • 自社やブランドのロゴ: 権利を持っていれば依頼できる
  • 他人の作品やキャラクター: 権利者の許可が必要

判断に迷う場合は、弁理士などの専門家に相談してください。考え方はデザインの権利の基礎で整理しています。

まとめ

  • ハンドメイド用の金属パーツは個人でもオーダーできる
  • 汎用の金具は既製品、作品の顔になる部分をオリジナルに
  • 大きさ・つなぎ方・裏側・向きを設計シートに書き出す
  • 素材はSV925や真鍮などから、部品の色味に合わせて選ぶ
  • 1個でも原型データの制作費がかかるので、必要数と総額を比べて決める

パーツの形がまだラフな段階でも大丈夫です。手描きの図を添えて、LINEかメールフォームからご相談ください。

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