ヘアアクセサリーの金属パーツをオリジナルで作る|バレッタ・ヘアピンの飾り
ヘアアクセサリーをオリジナルで作るときは、髪を留める金具は既製品を使い、目に見える飾りの部分だけを金属で作るのが基本です。髪を挟んで留める力が要る部分は、専用に作られた既製の金具のほうが向いています。
そのうえで決めるのは、飾りの大きさと重さ、そして金具への取り付け方です。ここが曖昧なまま形を作ると、留まらない・下がる・髪が絡む、という失敗につながります。
この記事は、アパレルや雑貨のブランドで、オリジナルのヘアアクセサリーを企画している方に向けたものです。
金具と飾りに分けて考える
アイテムごとに、既製品に任せる部分とオリジナルにする部分を分けます。
| アイテム | 既製品に任せる部分 | オリジナルにする部分 |
|---|---|---|
| バレッタ | 留め金具と土台 | 土台の上の飾り |
| ヘアピン | ピン本体 | 頭に付ける飾り |
| ヘアクリップ | ばねの付いた挟む部分 | 表の飾り |
| ヘアゴム | ゴム | 下げる・付けるチャーム |
| かんざし | 髪に挿す棒 | 頭の飾り |
かんざしのように長いものは、当社で原型を一体で出力できる90mm角を超えやすく、その場合は分割して接合します。飾りだけを金属で作り、長い部分は既製品にするほうが無理がありません。
本体を作って既製品と組み合わせる考え方は、金属パーツをオーダーで作るでも説明しています。
取り付け方法は先に決める
飾りを金具にどう付けるかで、飾りの裏の形が変わります。原型を作る前に決めておきます。
| 方法 | 向くアイテム | 注意 |
|---|---|---|
| 接着 | バレッタ・クリップの平らな土台 | 接着面を広く取る |
| 穴や輪に通して吊るす | ヘアゴム・ピンのチャーム | 揺れて髪や服に当たる |
| かしめ・ねじで留める | 土台に穴がある金具 | 金具の穴の位置と大きさに合わせる |
どの方法で、どこまで当社で取り付けるかは、金具と飾りの形を見て個別に確認します。使いたい既製の金具が決まっている場合は、その寸法を先に送ってください。
髪の上で起きること
ヘアアクセサリーは、指輪やネックレスとは違う負担がかかります。
- 重い飾りは、髪ごと下がってずれる
- 細かい透かしや爪で留めた石は、髪が引っかかりやすい
- 尖った角は、髪を巻き込んで傷める
- 整髪料や汗が付き、こすれてメッキが減りやすい
髪に触れる面は、なめらかで角のない形にするのが基本です。石を入れるなら、爪で留めるより、金属で縁を包む留め方のほうが引っかかりにくくなります。
重さを抑える工夫は、アクセサリーの重さと着け心地の設計にまとめています。
素材の選び方
当社で本体を作れる地金は、SV925・K18・K10・Pt900・真鍮・ステンレスの6種です。ヘアアクセサリーでは次のように使い分けます。
| 素材 | 向く使い方 |
|---|---|
| 真鍮+メッキ | 数を作る定番商品。重さと色を調整しやすい |
| 真鍮(地金のまま) | 経年変化を楽しむ商品 |
| SV925 | 上位ラインや贈り物向け |
| K10・K18 | ブライダルなど特別な場面向け |
大きい飾りほど重くなるため、SV925や金では裏を抜いて軽くする設計がほぼ必須です。
記入例:ブランドのバレッタ
説明用の記入例です。
- アイテム:バレッタ(飾り部分を金属で)
- 使う金具:既製のバレッタ金具(長さと幅を別紙で)
- 飾りの大きさ:金具の土台からはみ出さない範囲
- 取り付け:接着を希望。可否と方法を相談したい
- 素材と仕上げ:真鍮にゴールドメッキ
- 数量:まず小ロットで、売れ行きを見て追加
よくある失敗
| 失敗 | 防ぎ方 |
|---|---|
| 飾りが重く、バレッタが下がる | 試作を髪に着けて確かめ、裏を抜く |
| 爪留めの石に髪が絡む | 縁で包む留め方にする |
| 金具の寸法を決めずに飾りを作った | 使う金具を先に決め、寸法を送る |
| 接着面が小さく、使ううちに外れた | 接着面を広く取る形にする |
気をつけること(ここにまとめます)
当社が作るのは金属の飾りの部分です。バレッタ金具やピン、ばねなどの既製品を当社で手配するか、接着やかしめでの取り付けまで行うかは、形と数量を見て個別に確認します。
- 留め具の強さや耐久性は、既製の金具の仕様による
- 量産前に、髪に着けたサンプルで確かめる
GEMILYAに頼む場合
- アイテム・使う金具・デザイン案・数量を送る
- 取り付け方法と素材を見積もりで確認する
- 原型(3Dデータ)とサンプルで、重さと取り付けを確かめる
- 仕様確定後、およそ4週間で製作・納品
ブランドとして企画する場合の進め方は、既存アパレル・雑貨ブランドのアクセサリーラインにまとめています。
まとめ
- 髪を留める金具は既製品、飾りだけを金属で作る
- 取り付け方法は原型の前に決め、使う金具の寸法を送る
- 髪に触れる面はなめらかに、石は縁で包む留め方に
- 重い飾りは裏を抜き、サンプルを髪に着けて確かめる
使いたい金具とデザイン案がそろったらご相談ください。取り付け方法の選び方から一緒に詰められます。