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GEMILYA
実務ノウハウ約5分で読めます

関節が太くて指輪が回る・入らない|関節で測り、付け根で回りにくい形を1本作る

関節だけが太い指では、関節を通る号数にすると付け根でくるくる回り、付け根に合わせると関節で止まって入りません。どちらかをあきらめるのではなく、号数は関節を通る大きさに決め、付け根で回りにくい形を選ぶのが基本の考え方です。

手持ちの指輪が回るだけなら、新しく作る前に購入店か修理店に、内側の突起加工やサイズ直しを相談してください。

新しく1本作るのは、内側の形・幅・回転止めを最初から指に合わせたいときです。測り方、形の選び方、開閉する仕組みの順に説明します。

先に決める:直すか、作るか

関節が太いという悩みは、指輪そのものの問題と、指の状態の問題が混ざりやすいところです。作る前に、作らない方がよい場合を除いておきます。

状況 向く対応
手持ちの指輪が数号分だけ回る 購入店・修理店で内側の突起加工やサイズ直しを相談
既製品の幅広でまっすぐな指輪で気にならない 既製品で足りる
関節の太さが変わっている途中(腫れ・痛みがある) 主治医に相談し、落ち着いてから測る
関節と付け根の差が大きく、既製品では回る 内側の形や回転止めを指に合わせて1本作る
関節を通すのがつらく、毎回の着脱で関節を通したくない ヒンジ式など、繰り返し開閉できる仕組みを検討する

リウマチなどで関節が太くなっている場合は、指輪より先に体の状態が優先です。着けてよいか、どの時期に測るかは主治医に確認してください。

手持ちの指輪を直す選択肢の全体は、指輪が入らなくなったらで判断表にしています。以下は、新しく作ると決めたあとの決め方です。

関節と付け根の両方を測る

関節が太い指では、号数を1つ測るだけでは足りません。関節を通る号数と、付け根の号数を別々に測り、その差を設計に使います。

  1. 関節を通る号数を、朝と夕方にリングゲージで測る(むくみで差が出る)
  2. 付け根は、固定式のリングゲージでは関節より小さい号数を通せない。細い紙やひもを付け根に巻いて長さを測り、号数に換算する
  3. 2つの差(関節マイナス付け根)をメモする
  4. 関節を通る号数は「きついが通る」だけでなく、無理なく外せるかも、販売店などで実物を着けて確かめる

差が小さければ、内側の形や幅の工夫で回りにくくできることが多く、差が大きいほど、回転止めや開閉する仕組みが候補に入ります。

号数の測り方そのものはリングサイズ(号数)の基礎知識にまとめています。差を数字で持っておくと、相談のときに形を決めやすくなります。

付け根で回りにくくする形の選び方

関節を通る号数のまま、付け根で回りにくくする方法を比べます。どれか1つではなく、組み合わせることもあります。

方法 仕組み 向く人
内側の一部を平らにする 丸い穴の一部を平らにし、指の下側に当たる面を作る 差が小さく、見た目を変えたくない
幅を広げる 指に触れる面が増えて動きにくくなる 幅広の指輪が好みに合う
正面を軽くする 重い石や飾りが下に回るのを抑える 石や飾りのある指輪にしたい
内側に回転止めの凸を付ける 内側の下側に小さな山を2つほど作り、付け根で指を押さえる 差が大きく、まっすぐな指輪にしたい

内側の一部を平らにする方法は、差が小さいときに向いています。穴の形が真円でなくなるため、関節を通すときに指の向きを合わせる必要があります。

回転止めの凸は、関節を通すときに引っかかりやすい方法でもあります。凸の高さと位置は、関節の形に合わせて決めるため、3Dデータの段階で凸の位置を確認します。試着用の1個を先に作れるかは、費用とあわせてご案内します。

同じ号数でも、回り方は指輪の幅と厚みで変わります。幅は、関節を通るときの当たり方も含めて決めます。内側の面に丸みを付ける内甲丸は抜き差しが楽になる一方、同じ号数でも少しゆるく感じることがあり、その感じ方と指定のしかたは内甲丸(うちこうまる)とはで説明しています。

毎回の着脱で関節を通したくないなら、開閉できる仕組み

関節を通すことそのものがつらい人には、関節を通さずに着ける形があります。ただし、開口型とヒンジ式は役目が違います。

  • 開口型:輪の一部を開けた形。号数を合わせるために一度だけ曲げる前提で、何度も開け閉めすると同じ場所が傷む
  • ヒンジ式:輪が蝶番で開き、留め金で閉じる。毎回の着脱で開閉する前提の仕組み

毎回の着脱で関節を通したくないなら、候補はヒンジ式です。開口型は「一度合わせたら動かさない」リングで、繰り返し開閉する用途には向きません。開口型の条件と限界はフリーサイズ(開口)のリングをオーダーするで説明しています。

ヒンジ式は、蝶番と留め金という動く部品を本体に組み合わせます。仕様によってはお受けできますが、部品の手配と組み立て、動作の確認が増えるぶん費用がかかります。形を伺って、費用とあわせてご案内します。動く仕組みの考え方は開閉・伸縮・マグネットなど動く仕組みのアクセサリーを特注するにまとめています。

1本作るときに決めること

新しく作る場合は、測った号数と差をもとに、次の項目を決めます。

項目 記入例(説明用)
関節を通る号数/付け根の号数 13号/10号(朝に測定)
選ぶ方法 内側に回転止めの凸、まっすぐな形
幅・厚み 幅3mmくらい、厚みは普通
地金 SV925かK10で相談
刻印 内側に日付(凸と重ならない位置)

当社では、本体をSV925・K18・K10・Pt900・真鍮・ステンレスの6種で作れます。オリジナルの形は1本でも、原型設計(初回のみ・デザインごと。多くは税込22,000〜44,000円程度で、形の細かさで変わります)と、原型の3D出力(別の費用・初回のみ)がかかります。1本ごとの製作費はこれとは別に、地金・重さ・仕上げで変わるため、内容を伺ってからご案内します。1個からの進め方は特注・小ロット製作をご覧ください。

手持ちの指輪のサイズ直しや内側の加工は、当社ではお受けしていません。修理が向く場合は、購入店か修理店へご相談ください。

まとめ

  • 号数は関節を通る大きさで決め、付け根で回りにくい形を選ぶ
  • 関節と付け根を朝夕に測り、差を数字で持っておく。付け根は紙やひもを巻いて測る
  • 差が小さければ内側を平らにする・幅を広げる、大きければ回転止めの凸を検討する
  • 毎回の着脱で関節を通したくないならヒンジ式。開口型は一度合わせたら動かさない形
  • 手持ちの指輪が回るだけなら、まず購入店・修理店で加工やサイズ直しを相談する

関節と付け根の号数と、好みの幅をメモにしてご相談ください。差の大きさに合わせて、回りにくい形の候補をご案内します。

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