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内甲丸(うちこうまる)とは|着け心地が変わる内側の丸みとオーダーでの指定

内甲丸(うちこうまる)とは、指輪の内側、つまり指に触れる面に丸みを付けた形のことです。英語では「コンフォートフィット」と呼ばれます。

指に当たる面が減るため、抜き差ししやすく、食い込みにくくなります。同じ号数でも、内側が平らな指輪より少しゆるく感じることがあるため、号数は試着で確かめます。手持ちの指輪が痛いだけなら、新しく作る前に購入店か修理店へ相談してください。

向いているケース・向かないケース

内側の丸みで和らぐ悩みと、別の対処が要る悩みがあります。

状況 判断
既製の指輪の内側の角が当たって痛い 購入店・修理店で角を落とす加工を相談する
幅の広い指輪を着けたいが、きつく感じる 内甲丸が候補になる
細い指輪 感じ方の差は幅・丸み・厚みで変わる。試着で確かめる
関節が太く、付け根で回る 内側の形より、関節と付け根の差を測って決める
指が腫れている、痛みがある 指輪より先に主治医へ。落ち着いてから測る
石の裏が内側に出ている 内甲丸では解決しない。石座の設計の問題

内側の丸みの感じ方は、幅・丸みの程度・厚み・指の形で人によって違います。関節が太い指の決め方は関節が太くて指輪が回る・入らないにまとめています。

内側の形の種類

内側の形は、外側の断面(甲丸・平打ち)とは別に選びます。外側が平打ちでも、内側だけ丸くできます。

内側の形 断面 着け心地
平ら(フラット) 内側が真っ直ぐで角が立つ 指に密着する。角が当たると痛い
面取り 内側は平らなまま、角だけを少し落とす 平らに近いまま、角の当たりをやわらげる
内甲丸 内側の面そのものに丸みを付ける 抜き差ししやすく、食い込みにくい

面取りは角だけの処理、内甲丸は面全体の形という違いです。外側の甲丸と内側の内甲丸を組み合わせた形は、どの向きにも角がなく、つけっぱなしの指輪によく選ばれます。

どのくらい丸くするかは幅と厚みで決まるため、記入例では「内側をしっかり丸く」のように程度を書きます。

号数の感じ方が変わる理由

内甲丸にすると、指輪と指が触れる面積が減ります。そのため同じ号数でも、内側が平らな指輪より通りやすく、ゆるく感じることがあります。

  • 幅が広いほど、平らな内側ではきつく感じやすい。内甲丸にすると、その差が小さくなることがある
  • 内甲丸の指輪で測った号数と、平らな指輪で測った号数は一致しないことがある
  • むくみやすい朝夕の両方で試着して、抜き差しの感触まで確かめる
  • 既製の内甲丸の指輪を持っているなら、その号数と幅をメモして伝える

号数の測り方はリングサイズ(号数)の基礎知識、幅と号数の関係は指輪の幅は何ミリにする?にまとめています。幅と内側の形を決めてから号数を測ると、できあがりのずれが減ります。

厚み・重さ・刻印への影響

内側を丸くするには、丸めるぶんの厚みが要ります。薄い指輪を内甲丸にすると、中央の厚みが残っても縁が薄くなり、強さが落ちます。

項目 内甲丸にすると
厚み 平らな内側より、少し厚めに設計する
重さ 厚みのぶん増えることがある。K18・Pt900では地金代に効く
刻印 丸い面に入れるため、文字数と位置を内側の幅に合わせる

内側の幅が狭いと文字が小さくなるため、刻印の文字数は少なめにしておきます。刻印は1か所税込3,000円程度が目安で、仕様により変わります。

オーダーで指定するときの記入例

内側の形は、言葉だけでも伝わります。説明用の記入例です。

項目 記入例(説明用)
外側の断面 平打ち
内側の形 内甲丸。しっかり丸く
幅・厚み 幅4mm、厚み1.8mm
号数 11号(内甲丸の既製品で試着して決めた)
刻印 内側に日付。文字は小さめで可
仕上げ 外側マット、内側は鏡面

号数には、どちらの指輪で測ったかを書き添えます。「内甲丸の既製品で試着した号数」か「平らな指輪で測った号数」かが分かると、号数の解釈がずれません。

当社で作る場合

本体を作れる地金は、SV925・K18・K10・Pt900・真鍮・ステンレスの6種です。内側の形は3Dデータの段階で断面として設計するため、丸みの程度を原型で確かめられます。リングで作れる形はリングのページにまとめています。

内甲丸は丸めるぶん厚みが要るため、K18やPt900では厚みの差が地金代に効きます。オリジナルの形は1個でも原型設計の費用がかかります。内訳は料金の考え方をご覧ください。

  • 手持ちの指輪の内側の加工やサイズ直しは、当社ではお受けしていません。購入店か修理店へご相談ください
  • ペアで作る場合は、2本それぞれの幅と号数で内側の丸みを調整します

まとめ

  • 内甲丸は内側の面に丸みを付けた形。角だけを落とす面取りとは違う
  • 抜き差ししやすく食い込みにくいが、感じ方は幅・丸み・厚み・指の形で変わる
  • 同じ号数でもゆるく感じることがある。幅と内側の形を決めてから試着で号数を測る
  • 丸めるぶん厚みが要り、刻印は文字数と位置を内側の幅に合わせる
  • 既製の指輪が痛いだけなら、購入店・修理店で内側の加工を相談する

着ける指の号数と、好みの幅・外側の断面を添えてご相談ください。内側の丸みの程度を、幅と厚みに合わせてご提案します。

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