竣工記念品を金属で作る|建物の輪郭・社章・竣工日を刻む来賓用と関係者用
竣工記念品を金属で作るなら、配る相手が来賓と関係者に分かれ、合わせた数が読める場合は、建物の輪郭と竣工日を入れた共通のモチーフを起こす方法が向きます。宛名や社名の違いは、後から刻印で足します。
建物をそのまま小さくした模型は、金属の鋳造では細部が潰れます。輪郭だけを残した形にすると、手のひらに載る大きさでも建物と分かります。
竣工式まで1か月を切っている場合や、建物に取り付ける大きな銘板が欲しい場合は、金属の特注より向く方法があるため、先に整理します。
向いているケース・向かないケース
竣工記念品は、施主企業の総務が配る場合と、建設会社が施主や関係者に贈る場合があります。どちらでも、次の表で向き不向きを確かめられます。
| 状況 | 向く選択 |
|---|---|
| 来賓に少数、関係者に多数と配り分けたい | 共通の形を1つ起こし、仕上げと数で分ける |
| 建物の外観を記念に残したい | 輪郭だけのモチーフにする |
| 建物に取り付ける銘板・定礎板が欲しい | 銘板の専門業者か、ほかの製法 |
| 竣工式まで1か月を切っている | 式典は消えもので済ませ、記念品は後日渡す |
| 建物を精密に再現したい | 建築模型の業者に頼む |
| 来賓の人数と顔ぶれが固まらない | 数が読める関係者用だけを金属にする |
金属で作る価値が出るのは、建物の形そのものを品物にできる点です。既製の盾や置き時計に名入れするだけなら、記念品の通販で足ります。
当社で原型を一体で出力できる範囲は90mm角が目安で、収まるかは形と向きで判断します。大きな銘板の考え方は金属プレートの記念品を作るにまとめています。
来賓用と関係者用は「モチーフは同じ、仕上げと数で分ける」
来賓用と関係者用で別のモチーフを起こすと、原型設計費がそれぞれかかります。建物の輪郭は共通にして、素材・仕上げ・数で差を付けます。
| 区分 | 配る相手 | 向く品目 |
|---|---|---|
| 来賓用 | 設計者・施工者・来賓 | 卓上プレート、ペーパーウェイト |
| 関係者用 | 社員・協力会社・工事関係者 | キーホルダー、ピンバッジ |
- 来賓用はSV925や真鍮に金色メッキなど、素材で格を付ける
- 関係者用は真鍮にして、鍵やバッグに付けられる軽さにする
- 関係者用の数は、2〜99個なら小ロット、100〜999個なら中ロット
共通のモチーフでも、卓上プレートとキーホルダーのようにサイズや取り付け構造が違えば、データ調整や原型出力の費用はそれぞれ確認が要ります。同じ品目・同じ大きさで素材と仕上げを変える方が、初回の費用を抑えやすい組み方です。形を伺って、費用とあわせてご案内します。
ビルではなく住宅を施主に引き渡すたびに記念品を贈りたい工務店・ハウスメーカーの方は、工務店・ハウスメーカーの引き渡し記念品で、会社共通の家の形に施主名や日付を刻印で足す進め方を説明しています。
建物の輪郭はどこまで表せるか
鋳造と研磨では、窓の桟や外壁の目地のような細い線は埋まりやすくなります。残すのは外形です。
| 表し方 | 見え方 | 向く建物 |
|---|---|---|
| 輪郭の切り抜き | 平面で分かりやすい | 屋根や段差に特徴がある建物 |
| 浮き彫り | 奥行きが出る | 正面の構成がはっきりした建物 |
| 立体 | 置物になる | 単純な箱形。細部は省く |
- 立面図か完成予想図を元に、正面か斜めの1方向に決める
- 屋根の形、階段状の段差、塔屋など、目立つ特徴を2〜3つに絞る
- 実物大で印刷し、少し離れて建物と分かるかを確かめる
細部を足すほど、かえって建物に似なくなることがあります。線の太さの目安はロゴを金属アクセサリーにする方法で説明しています。
刻む内容:竣工日はどちらの日付にするか
「竣工」の日は、竣工日・引き渡し日・竣工式の開催日と、社内でも指すものが分かれます。刻む名称と日付が食い違わないよう、どの日を刻むかを名称とセットで決めます。
| 刻む内容 | 決め方 |
|---|---|
| 日付 | 竣工日・引き渡し日・竣工式開催日を区別し、刻む名称(例「竣工」「引渡」)と日付の組を1つに決める |
| 建物名 | 正式名称か通称か。長ければ略称にする |
| 社名 | 施主・施工者・設計者のどこまで入れるか |
| 英語表記 | 入れるなら、綴りと年月日の順を発注前に確認する |
英語で「COMPLETED」などと入れる場合は、設計者や広報が使っている表記に合わせます。刻んだあとの訂正はできないため、名称と日付の組を含む一覧を社内で承認してから刻みます。
刻印は1か所につき税込3,000円程度が目安で、仕様により変わります。言葉の並べ方は記念品の名入れ・刻印の文例が参考になります。
社章・ロゴ・のしの確認
社章やロゴを形に入れる場合は、権利を持つ側の確認が先です。
- 施主の社章を建設会社が入れるなら、施主の許諾を得る
- 施工者・設計者のロゴを施主が入れるなら、各社の許諾を得る
- デザイナーに作ってもらったロゴは、権利がどこにあるかを確かめる
- 建物の名称が商標として登録されている場合もある
複製をお受けするのは、依頼者が権利を持つか、権利者の許諾を確認できるものに限ります。
のしは、施主が配る場合は紅白の蝶結びに表書き「竣工記念」、下段に社名が一般的です。竣工を祝って贈る側は「竣工御祝」などに変わります。
慣習は地域や業界で違うため、社内の過去の例や先方の慣習に合わせてください。書き方の詳細は周年・創立記念品ののし・送付状にまとめています。
GEMILYAで作る場合
本体を鋳造し、建物の輪郭と社名を一体で作ります。宛名や日付は後から刻印で入れる形をご案内します。
- 本体を作れる地金はSV925・K18・K10・Pt900・真鍮・ステンレスの6種
- 原型設計は多くは税込22,000〜44,000円程度(税抜2万〜4万円)。初回のみ・デザインごとで、形の細かさで変わり、石の数では変わらない
- 原型の3D出力はデータ制作とは別の費用で、こちらも初回のみ
- 特注品1個の製作費(鋳造・仕上げなど)は1個ごとにかかり、内容を伺ってからご案内する
- 台座・ケース・のし掛け込みの納品は、仕様を見てご案内する
- 納期は仕様確定後およそ4週間が目安。式典の日が決まっていれば、最初の相談で伝える
起こした3Dデータと原型は当社で保管して追加生産に使い、ご依頼の製作以外には使いません。法人の記念品の進め方は周年記念品・社内表彰・ノベルティにまとめています。
まとめ
- 建物の輪郭は共通にし、素材・仕上げ・数で分ける。サイズや構造が違えば原型の費用は別に確認
- 建物は輪郭だけを残し、目立つ特徴を2〜3つに絞る
- 竣工日・引き渡し日・式典の日を区別し、刻む名称と日付の組を社内で承認してから刻む
- 社章・ロゴは権利者の許諾を確認できるものに限る
- 大きな銘板や精密な模型は、別の業者や製法が向く
建物の図面か完成予想図、配る相手と人数、式典の日を添えてご相談ください。輪郭をどこまで残せるかは、図面を拝見してご提案します。
この記事の内容で、製作を考えている方へ
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