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GEMILYA
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キャスタブルレジンの鋳造を依頼する|持ち込み原型の確認点とダイレクトキャスト

キャスタブルレジンは、焼くと燃えて抜けるように作られた鋳造用の樹脂です。これで3Dプリントした原型は、複製用の型を取らずに鋳造に使えます。この方法をダイレクトキャストと呼び、樹脂ごとの特性や推奨条件を確認して進めます。

GEMILYAでは、キャスタブルレジンで出力した原型をお持ち込みいただければ、提携工場で鋳造できます。原型の状態・サイズ・形状は、お預かりする前に写真などで確認します。

この記事は、自分で原型を出力した方が鋳造を頼む前に知っておきたいことをまとめたものです。樹脂の選び方、原型の仕上げ方、原型が手元に戻らない点まで順に説明します。

キャスタブルレジンとダイレクトキャストの基本

3Dプリンター用の樹脂には、試作の形を見るための一般的な樹脂と、鋳造のための樹脂があります。キャスタブルレジンは後者です。

鋳造では、原型を埋没材(鋳型になる耐火材料)に埋め、窯で焼いて空洞を作ります。このとき原型がきれいに燃え抜けることが前提です。

  • 一般的な造形用樹脂:燃え残りや膨張で、鋳型を傷めることがある
  • キャスタブルレジン:燃え抜けやすいよう、鋳造向けに作られている
  • ダイレクトキャスト:出力した原型を、型取りせずにそのまま鋳造すること

見た目がよく似ていても、樹脂の性質は製品ごとに違います。成分や推奨される扱い方も異なるため、鋳造先には使った樹脂の情報を伝えます。

3Dプリントで原型を作る方法と、金属を直接造形する方法の違いは光造形原型と金属造形の違いで比べています。

ワックス原型・ゴム型との違い

ロストワックス鋳造の原型には、ワックスとキャスタブルレジンの2つがよく使われます。どちらも焼いて抜ける点は同じで、違うのは作り方と扱いやすさです。

原型の種類 作り方 特徴
ワックス原型 手彫り、ワックス用の3Dプリンター、ゴム型への注入 柔らかく、扱いに注意が要る
キャスタブルレジン原型 光造形の3Dプリンターで出力 細部を出しやすく、ワックスより扱いやすい傾向
ゴム型から複製したワックス 原型から取ったゴム型にワックスを注入 同じ形を何個もそろえられる

ゴム型は、原型の形を写し取って繰り返し使う複製用の型です。ダイレクトキャストは、この型取りを挟まずに原型そのものを金属に置き換える方法といえます。

型の種類と役割の全体像は、アクセサリーの型の種類で整理しています。

持ち込む前に確かめる5つのこと

自分で出力した原型は、出力の段階で仕上がりがほぼ決まります。鋳造後の研磨で直せる範囲には限りがあるためです。

確認すること 見るポイント
樹脂の種類 鋳造用(キャスタブル)の樹脂か。一般的な造形用樹脂ではないか
サポート跡 跡が目立つ面にないか。切りすぎてくぼんでいないか
肉厚 細すぎて欠けそうな部分、極端に厚い塊がないか
表面の積層跡 曲面に層の段差が縞のように出ていないか
サイズ 希望する完成寸法と原型の実測寸法を記録したか。収縮を見込んだ補正が必要か

サポート跡は「残す」より「目立たない面に置く」

サポートは、出力中に形を支える細い柱です。外したあとの跡は、そのまま金属に写ります。

根元を深く切りすぎると、原型に小さな穴やくぼみが残ります。跡は裏面など見えにくい面に付けるよう出力の向きを決めておくと、仕上げが安定します。

積層跡とサイズは原型の段階で整える

積層跡は、樹脂を薄い層で重ねたときにできる細かい段差です。鏡面に仕上げたい面ほど目立つため、原型の段階でなだらかにしておきます。

サイズは、金属が冷えるときにわずかに縮む点も含めて考えます。寸法が大切な箇所は、希望の完成寸法と原型の実測値を添えてください。収縮・補正が必要かを事前に確認します。

焼成で消えるため、原型は手元に戻らない

ダイレクトキャストでは、原型は鋳型を焼く工程で燃えてなくなります。鋳造が終わったあとに、同じ原型を返すことはできません。

この性質から、持ち込む前に次の準備をしておくと安心です。

  • 出力に使った3Dデータを手元に残しておく
  • 同じデータから予備の原型を出力しておく
  • 原型の写真と主な寸法を記録しておく

鋳造でうまくいかなかった場合、同じ形をもう一度作るには原型を出し直す必要があります。データが残っていれば、原型を作り直せるため、保存は欠かさないでください。

数量を作るときは複製の方法もあわせて検討する

キャスタブルレジンの原型は、1個ずつ鋳造で消えていきます。同じ形を2個以上作るなら、その数だけ原型を出力するか、ゴム型で複製するかを考えます。

作りたい数 一般的な進め方
1個の特注(一点もの) 持ち込み原型をそのまま鋳造する
2個以上(小ロット以上) 必要数の原型を出力する方法と、ゴム型で複製する方法を比べる
追加生産の予定あり 金属の原型を作り、ゴム型を取る方法も候補になる

2個以上では、形状・数量・追加製作の予定に応じてどちらかを検討します。なお、樹脂の原型はゴム型を取る工程に向かないことがあります。そのため、いったん鋳造した金属を原型として整え、そこからゴム型を取る進め方がよく使われます。

どの進め方になるかは、原型の状態と数量で変わります。当社では原型を確認したうえで、数量に合う進め方をご案内します。

原型を送る前に添える情報(記入例)

原型と一緒に次の情報があると、鋳造できるかの判断が早く進みます。表の内容は説明用の記入例です。

項目 記入例
樹脂 鋳造用(キャスタブル)レジン、製品名と品番
出力と後処理 洗浄と二次硬化は樹脂の説明書どおりに実施
地金 SV925
数量 1個(追加生産の予定なし)
仕上げ 表面は鏡面、裏面はマット
気になる点 爪の先が細い、サポート跡が側面に1か所

データで入稿する方法を選ぶこともできます。受付形式はジュエリーCADの入稿形式に、依頼全体の進め方はロストワックス鋳造を依頼する方法にまとめています。

まとめ

  • キャスタブルレジンは、焼くと燃え抜けるよう作られた鋳造用の樹脂
  • GEMILYAでは、鋳造用レジンで出力した原型を持ち込めば提携工場で鋳造できる
  • 持ち込む前に、樹脂の種類・サポート跡・肉厚・積層跡・サイズを確かめる
  • 原型は焼成で消えるため、3Dデータと予備の原型を残しておく
  • 2個以上では、原型を必要数出力するか、ゴム型で複製するかを形状・数量で検討する

お手元の原型の写真と、使った樹脂・希望の地金・数量を添えて、無料相談からお送りください。鋳造できる状態かどうかを事前に確認します。

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