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シルバー950とシルバー925の違い|柔らかさ・変形と、当社がSV925で作る理由

シルバー950とシルバー925の違いは、銀の割合です。950は銀95%、925は銀92.5%で、残りは銅などの割金(わりがね=混ぜる金属)です。

同じ形・同じ加工状態で比べると、950は925より柔らかく、曲がりや傷が付きやすい傾向があります。そのぶん手で叩いたり曲げたりしやすく、作家の手作りの品によく使われます。

どちらが上かではなく、誰がどう作るかで向く素材が変わります。鋳造で作る当社は本体をSV925で製作し、SV950と純銀には対応していません。

向いているケース・向かないケース

純度の数字で迷う前に、その品をどう使うかで判断します。

状況 判断
作家の手作り品を買う。槌目や曲げた形 950でも925でもよい。作家の素材のまま
細い・薄い形を毎日着ける 同じ寸法・加工状態なら、925のほうが一般に形を保ちやすい
同じ形を鋳造で数個そろえる 925。鋳造の定番で、当社もこれで作る
「純度が高いほど上等」と考えて950を選びたい 純度と品質は別。用途で決める
金属アレルギーが心配で950を選びたい 純度だけで決めない。皮膚科に相談する
手持ちの950の品が曲がった・切れた 修理店か購入店へ。新しく作る話ではない

純銀(銀99.9%前後)はさらに柔らかく、指輪など力のかかる品にはあまり使われません。純度の高さは、ジュエリーの品質の高さとは別のものです。

金でも同じ迷いはよくあり、ほぼ純金のK24が曲がりやすい理由や、K14・K9・K22の色と硬さの違いはK14・K9・K22・K24とはで読めます。

950と925の比較表

同じ形を、同じ加工のしかたで2つの素材で作った場合の、一般的な傾向です。

項目 SV950 SV925
銀の割合 95% 92.5%
硬さの傾向 柔らかめ 950より硬め
曲がり・傷 出やすい 出にくい
色 ほぼ同じ ほぼ同じ
黒ずみ 起きる 起きる
主な使われ方 作家の手作り品 既製品・鋳造の定番

硬さは素材の数字だけでなく、割金の種類と加工のしかたでも変わります。叩いて締めた950が、加工していない925より硬いこともあります。太さや厚みといった寸法も、曲がりにくさに効きます。

色は並べても見分けにくく、刻印で判断します。黒ずみは銀そのものが空気中や皮脂の硫黄分と反応して起きるため、銀の割合が高くても起きます。お手入れの考え方はシルバー925とはにまとめています。

作家ものに950が多い理由

ハンドメイドの販売サイトでは、950の槌目リングや曲げたバングルをよく見かけます。柔らかさが、作る側にとっては利点になるためです。

  • 金づちで叩く、曲げる、ねじるといった手作業がしやすい
  • 板や線の状態から、1本ずつ形を作れる
  • 銀の割合の高さを、品の説明に書きやすい

手で叩いて形を作る「鍛造」寄りの作り方では、柔らかいほど作業が進みます。鋳造では溶かして型に流すので、柔らかさは作業に関係ありません。固まったあとに、寸法とあわせて形が保てるかどうかが効きます。

つまり950の柔らかさは、作る人には利点で、毎日着ける人には弱点になりえます。細い形ほど、その差が出やすくなります。

刻印の「950」はプラチナとも読める

品の裏に「950」とだけ打たれている場合、銀かプラチナかは数字だけでは読み分けられません。

  • 「SV950」「S950」「SILVER950」なら銀
  • 「Pt950」なら、プラチナ95%の合金
  • 数字だけなら、専門の店で確かめる

数字だけの刻印は、売る前や作り直す前に専門の店で品位を調べてもらいます。刻印の読み方はジュエリーの品位刻印とはにまとめています。

刻印がPt950と分かったら、Pt900やPt850との違いが気になる方もいるはずです。Pt900・Pt950・Pt850の違いで、含有率と硬さの関係、刻印での見分け方を比べられます。

950の品と同じ雰囲気で、925で作るとき

作家ものの950のリングのような雰囲気を、925で作りたい場合の考え方です。色の差はほぼ分からないので、素材の違いは見た目にはほとんど出ません。

他の作り手の品をそのまま写すことは、お客さまが権利をお持ちか、権利者の許諾を確認できる場合に限ります。要素に分けて指定すれば写してよい、ということにはなりません。

オリジナルとして作るときは、次の要素を数字と言葉で指定します。

要素 伝え方
幅・厚み mmで伝える
断面 平打ち・甲丸などの名前で伝える
槌目などの表情 打ち目の大きさと範囲を言葉で伝える
仕上げ 鏡面・マット・いぶしから選ぶ

槌目は、原型(製品の形のもとになる模型)に模様として作れば、鋳造で模様の配置をそろえやすくなります。見え方の違いは槌目(つちめ)とはで説明しています。

当社がSV925で作る理由と費用

鋳造で本体を作る立場から見ると、SV925は次の点で扱いやすい地金です。

理由 内容
鋳造の定番 細い部分や爪まで形が安定しやすい
形が保ちやすい 950より硬めで、日常の力で曲がりにくい傾向(寸法にもよる)
部品と合わせやすい 既製のチェーンや金具の多くが925
説明しやすい 「SV925」の刻印で購入者に伝わる

SV950と純銀は、本体の製作に対応していません。手持ちの950の品の修理やサイズ直しも、当社ではお受けしていないため、購入店か修理店へご相談ください。

SV925は地金の相場が金やプラチナより低く、地金代が費用の中心になりにくい素材です。オリジナルの形は1個でも原型設計の費用がかかります。内訳は料金の考え方、シルバーで作れる形はシルバー925の製作にまとめています。

気をつけること(ここにまとめます)

  • 硬さ・変形・黒ずみの傾向は一般的なもので、割金の種類・加工・寸法・使い方で変わります
  • 手持ちの品が950か925か、買い取りの価値はいくらかは、専門の店にご相談ください
  • 金属アレルギーは割金に反応する場合も、銀そのものに反応する場合もあります。心配な方は皮膚科に相談してください

まとめ

  • 950は銀95%、925は銀92.5%。同じ形・加工状態なら主な違いは硬さで、色はほぼ同じ
  • 950は柔らかく、手で叩く作家ものに向く。細い形を毎日着けるなら、同じ寸法で925が保ちやすい傾向
  • 硬さは割金・加工・寸法でも変わる。数字だけで決めない
  • 「950」だけの刻印はプラチナの可能性もある。専門の店で確かめる
  • 当社はSV925のみ。950と純銀には対応していない

作りたい形と、好みの幅や仕上げを添えてご相談ください。SV925で、同じ雰囲気を持つ形を一緒に考えます。

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