K14・K9・K22・K24とは|K18・K10以外の金の品位と選び方
K14は金を約58%、K9は37.5%、K22は約92%含む合金で、K24はほぼ純金です。Kのあとの数字は、24を純金としたときの金の割合を表します。
イエローゴールドで比べると、金の割合が高いほど黄色が濃くなります。K24・K22は柔らかく、K14以下の硬さは品位の数字より割金(混ぜる金属)と加工で変わります。
当社で本体を作れる金はK18とK10で、K14・K9・K22・K24には対応していません。手持ちの品に合わせたい、純金に近いものが欲しいという方に向けて、品位の意味と選び方を整理します。
向いているケース・向かないケース
品位の数字は、どれが正解というものではありません。目的で向き不向きが決まります。
| 状況 | 判断 |
|---|---|
| 海外で買ったK14・K9の品を使い続けたい | そのまま使う。日本でも珍しくない |
| K14の品に合わせて新しく1本作りたい | K18かK10で、幅・断面をそろえる。色は近いものを選ぶ |
| 純金(K24)の指輪を記念や資産として持ちたい | 純金を扱う専門の店へ。当社では作れない |
| 毎日着ける指輪を純金で作りたい | 向かない。曲がり・傷が出やすい |
| K22のような濃い金色が欲しい | K18のイエローゴールドが近い候補 |
| 金額を抑えて金色にしたい | K10、または真鍮に金色のメッキ |
純金に近いほど「よい指輪」になるわけではありません。指輪には、日常の力で形が保てる硬さが要ります。
品位ごとの比較表
一般的な傾向をまとめます。実際の硬さと色は、割金の種類と加工で変わります。
| 品位 | 金の割合 | 刻印の例 |
|---|---|---|
| K24 | ほぼ100% | K24・999・1000 |
| K22 | 約92% | K22・916 |
| K18 | 75% | K18・750 |
| K14 | 約58% | K14・585 |
| K10 | 約42% | K10・417 |
| K9 | 37.5% | K9・375 |
刻印の数字は千分率(全体を1000としたときの金の割合)です。同じ品位でも「K14」と「585」のように2通りの書き方があります。読み方はジュエリーの品位刻印とはで説明しています。
| 品位 | 色の傾向(イエロー系で比べた場合) | 硬さ・変形の傾向 |
|---|---|---|
| K24・K22 | 濃い黄色 | 柔らかく、曲がり・傷が出やすい |
| K18 | はっきりした金色 | 日常使いに向く |
| K14 | K18よりやや淡い | 割金と加工で変わる |
| K10・K9 | 淡く、割金の色が出やすい | 割金と加工で変わる。変色は起きやすい傾向 |
硬さは、品位の数字だけで順位を付けられません。同じK14でも、割金の配合と加工のしかたで硬さが変わります。K18とK10の違いはK18とK10の違いで詳しく比べています。
プラチナや銀にも、同じように純度を表す数字があります。プラチナはPt900・Pt950・Pt850の違い、銀はシルバー950とシルバー925の違いで、純度と硬さの関係を説明しています。
海外で見かける品位はなぜ違うのか
国や地域ごとに、よく使われる品位が違います。旅行先やブランドで目にする数字が日本と違うのは、このためです。
- K14:アメリカや韓国の既製品で多く見られる
- K9:イギリスやオーストラリアで「9ct」として広く流通している
- K22:インドや中東で、婚礼や資産を兼ねた装身具に使われる
- K24:東アジアで、記念や資産を兼ねた品に使われる
日本ではK18が指輪の定番で、手に取りやすい価格帯でK10が使われます。海外の品位が日本で劣るわけでも、逆でもありません。着け方と売り方の習慣が違うだけです。
純金(K24)の指輪が曲がる理由
純金は金属の中でもとくに柔らかく、薄く延ばせる性質があります。この性質は、指輪にすると弱点になります。
- 握る、物に当てるといった日常の力で楕円にゆがむ
- 爪で石を留めても、爪が開きやすい
- 細い部分や薄い部分が、傷や変形で減る
- 磨き直しで、元の形に戻しきれないことがある
純金の品を形のまま保ちたいなら、厚みのある形にして、着ける場面を限ります。資産として持つことが目的なら、指輪ではなく地金そのものを扱う店に相談するほうが、目的に合います。
手持ちのK14・K9の品に合わせて作るとき
海外で買ったK14のペアリングの片方に合わせたい、K9のネックレスに合うトップが欲しい、という場合の考え方です。
当社ではK18かK10で作ります。品位が違っても、幅・断面・仕上げを合わせれば、並べて違和感の少ない1本に近づけられます。
色は割金の配合で変わるため、手持ちの品と完全には一致しないことがあります。写真は希望の色を共有するための資料として使い、近い色をイエロー・ピンク・ホワイトから選びます。色の仕組みはイエロー・ピンク・ホワイトゴールドの違いをご覧ください。
| 合わせる要素 | 伝え方 |
|---|---|
| 幅・厚み | mmで測って伝える |
| 断面の形 | 甲丸・平打ちなどの名前で伝える |
| 色味 | 手持ちの品を自然光で撮った写真を添える |
| 仕上げ | 鏡面・マットなどから選ぶ |
手持ちの品と同じ形を作れるのは、お客さまが権利をお持ちか、権利者の許諾を確認できる場合に限ります。ブランド品や他社の商品は、要素をそろえても、それだけで写してよいことにはなりません。
当社で作れる金と費用
本体を作れる地金は、SV925・K18・K10・Pt900・真鍮・ステンレスの6種です。金はK18とK10で、K14・K9・K22・K24は本体の製作に対応していません。K18とK10の進め方はK18・K10・Pt900の製作にまとめています。
金の品は、地金代(重さ × その日の地金相場)が費用の大きな部分になります。
- K18はK10より比重が大きく、同じ形でも重くなるため、地金代の差は含有率の差より開きやすい
- 地金代は相場で変わるため、正式発注時に再計算する
- オリジナルの形は1個でも原型設計の費用がかかる
内訳は料金の考え方にまとめています。
気をつけること(ここにまとめます)
- 硬さ・色・変色の傾向は一般的なもので、割金と加工で変わります。数値での保証はできません
- 手持ちの品の品位の確認や買い取りの価値は、専門の店にご相談ください
- 金属アレルギーは割金に反応する場合があります。心配な方は皮膚科に相談してください
まとめ
- Kの数字は24分率の金の割合。K24はほぼ純金、K22は約92%、K14は約58%、K9は37.5%
- イエロー系では金の割合が高いほど色が濃い。硬さは品位だけでは決まらず、割金と加工で変わる
- 純金の指輪は日常の力で曲がりやすい。海外で見る品位の違いは国ごとの習慣で、優劣ではない
- 手持ちのK14・K9に合わせるなら、K18かK10で幅・断面をそろえ、色は近いものを選ぶ
- 当社で作れる金はK18とK10。K14・K9・K22・K24には対応していない
合わせたい品の写真と、着ける場面を添えてご相談ください。K18とK10のどちらが近いかを、色味と予算から一緒に考えます。
この記事の内容で、製作を考えている方へ
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