イエロー・ピンク・ホワイトゴールドの違い|色の仕組みと選び方
同じK18なのに、イエロー・ピンク・ホワイトと色が違うのはなぜでしょうか。答えは、金に混ぜる「割金(わりがね)」という金属にあります。
3色は別々の素材に見えますが、金の純度は同じで、混ぜ物の配合だけが違います。この仕組みを知ると、色選びの迷いがぐっと減ります。
この記事では、色が生まれる仕組みとK数との関係を整理します。そのうえで、自分のブランドに合う色の決め方まで解説します。
3色の違いは「割金」で生まれる
純金はもともと濃い黄色の金属です。そこへ銀や銅などを混ぜると、配合しだいで色の印象が変わります。
この混ぜる金属が割金です。金の純度が同じでも、割金の配合で色が変わるのがポイントです。
| 色 | 割金の傾向 | 印象 |
|---|---|---|
| イエローゴールド | 銀と銅をバランスよく配合 | 王道の金色・華やか |
| ピンクゴールド | 銅の割合を多めに配合 | 赤みのある甘い色・肌なじみ |
| ホワイトゴールド | パラジウムなど白い金属を配合 | 銀色系・上品でクール |
たとえるなら、同じコーヒーでもミルクの量で色が変わるのと似ています。ベースの金は同じで、混ぜるものが色を決めます。
なお、配合は製造元によって細かく異なります。同じ「ピンクゴールド」でも、赤みの強さに幅があると覚えておいてください。
K18とK10、どちらでも3色は作れる
「ピンクゴールドはK10だけ」といった決まりはありません。K18でもK10でも、3色それぞれの割金配合が存在します。
ただし、K数によって色の出方に傾向があります。
- K18は金が75.0%を占めるため、どの色でも金らしい深みが残る
- K10は割金の比率が高く、割金の色がより強く出る
- 同じピンクでも、K10のほうが赤みがはっきりしやすい
- 同じイエローでも、K10はやや淡く軽い色調になりやすい
K数そのものの違い(硬さ・変色・コスト感)はK18とK10の違いの記事で詳しく比較しています。
素材の基本情報はK18の素材ページとK10の素材ページも参考にしてください。
ホワイトゴールドとロジウムメッキの関係
ホワイトゴールドには、知っておきたい前提が1つあります。割金で白くした地金は、真っ白ではなく少し黄みがかった白になることが多い点です。
そのため市販品の多くは、表面にロジウムメッキをかけて白さを整えています。ロジウムは白く硬い金属で、プラチナに近い色みを出せます。
- 地金そのままの色は「オフホワイト」寄りになりやすい
- ロジウムメッキをかけると、明るくクールな白になる
- メッキは使用にともない摩耗し、下地の色が見えてくることがある
- 「メッキあり・なし」どちらの表情を採用するかは企画段階で決める
ホワイトゴールドの白さは、地金とメッキの組み合わせで決まると考えると整理しやすいです。
メッキの色や耐久性の考え方はメッキの種類の記事にまとめています。
ブランドとしての色の選び方
3色に優劣はありません。決め手は、ブランドの世界観と顧客層です。
- 世界観から選ぶ: 華やかさ重視ならイエロー、可憐さや優しさならピンク、モードで洗練された印象ならホワイトが候補
- 主力アイテムから選ぶ: 重ね着けを提案するなら、手持ちのジュエリーと合わせやすい色を軸にする
- 販売価格帯から選ぶ: 色よりK数がコストを左右するため、価格帯はK18かK10かで調整する
- 展開数を絞る: 最初から3色展開にすると在庫と管理が重くなるため、まず1〜2色に絞るのが現実的
迷ったら、ブランドの顔になる1色を決め、売れ行きを見て色を追加する順番がおすすめです。鋳造で作る場合、同じ型で色違いを作れるケースもあります。
OEMで色を指定するときの注意点
色の希望を言葉だけで伝えると、認識のずれが起きやすくなります。発注前に次の点を押さえておきましょう。
- 「ピンクゴールド」だけでなく、赤みの強さの希望を画像で添える
- 画面上の色は撮影や表示環境で変わるため、最終判断は現物で行う
- 承認したサンプルを色の基準として保管する
- ホワイト系はメッキの有無を仕様書に明記する
言葉+画像+現物サンプルの3点セットで確認すると、量産後の「思っていた色と違う」を防げます。
まとめ
- ゴールド3色の違いは、金の純度ではなく割金の配合で生まれる
- K18・K10のどちらでも3色は作れるが、K10は割金の色が出やすい
- ホワイトゴールドの白さは、地金+ロジウムメッキの組み合わせで決まることが多い
- 色は世界観・顧客層・価格帯から選び、まず1〜2色に絞るのが現実的
- 色指定は言葉・画像・現物サンプルの3点で認識をそろえる
作りたい色のイメージ画像があれば、素材が未定でも大丈夫です。無料相談から気軽にお送りください。