本文へ移動
GEMILYA
素材・製法約5分で読めます

Pt900・Pt950・Pt850の違い|含有率・硬さの決まり方と、当社がPt900を基本にする理由

Pt900・Pt950・Pt850の数字は、プラチナの含有率を千分率で表したものです。Pt950は95%、Pt900は90%、Pt850は85%がプラチナで、残りはパラジウムなどの割金です。

硬さや傷の付きにくさは、純度だけでは決まりません。割金の種類と配合、鋳造や加工の条件で変わるため、同じPt900でもメーカーごとに性質が違い、Pt900より硬いPt950の地金もあります。

GEMILYAはPt900を基本にしており、Pt950はご相談、Pt850とPt1000には対応していません。

向いているケース・向かないケース

純度で迷う前に、純度の違いが自分に関係あるかを確かめます。

状況 判断
毎日着ける指輪を作りたい Pt900で足りる。純度で迷わなくてよい
有名ブランドの規格に合わせてPt950で作りたい Pt950をご相談。硬さは割金で変わるため、形とあわせて確認
細い線のデザインにしたい 純度より、割金で硬さを確保した地金かを確認する
チェーンやブレスレットを探している 既製のチェーンにはPt850が多い。本体と純度が違っても問題はない
資産として純度の高いものを持ちたい ジュエリーより地金そのものを扱う店へ

純度の高さは品質の高さと同じではありません。ジュエリーに求められるのは、形が保てて傷に耐えることで、そのために割金を入れます。

3つの比較表

同じ形の指輪を3つの品位で作った場合の、見るべき点です。

品位 含有率 確認する点
Pt950 95% 割金が少ないぶん、硬さは割金の種類に強く依存する。製作先に確認
Pt900 90% 日本の指輪の定番。割金で硬さを調整した地金が多い
Pt850 85% チェーン・留め具に多い。細い線に向く配合が使われる

硬さは純度の数字ではなく、割金の種類と配合、加工の条件で決まります。Pt900より硬いPt950の地金もあるため、「純度が高いほど柔らかい」と一律には言えません。

色はどれもほぼ同じで、並べても見分けにくいため、刻印で判断します。

プラチナは、傷が付いたときに金属が押しのけられて盛り上がる(寄る)ことがありますが、摩耗や研磨で減ることもあります。普段使いでの傷と変形の実際はプラチナの指輪は普段使いできる?にまとめています。

刻印で見分ける

純度は見た目では分からないため、刻印を読みます。

  • 「Pt900」「Pt950」「Pt850」の数字が純度
  • 「Pt1000」「Pt999」は純プラチナに近いもの。柔らかく、指輪にはあまり使われない
  • 「Pm」は古い表記で、同じくプラチナを指す
  • 「PT」だけで数字がないものは、純度が読み取れない

刻印は純度を示すだけで、硬さや割金の種類までは分かりません。刻印の読み方と、刻印だけでは判断できないことはジュエリーの品位刻印とは?で扱っています。K18との比較で迷う場合はプラチナとK18(18金)どっちを選ぶ?が参考になります。

金や銀でも品位の数字で迷ったときは、K14・K9・K22・K24の金の割合と色・柔らかさをK14・K9・K22・K24とはで、銀の950と925の柔らかさの差をシルバー950とシルバー925の違いで比べています。

チェーンにPt850が多い理由

ネックレスのチェーンや留め具は、細い線を引いて作ります。細い線には引っ張りに耐える硬さが要り、割金を多くして硬さを出した配合が使われてきました。

  • ペンダントトップがPt900で、チェーンがPt850という組み合わせは一般的
  • 色の差はほとんど見えない
  • 買い取りなどで価値を見る場面では、純度が別々に扱われる

GEMILYAではチェーンを製造せず、既製のチェーンを組み合わせます。Pt900のトップに合わせるチェーンの純度は、既製品の仕様で決まります。

GEMILYAがPt900を基本にする理由

鋳造で指輪やトップを作る立場から見ると、Pt900は次の点で扱いやすい地金です。

理由 内容
形が保てる 割金で硬さを調整した地金が流通しており、細い部分や爪の形を保ちやすい
石を留めやすい 爪に適度な硬さがあり、石を保持しやすい
日本で定番 購入者に説明しやすく、既製の部品と合わせやすい
色はPt950と差がない 純度を上げても見た目の利点が小さい

Pt950はご相談ください。硬さは割金で変わるため、使う地金の性質を確かめたうえで、太さや爪の形を含めて形を伺い、費用とあわせてご案内します。Pt850とPt1000は本体の製作に対応していません。

  • 原型設計:初回のみ・デザインごと。多くは税込22,000〜44,000円程度で、形の細かさで変わります
  • 原型の3D出力:データ制作とは別の費用で、初回のみ
  • 製作費:1個ごとにかかり、重さ・石留めで変わるため、内容を伺ってからご案内します
  • 地金代:重さ × その日の地金相場。相場で変わるため、正式発注時に再計算します

Pt900の性質はプラチナ900(Pt900)とは、対応範囲はK18・K10・Pt900の製作にまとめています。

気をつけること(ここにまとめます)

  • 硬さ・傷の傾向は一般的なもので、割金の種類・仕上げ・使い方で変わります。数値での保証はできません
  • 手持ちのプラチナの純度の確認や買い取りの価値は、専門の店にご相談ください
  • 金属アレルギーは割金に反応する場合があります。心配な方は皮膚科に相談してください

まとめ

  • 数字はプラチナの含有率。Pt950が95%、Pt900が90%、Pt850が85%
  • 硬さは純度だけでは決まらない。割金の種類と加工で変わり、色の差は小さく刻印で見分ける
  • 毎日着ける指輪はPt900で足りる。チェーンにPt850が多いのは細い線に硬さが要るため
  • GEMILYAはPt900が基本。Pt950はご相談、Pt850・Pt1000は対応していない
  • 純度の高さは品質の高さとは別。形が保てることを優先する

作りたい形と、Pt950の指定が必要かどうか(ブランドの規格に合わせる等)を添えてご相談ください。使う地金の硬さを確かめたうえで、太さと爪の形を提案します。

この記事の内容で、製作を考えている方へ

参考画像と、作りたい個数をLINEでお送りください。まず1個から作りたい・販売を検討中・贈り物の1個など、今の段階のままご相談いただけます。

作りたいものが決まっていなくても大丈夫です

「こんなものは作れる?」の一言だけでも構いません。LINEまたはメールフォームから、気軽にご相談ください。

LINEで相談フォームで相談