神社の七五三・お宮参りの記念品を金属で作る|名前入りの札と初穂料で分ける授与品の設計
神社の七五三・お宮参りの記念品を金属にするなら、全員に同じ形を授与し、名前は入れないか、予約の方だけに入れる組み立てが無理なく回ります。当日受付の方にまで名前を刻むと、その場では渡せません。
初穂料に段階があるなら、金属の本体は1種類のまま、台座や箱など添える品で差を付けるのがいちばん回しやすい方法です。大きさや形を段階ごとに変えると、原型をその数だけ作ることになります。
社務所で授与品を担当する方に向けて、七五三とお宮参りに絞って整理します。
向いているケース・向かないケース
金属の記念品は、長く手元に残ることが強みです。一方で、神社の授与の考え方に合わない場合もあります。
| 状況 | 向く選択 |
|---|---|
| 成長の記念として長く残る品にしたい | 金属で作る |
| 毎年お焚き上げで納めてもらう前提の授与品 | 金属は燃えないため、木や紙の品を続ける |
| 参拝者の多くが当日受付で、全員に名前を入れたい | 名前は木札や紙で添え、金属は共通の形にする |
| 1体あたりの予算をごく小さく抑えたい | 菓子や既製の縁起物のほうが合う |
| 七五三の授与開始まで2か月を切っている | その年は従来の品にし、翌年に向けて作る |
金属の品は、納めて新しくするより、持ち続けるものとして授与すると考えが揃います。返納の扱いは、お守りを金属でオリジナル制作でも触れています。
名前を入れる3つの方法
名前入りの記念品かどうかを気にする参拝者もいます。入れ方は、受付の流れに合わせて選びます。
| 方法 | 向く受付 | 社務所の手間 |
|---|---|---|
| 名前は入れない(共通の形・神紋のみ) | 当日受付が多い | 少ない |
| 予約時に名前を集め、刻んでおく | 予約制 | 名簿の確認が要る |
| 名前は木札や紙の命名書で添える | どちらでも | 筆耕の手間が残る |
刻印は誤字がそのまま残るので、予約で名前を集めるなら、読みと漢字を申込書で確かめてから刻みます。刻印は1か所税込3,000円程度が目安です。1人ずつ名前を変えて刻む場合の総費用は、刻む方法・数量・位置などの仕様を伺ってからご案内します。
初穂料の段階で分ける
初穂料に段階がある神社では、授与品にも差を付けたいと考える場合があります。差の付け方は次のとおりです。
- 添える品を変える:共通の金属の札に、上の段階だけ台座や桐箱を付ける
- 素材を変える:真鍮にメッキと、SV925など
- 大きさを変える:同じ図柄で大小2種類(原型が2つになる)
添える品で差を付ける方法なら、金属の本体は1種類で回せます。大きさを変えると原型(データと3D出力)が大きさの数だけ増えます。同じ形で素材を変える場合も、素材や形によって分けたほうがよいことがあるため、ご相談ください。
子どもに渡す品としての安全
七五三もお宮参りも、受け取るのは小さな子どもの家族です。誤飲や窒息、けがの安全を保証できる品はありません。形の段階で避けられることを避けます。
- 口に入る大きさの部品や、外れやすい飾りを付けない
- 角や先端を丸くする
- 「飾って残す品」「大人が保管する品」として案内する
お宮参りの赤ちゃんの手が届く場所には置かないよう、授与のときに一言添えるのも有効です。乳幼児向けの品として渡す場合は、該当する安全基準や表示が必要かを、授与の形を決める前に神社側で調べてください。当社は形の段階で上の点を一緒に見直しますが、安全基準への適合を保証する立場にはありません。
毎年の発注と原型の保管
七五三は毎年、お宮参りは通年で数が出ます。七五三の分は、授与を始める時期から逆算して、少なくとも数か月前には相談を始めてください。お宮参りは通年なので、決まり次第始められます。
3Dデータと原型は当社で保管して追加生産に使います。原型は最終のご発注から6か月間お預かりし、その期間内に同じ仕様のまま作り足すなら、原型の費用はかかりません。
- 七五三の分は、年に1回まとめて発注する
- お宮参りの分は、残りの数を見て6か月以内に作り足す。作り足しが続けば、保管もそこから6か月延びる
- 発注の間が6か月より空くと、原型やゴム型の費用が改めてかかることがある。七五三だけを年1回発注する場合は、この点を見込んでおく
- 6か月を過ぎる前に、作り足すか、原型の返却を希望するかを決める(処分の前に必ずご連絡し、ご希望があればお返しします。送料はご負担ください)。データのお渡しをご希望の場合は、形式と費用を個別にご案内します(有償)
数量が100〜999体は中ロット、1,000体以上は量産の扱いになります。1体ごとの製作費がどのくらい変わるかは、素材やメッキなど工程の組み合わせによって一つひとつ異なります。ご希望の数量やご予算をお聞かせいただければ、数量ごとのお見積もりと、ご予算に近づける工夫をご一緒に考えます。
GEMILYAに頼む場合
最初にいただきたいのは、神紋や社名の図案、授与の段階、年間の見込み数の3つです。神紋の細い線が金属で潰れないかは、図案を拝見して確かめます。
| 費用・条件 | 内容 |
|---|---|
| 初回だけかかるもの | 原型設計(多くは税込22,000〜44,000円程度・税抜2万〜4万円。デザインごとで、形の細かさで変わる)と、それとは別の原型の3D出力 |
| 1体ごとにかかるもの | 製作費。素材・大きさ・仕上げを伺ってからご案内 |
| 作れる地金 | SV925・K18・K10・Pt900・真鍮・ステンレスの6種 |
| 桐箱や個包装 | 仕様を見てご案内 |
当社が作るのは金属の品物までで、祈祷やお祓いは神社で行うものです。紋の線の考え方は家紋のアクセサリーを作る、数量の進め方は中ロット・量産にまとめています。
まとめ
- 金属の記念品は、納めずに持ち続ける授与品として考える
- 名前は入れない・予約の方だけ刻む・木札で添えるの3つから、受付の流れで選ぶ
- 初穂料の段階は、本体を1種類にして添える品で分けるのが回しやすい。大きさを変えると原型が増える
- 子どもの安全は保証できないため、小さな部品と尖った形を避け、飾る品として案内する
- 原型は最終のご発注から6か月保管。間が空くと原型の費用が改めてかかることがあるので、発注時期を決めておく
今お使いの授与品の写真と、年間のおおよその授与数があれば、置き換えの候補をお問い合わせから一緒に考えます。次の七五三に向けて検討を始めたばかりの段階でもかまいません。
この記事の内容で、製作を考えている方へ
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