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GEMILYA
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金属アレルギーでも結婚指輪を着けたい|素材の選び方と1組だけの特注

金属アレルギーがある人の結婚指輪は、「どの地金なら大丈夫か」より先に、「自分が何の金属に反応するか」を皮膚科で確かめるところから始めます。原因の金属は人によって違うため、素材名だけでは答えが出ません。

原因が分かれば、主成分・割金(地金に混ぜる金属)・ろう付けなどの接合材・表面処理を含めて、その金属を避けられる候補を探せます。「18金なら大丈夫」「プラチナなら大丈夫」と言い切れないのは、どちらも合金で、金やプラチナそのものに反応する人もいるからです。

店の「大丈夫ですよ」に不安が残るなら、素材の内容を確認できる範囲で聞き、検査の結果と症状を医師に相談してから形を決めます。

まず皮膚科で「何に反応するか」を確かめる

反応の出方や原因の金属は、体質によって違います。使えるかどうかの判断は医師の領域で、作り手や販売店には判断できません。

  1. 皮膚科で金属アレルギーの相談をし、パッチテストが受けられるか聞く
  2. 結果で分かった「反応した金属」を控えておく
  3. 控えた金属が、候補の指輪の主成分・割金・接合材・表面処理に含まれないかを販売店や製作先に聞く
  4. 確認できた素材の情報と症状を持って、医師に相談する

検査の結果が、指輪選びで一番強い材料になります。素材を先に決めて後から悩むより、順番を逆にする方が遠回りになりません。

「18金なら大丈夫」が言い切れない理由

結婚指輪に使われる地金は、どれも純金属ではなく合金です。混ぜる金属だけでなく、主成分の金やプラチナ、銀そのものが原因になる人もいます。

地金 主成分 割金として使われることがある金属
Pt900 プラチナ90% パラジウムなど
K18 金75% 銀・銅、ホワイト系はパラジウムやニッケル
K10 金約42% K18より割金が多い
SV925 銀92.5% 銅など

同じK18でも、イエロー・ピンク・ホワイトで割金が違います。色と割金の関係はイエロー・ピンク・ホワイトゴールドの違いで説明しています。

割金の内容は、製作先に聞けば確認できる範囲でご案内できます。ただし、地金の仕入れ先や工程によっては情報が得られない場合もあります。「K18です」で終わらず、「割金は何ですか」まで聞き、分かった範囲を検査の結果と照らし合わせます。

もう1つ見落としやすいのが、表面のメッキです。白く仕上げるロジウムメッキの下地にニッケルが使われることがあり、擦れて減ると下地が肌に触れます。メッキに頼らず、地金そのものの色で着ける方が、確認する項目が減ります。

既製品の「ニッケルフリー」の表記を手がかりにしたいときは、不使用と溶け出す量の基準適合が別の意味になる点をニッケルフリーとはで確かめておくと、表記を読み違えずに済みます。

既製品で荒れた経験から、確認する順番を決める

これまでに荒れた指輪があるなら、その指輪の素材が手がかりになります。ただし、素材だけで原因は絞れません。汗や洗剤による刺激性のかぶれと、アレルギーによるかぶれは区別が要ります。

荒れた指輪 皮膚科に持っていく情報
安価なファッションリング 地金が合金か、メッキの下地に何が使われていたか
シルバーの指輪 素材・表面処理(いぶし・メッキ)・着けていた場面
ホワイトゴールドの指輪 割金がニッケル系かパラジウム系か、メッキの有無
プラチナの指輪 割金の種類と、汗をかく場面で着けていたか

「プラチナで荒れたから金属は全部だめ」とは限りません。逆に「シルバーは平気だったからK18も平気」とも言えません。素材・表面処理・使用状況を整理して皮膚科に相談し、検査で分かった金属を基準に判断します。

ホワイトゴールドの指輪で荒れたことがある場合、ニッケル系とパラジウム系の違いと成分を確かめる順番はホワイトゴールドの割金はニッケルかパラジウムかで説明しています。

着ける場所や時間を変えても、原因は避けられない

肌に長く触れる指輪が難しいとき、「式だけ着ける」「首に下げる」「バングルにする」と考えがちです。しかし、原因の金属に触れる限り、場所や時間を変えても反応の可能性は残ります。

  • 式でだけ着ける方法も、短時間なら安全とは言い切れない。医師に相談してから決める
  • 首に下げても、チェーンや留め具、トップが肌に触れる。その部分の素材も同じ基準で確認する
  • 内側だけ別の地金にする設計は、製作できるかと肌に触れる範囲が仕様次第。約束できる方法ではない
  • 指輪は着けずに記念品として保管し、普段は着けない選択もある

着け方の工夫を対策にせず、原因の金属を避けられる素材が見つかったときに着けるのが基本です。見つからない場合は、着けない記念品として持つことも1つの答えです。

向いているケース・向かないケース

金属で結婚指輪を作る意味があるかどうかは、検査の結果と暮らし方で分かれます。

状況 判断
反応する金属が分かっていて、避けられる地金がある 作る意味がある
市販の指輪に、素材の内容が明記された候補がある 既製品で足りることが多い
原因の金属がまだ分かっていない 作る前に皮膚科へ
多くの金属に反応すると診断されている 医師に素材の候補を相談してから
避けられる素材が見つからない 着けない記念品として持つ選択もある

原因が分からないまま「アレルギーに配慮した」指輪を買っても、荒れないかどうかは着けてみるまで分かりません。検査と素材の確認がそろって初めて、作る意味が出ます。

1組だけ特注で作るなら決めること

既製品に合う候補がない場合は、素材を確認したうえで1組を作ります。形は好みで決められますが、肌への触れ方で決める項目が3つあります。

  • 内側は鏡面にして、肌との接触面に凹凸や溝を作らない
  • 幅と厚みは控えめにし、汗がこもる面積を減らす
  • 金色にしたいなら、メッキではなく地金の色で出す

これらは触れる面を減らす工夫で、反応を防ぐ保証ではありません。金とプラチナの製作はゴールド・プラチナのページにまとめています。

GEMILYAに頼む場合

当社で本体を作れる地金は、Pt900・K18・K10・SV925・真鍮・ステンレスの6種です。チタンでは本体を作れません。

  • 使う地金の割金などの内容は、仕様を伺ったうえで製作先に確認し、分かった範囲をご案内します。情報が得られない場合もあります
  • 「アレルギーが出ない」ことはお約束できません。素材の事実をお伝えし、使えるかどうかは医師の判断に委ねます
  • 2本は数量2個の小ロットです。形が違えば原型設計費はデザインごとにかかります
  • 原型設計は多くは税込22,000〜44,000円程度(税抜2万〜4万円)で、初回のみ・形の細かさで変わります。原型の3D出力は別の費用で、こちらも初回のみです
  • 鋳造・仕上げなどの製作費と地金代は1本ごとにかかり、製作費は内容を伺ってからご案内します
  • 納期は仕様確定後およそ4週間が目安です。式の日が決まっているなら、検査と素材の確認を先に済ませ、最初の相談で日程を伝えて対応できるかを確認します

販売者の立場で素材表示を考える場合は、金属アレルギーに配慮したアクセサリー素材の選び方にまとめています。

まとめ

  • 先に皮膚科で原因の金属を確かめる。素材名だけでは答えが出ない
  • K18もPt900も合金で、主成分・割金・接合材・表面処理が確認する対象
  • 荒れた指輪の素材・表面処理・使用状況を整理して、皮膚科に相談する
  • 着ける場所や時間を変えても原因は避けられない。着けない記念品として持つ選択もある
  • 原因が分かり、避けられる地金があるときに、1組だけの特注が意味を持つ

検査で分かった金属と、希望の色・幅を添えてご相談ください。使える地金の候補と、素材について確認できた範囲を、形を決める前にお伝えします。

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