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ロゴネックレスをオーダーで作る|ブランドの文字・マークを立体にする方法

ロゴネックレスは、自社ブランドのロゴを3Dデータにし、ロストワックス鋳造でペンダントトップにして作ります。1個の特注(一点もの)からブランドの小ロットまで、同じ流れです。

平面のロゴをそのまま立体にすると、細い線が欠けたり、文字の内側が抜け落ちたりします。金属として成り立つ太さと構造に整えてから鋳造するのが前提です。

対象は依頼者自身が権利を持つロゴに限ります。他社のロゴやキャラクターを使ったネックレスはお受けできません。

文字・線の最小の太さを確保する

ロゴの線が細いほど、鋳造で金属が回りきらずに欠けやすくなります。完成後も、細い線は曲がりや折れの原因になります。

起きる問題 主な原因 対策
線が途中で欠ける 線の幅と厚みが足りない 線を太くし、厚みを持たせる
文字が曲がる 長い線に支えがない 板に載せるか、線同士をつなぐ
角が丸くなる 鋭い角が鋳造で再現されない 角の再現度は試作で確かめる
小さい文字が読めない 全体を縮小しすぎた 文字の高さを先に決める

必要な太さは、地金とロゴの大きさ、鎖に下げたときの負荷で変わります。数値の一律の基準はなく、最も細い線の幅と厚みを原型の段階で確認するのが確実です。

肉厚の考え方はジュエリー3D CADの肉厚設計にまとめています。ロゴ全体の立体化の進め方はロゴを金属アクセサリーにする方法を参考にしてください。

抜き文字と浮かし文字の違い

ロゴを立体にする表現は、大きく2つに分かれます。板から文字を抜く「抜き文字(透かし)」と、板の上に文字を盛り上げる「浮かし文字」です。

観点 抜き文字(透かし) 浮かし文字
見え方 文字の部分が透けて軽い印象 文字が浮き出て陰影が出る
強度 抜いた分だけ板が弱くなる 板が残るため強い
文字の内側 AやOの内側が落ちるため、つなぎが要る 内側もそのまま残る
仕上げ 抜いた内側の壁の研磨が難しい いぶしで文字を際立たせやすい
向くロゴ 線が太く、抜けが大きいもの 細かい文字やマークを含むもの

抜き文字では、AやOのように閉じた形の内側が板から切り離されます。切り離された部分をつなぐブリッジ(細い橋)を入れるか、内側を残す設計にします。

浮かし文字は、板の上に文字を盛り上げる分だけ厚みが出ます。板の面をいぶしやマットにして文字だけ磨くと、文字が読みやすくなります。

文字を板に載せず、輪郭のまま切り出す方法もあります。この場合は文字同士がつながっていることが条件で、離れた文字は下地でつなぎます。

詳しくはロゴだけを金属アクセサリーにする方法で解説しています。

バチカンを一体型にするか別付けにするか

バチカンは、トップの上部でチェーンを通す輪のことです。ロゴのトップでは、一体型にするか丸カンなどで別付けにするかを決めます。

観点 一体型 別付け
見た目 ロゴと一続きで、正面が安定する ロゴの上で揺れる
強度 つなぎ目がなく強い 丸カンの閉じ目が弱点になる
設計の注意 ロゴのどこに輪を付けるかで向きが決まる 重心の真上に付けないと傾く
向くロゴ 文字物・横長のマーク 丸いマーク・揺れを見せたいもの

文字だけのロゴでは、バチカンをどの文字に付けるかが向きと傾きを左右します。見た目の中心と重心は一致しないことがあるため、試作を吊るして確かめます。

横に長いロゴは、両端に2つの輪を付けてチェーンを通す方法もあります。この形は正面が安定しやすく、文字が横を向きにくくなります。

バチカンの内寸は、通すチェーンの端にある留め具に合わせて決めます。測り方はバチカンのサイズの決め方を参考にしてください。

チェーンは既製品を組み合わせる

チェーンは鋳造で作れないため、既製品を仕入れてトップと組み合わせます。ロゴのトップだけをオーダーし、チェーンは既製品から選ぶ形が一般的です。

  • チェーンの太さと色を、ロゴの大きさと地金の色に合わせる
  • 留め具の大きさを先に確認し、バチカンの内寸を決める
  • チェーン込みの完成品納品は、ご相談ください
  • トップ単体で販売するなら、バチカンの内寸を商品ページに表示する

真鍮の本体に金色のメッキをかける場合は、チェーンも同じ色のメッキ品を選びます。トップとチェーンで色味がずれると、ロゴより先に色の違いが目につきます。

自社のロゴに限る

ロゴネックレスの依頼では、権利の確認を必ず行います。依頼者が権利を持つロゴか、権利者から許諾を得ているものだけをお受けします。

  • 他社のロゴ・キャラクター・ブランド意匠の複製はお受けしない
  • 自社ロゴでも、デザイン会社に制作を依頼した場合は権利の帰属を確認する
  • 商標の簡易チェックは無料で行うが、類似の判断や出願は弁理士へ相談する
  • 権利が確認できない場合は、お断りすることがある

基本的な考え方はジュエリーのデザインと権利の基礎にまとめています。

1個の特注からブランド展開まで

ロゴネックレスは、自分用の1個から、ブランドの商品としての数量まで同じ原型で作れます。1個の特注でも、オリジナルの形には設計・原型の費用がかかります。

数量 呼び方 費用の見方
1個 特注(一点もの) 設計・原型の費用と、1個分の製作費
2〜99個 小ロット 初期費用を数量で割れる
100〜999個 中ロット 1個あたりの初期費用がさらに小さくなる

数量を増やしたときに1個あたりが下がるのは、設計・原型などの初期費用を数量で割れるためです。地金代は1個ごとに必要なため、数量では下がりません。

原型データと型は当社で保管し、最終発注から6か月は追加製作に使います。まず1個作って反応を見てから、同じ原型で数量を作る進め方も可能です。

まとめ

  • ロゴの細い線は鋳造で欠けるため、最も細い部分の幅と厚みを原型で確認する
  • 抜き文字は閉じた文字の内側にブリッジが要り、浮かし文字は板が残るため強い
  • バチカンは一体型か別付けかを、ロゴの形と重心で決める
  • チェーンは既製品を使い、留め具に合わせてバチカンの内寸を決める
  • 対象は自社ブランドのロゴに限り、権利の確認と商標の相談を先に済ませる

ロゴのデータ(AIやSVGなどの線データ)と、希望の大きさ・地金・数量を無料相談から送っていただくと、線の太さと表現の候補から具体的に検討できます。

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