本革や紐と金属パーツのブレスレットを作る|金具の付け方とサイズ調整
本革や紐のブレスレットに金属のロゴパーツを付けるなら、金属のパーツだけを鋳造で作り、革や紐は既製品か革小物の工房に任せる分担が基本です。金属と革では、加工する道具も職人も違うためです。
いちばん失敗しやすいのは、金属パーツの穴と革の寸法が合わないことです。革の幅と厚みを実物で測ってから、穴の大きさを決めます。
ブランドの定番品を作りたい個人の方にも、ノベルティを考える企業の方にも、決める順番は同じです。
構成は「金属で作る部分」と「既製品の部分」に分ける
まず、どの部分を金属にするかを決めます。よく使われるのは次の3つです。
| 金属パーツ | 役割 | 革・紐との関係 |
|---|---|---|
| スライドプレート | ロゴを正面に見せる | 革を穴に通す |
| エンドパーツ・留め具 | 両端を閉じる | 革の端を差し込んで固定する |
| チャーム | 揺れる飾り | 丸カンで下げる |
スライドプレートは、革を通すだけなので組み立てが単純です。後から革だけを交換しやすいのも利点です。
エンドパーツは、革の端を差し込んで接着したり、金具を潰して留めたりします。この固定は革側の作業で、工房の得意な方法に合わせて形を決めます。
チェーンと組み合わせるロゴブレスレットは、プレートだけ特注して既製チェーンと組む進め方で別に説明しています。
革・紐の幅と厚みから穴の大きさを決める
穴の寸法は、カタログの数字ではなく手元の実物で決めます。革は同じ品番でも、部位やロットで厚みが少し違います。
- 革や紐の実物を手元に用意し、幅と厚みを測る
- 穴は、革より少しだけ大きくする
- 湿気や汗で革がふくらむぶんの余裕を見込む
- 縫い目やコバ(切り口)の仕上げで厚みが増えないか確かめる
穴がきついと、通すときに革の表面が削れます。ゆるすぎると、プレートが手首の上で回ってロゴが横を向きます。
実物の革や紐を1本送っていただくのが、いちばん確実です。丸紐・平紐・編み紐でも、測る場所が違うだけで考え方は同じです。
汗・水・経年で起きる変化
革と金属は、汗や水への強さが違います。毎日着ける前提なら、組み合わせで起きることを先に知っておきます。
| 起きること | 原因 | 考えておくこと |
|---|---|---|
| 革が黒ずむ・硬くなる | 汗や水を吸う | 革の種類と仕上げを工房と相談する |
| 金属の色が変わる | 汗や湿った革に触れる | 真鍮やシルバーは変色する前提で選ぶ |
| 革に色が移る | 変色した金属が触れ続ける | 金属の裏側の仕上げを決める |
| 金具の周りが傷む | 曲げと擦れが集中する | 角を丸め、革が折れにくい形にする |
ヌメ革のように使うほど色が深くなる革は、変化を楽しむ商品に向きます。変わってほしくない場合は、表面を仕上げた革や、ナイロン・合成皮革の紐も比べます。
金属側を変色させたくないなら、メッキのいらないステンレスも候補です。素材ごとの違いはアクセサリーに使われる金属の種類にまとめています。
サイズ調整の方法を先に決める
革は一度切ると長くできません。売る商品なら、サイズの決め方を構成と一緒に決めます。
- 長さを選んでもらう:S・M・Lなどの長さ違いを用意する
- 穴を複数開ける:ベルトのように留める位置で調整する
- 引き結びにする:紐の結び目を滑らせて締める
- アジャスターを付ける:留め具の側に短いチェーンを足す
贈り物や配布品で相手の手首が分からないなら、引き結びかアジャスターが向きます。革を金属のエンドパーツで閉じる形は見た目が締まる一方、革そのものは後から延長できないため、長さの調整は留め具側のアジャスターで持たせます。
手首まわりの測り方とゆとりの足し方は、バングル・ブレスレットのサイズの決め方で確認できます。
革と金属のブレスレットが向かない場合
次の条件なら、別の作り方も比べてください。
| 条件 | 比べたい方法 |
|---|---|
| 入浴や水泳中も外さずに着けたい | 全体を金属で作る、ナイロン紐にする |
| 革を数か月ごとに替える使い方 | 交換しやすいスライドプレート型 |
| 1個あたりをできるだけ安く大量に配りたい | 既製の金具に刻印、布やシリコンの品 |
| 他社やチームのロゴを入れたい | 権利者の許可を取ってから |
小さな金属パーツ1つでも、オリジナルの形なら設計と原型の費用がかかります。配る数が少なく、ロゴの形にこだわらないなら、既製の金具を使う方が合うこともあります。
GEMILYAに頼む場合
当社で作るのは金属のパーツです。革の裁断や縫製は行っていません。
- パーツの素材:SV925・K18・K10・Pt900・真鍮・ステンレス
- 原型設計:多くは税込22,000〜44,000円程度(初回のみ・デザインごと)
- 同じパーツを2個以上作るときは量産用ゴム型6,000円程度(初回のみ)
- 革・紐との組み立ては、仕様によってはお受けできます。手配や手作業が増えるぶん費用がかかるため、形を伺ってご案内します
- 製作費は素材・重さ・仕上げなどで変わるため、内容を伺ってご案内します
革小物の工房と組む場合は、パーツの寸法と穴の位置を当社と工房の両方で確認できるように進めます。革製品に付ける金属タグ全般は金属のブランドタグ・ロゴプレートを作る、ブランドの別注として作る場合はアパレル・雑貨ブランドのアクセサリー製作もご覧ください。
まとめ
- 金属パーツは鋳造、革・紐は既製品か革小物の工房と分担する
- 穴の大きさは、実物の革や紐の幅と厚みを測って決める
- 汗や水で革と金属の両方が変わる前提で、素材を選ぶ
- サイズ調整の方法は、構成と同時に決める
使いたい革や紐の写真と寸法、ロゴのデータを添えてご相談ください。穴の寸法から一緒に決めます。
この記事の内容で、製作を考えている方へ
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