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GEMILYA
実務ノウハウ約5分で読めます

形見の数珠・切れた数珠の珠を生かす|親玉を金属の枠に納めてペンダントにする

形見の数珠や、糸が切れてばらばらになった数珠をアクセサリーにするなら、親玉(いちばん大きな珠)1つを金属の枠に納めてペンダントにする形が候補です。珠の状態と寸法によってお受けできるかが変わるため、先に写真と直径を確かめます。

ただし先に、数珠としてこれからも使うか、家族がアクセサリーにすることに納得しているかを確かめます。数珠として使い続けるなら、つなぎ直しは仏具店や念珠店に頼みます。

親の数珠を受け継いだ人、切れた数珠をしまったままの人に向けて、残し方の分かれ目と、珠を金属に組み合わせるときの注意を説明します。

先に決める3つのこと

珠を生かす前に、数珠の役目が終わっているかを確かめます。

  • 数珠として使い続けるか:法事で使うなら、つなぎ直して数珠のまま残す
  • 納棺や供養に使う予定があるか:故人と一緒に納める、寺に納めるなどの考えが家族にあれば、アクセサリーにはしない
  • 家族の了解:形見分けの対象なので、ほかの家族の気持ちも聞いておく

宗派や家の考え方によって、数珠の扱いは変わります。迷う場合は菩提寺や仏具店に聞いてから決める方が、あとで悔いが残りません。

数珠として残すなら仏具店へ

糸が切れただけなら、珠は無事なことがほとんどです。つなぎ直せば数珠として使い続けられます。

残し方 頼む先 向く場合
つなぎ直す(糸替え・房の交換) 仏具店・念珠店 法事で使い続けたい
珠を減らして短く仕立て直す 仏具店・念珠店 欠けた珠があり、数をそろえられない
親玉だけ金属の枠に納める ジュエリーの工房 身に着けて持ち歩きたい
珠をそのまま箱で保管する 自分で まだ決められない

GEMILYAでは糸替えやつなぎ直しは行っていません。数珠のまま残したい場合は、宗派に合った仕立てを知る仏具店へお持ちください。

珠を生かす形:親玉を枠に納めるペンダント

身に着ける形にするなら、珠に手を加えず金属の枠で包む方法が、珠を傷めにくい進め方です。どの形にできるかは、珠の状態と寸法を見て決めます。

形 使う珠 気をつけること
親玉を1粒、枠(ふせ込み)に納める 親玉1つ 珠の直径を正確に測る
珠の穴に芯を通し、上下を金属のキャップで挟む 親玉または主玉1〜3粒 穴の径と珠の高さを測る
小さな珠を数粒、金属の小皿に並べる 主玉数粒 珠の大きさがそろっているか

珠は熱に弱いものが多く、金属の鋳造や磨きが終わってから組み付けます。枠を先に作り、仕上がった枠に珠を納めて接着や芯留めで固定する順番です。石の持ち込みと同じ考え方で、進め方は石を持ち込んでアクセサリーを作るで説明しています。

ブレスレットは珠同士や物とぶつかりやすく、ペンダントや根付でも鞄の中で擦れたり落としたりすることはあります。衝撃・摩擦・紛失のどれを避けたいかと、珠の状態(ひび・欠け・素材)を見て、持ち方を決めます。

珠の素材ごとの注意

数珠の珠は、木・水晶・珊瑚・琥珀・ガラスなど素材がさまざまです。素材で扱いが変わります。

珠の素材 一般に弱いもの 枠にするときの注意
木(黒檀・紫檀・白檀など) 乾燥・水・強い締め付け きつく締めず、芯とキャップで挟む
水晶・天然石 急な温度変化・落下 枠の縁で欠けないよう、接する面を滑らかに
珊瑚・真珠 酸・汗・摩擦 肌に長く触れる位置を避ける
琥珀 熱・薬品 加熱する作業のあとに組み付ける

素材が分からない珠もあります。写真と寸法は、枠の構造を考えるために使います。素材を特定できない場合があり、鑑別はできないため、素材名を断定してお渡しすることはありません。

珠に小さなひびがあると、枠に納める力で割れることがあります。ひびや欠けのある珠は、枠に納めず箱で保管する方が安全です。

数珠と一緒に真珠のネックレスも受け継いでいるなら、連のまま糸替えするか粒を外して枠に納めるかの分かれ目を祖母・母の真珠を生かすリメイクで説明しています。

金属にしない方がよい場合

珠を生かす方法が合わないこともあります。次に当てはまるなら、作らない選択の方が気持ちに沿います。

  • 家族の誰かが「数珠のままがよい」と考えている
  • 珠にひび・欠けがあり、枠に納めると割れる心配がある
  • 珠が小さく(直径数ミリ)、枠で包むと珠がほとんど見えない
  • 既製の「珠を納める枠」で十分。オリジナルの枠は1個でも原型設計の費用がかかる
  • 形見を加工すること自体に、本人の気持ちが追いついていない

作らずに保管しても、形見としての意味は失われません。急がず、気持ちが決まってから進めても遅くはありません。髪や遺骨など、ほかの形見を納める形は遺髪・ペットの毛を納めるペンダントや遺骨・メモリアルペンダントのオーダー製作で扱っています。

GEMILYAに頼む場合

珠を納める枠やキャップは、仕様によってはお受けできます。珠の寸法に合わせた設計と、鋳造後の手作業での組み付けが増えるぶん費用がかかるため、珠の写真と直径・穴の径を伺って、費用とあわせてご案内します。

  • 枠を作れる地金はSV925・K18・K10・Pt900・真鍮・ステンレスの6種
  • 珠をお預かりする時期と、万一割れた場合の扱いは、作業の前に確認する
  • 原型設計は多くは税込22,000〜44,000円程度(税抜2万〜4万円)。初回のみ・デザインごとで、形の細かさで変わる
  • 原型の3D出力は別の費用で、こちらも初回のみ
  • 鋳造・仕上げ・組み付けなど1個ごとの製作費は、内容を伺ってからご案内
  • チェーンは製造していないため、既製のチェーンを組み合わせる

珠の接着や芯留めは、珠の状態によって最適な方法が変わります。1個からの進め方は特注・小ロット製作をご覧ください。

まとめ

  • 先に、数珠として使い続けるか・供養に使うか・家族の了解の3つを確かめる
  • 数珠のまま残すなら仏具店へ。GEMILYAでは糸替えやつなぎ直しは行わない
  • 身に着けるなら、親玉を金属の枠に納めるペンダントが珠を傷めにくい。できるかは珠の状態と寸法で決まる
  • 珠は熱に弱いものが多く、鋳造と磨きのあとに組み付ける
  • ひびのある珠・小さすぎる珠・家族が迷っている場合は、箱で保管する

珠の写真と直径が分かれば、枠にできるかと費用の見当をお伝えできます。宗派や家族の考えを確かめたうえで、ご相談ください。

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