社章の留め具の種類|ネジ式・タイタック・ピン・マグネットの選び方
社章の留め具は、着ける服の襟に穴(フラワーホール)があるかどうかで選びます。穴があるならネジ式、穴がない服ならタイタック式などの針で刺す型か、マグネット式が候補です。
困りごとの多くは「女性用スーツに穴がない」「留め具だけなくした」の2つです。どちらも、穴を自分で開ける前に確かめられることがあります。
この記事では、留め具の種類と服との相性、なくしたときの対処、社章を新しく作るときの決め方を順に説明します。
社章の留め具は5種類
社章の裏にある金具は、大きく次の5種類です。針の有無と、どこで押さえるかが違います。
| 種類 | 仕組み | 向く服 |
|---|---|---|
| ネジ式 | 針にねじが切ってあり、裏からナットを回して締める | フラワーホールのある背広 |
| タイタック式 | 針を生地に刺し、裏から留め具を差し込む | 穴のない襟、シャツ |
| ピンキャッチ式 | 針を刺し、バネ付きのキャッチで挟む | 制服、作業着、帽子 |
| マグネット式 | 表と裏の磁石で生地を挟む | 薄手の生地、穴を開けたくない服 |
| クリップ・安全ピン式 | ポケットや名札に挟む、横向きの針で留める | ニット、作業着の胸ポケット |
ネジ式は、ねじを締めるため回転や脱落が起きにくい形式です。その代わり、穴を通すことが前提です。
タイタック式とピンキャッチ式は、どこにでも刺せる反面、生地に針の穴が残ります。薄い高級生地では、刺す位置を毎回そろえると目立ちにくくなります。
穴のない女性用スーツに付けるには
女性用のジャケットは、フラワーホールがないことがよくあります。男性用でも、穴の形だけ縫ってあって開いていない飾り穴の場合があります。
付け方の選択肢を、手間の少ない順に並べます。
- 会社に、針式やマグネット式の社章が別に用意されていないか確認する
- 針で刺すタイタック式・ピンキャッチ式の社章に替えてもらう
- 飾り穴なら、仕立て店やお直しの店で穴を開けてもらう
- 自分でカッターや千枚通しで開ける(生地を傷めても戻せない)
知恵袋では「自分で穴を開けた」という回答がよく見られます。ただ、裁断した穴はほつれやすく、元に戻せません。会社支給のジャケットなら、開ける前に総務へ確認しておくと安心です。
マグネット化は「針を残したまま」だと浮く
穴を開けたくないので、市販の磁石パーツで社章をマグネット式にしたい、という相談もあります。ここで見落としやすいのが、針の扱いです。
| やり方 | 起きやすいこと |
|---|---|
| 針付きのまま磁石の台に刺す | 針の長さの分だけ生地から浮き、傾きやすい |
| 針を切って磁石を貼る | 社章そのものを加工するため、元に戻せない |
| 磁力の弱い磁石を使う | 歩いたときやコートを脱ぐときに落ちる |
社章は会社からの貸与品であることが多く、針を切る加工には許可が要る場合があります。紛失すると始末書になる会社もあるため、自己流の加工より、会社に正式な形式を相談するほうが確実です。
マグネット式は厚手のコートやニットでは保持力が落ちます。磁気に弱いカードや機器と一緒に持ち歩く人がいる場合は、配る前に使い方を案内します。
留め具だけなくしたときの代用
裏の留め具だけを落とした場合は、まず社章を発注した部署に替えがあるか聞きます。同じ社章の同じ部品なら、確実に合います。
ほかの金具で代用するときは、次の点を確認します。
- ネジ式のナットは、ねじの太さとピッチ(山の間隔)が合わないと締まらない
- タイピンやピンバッジのキャッチは、針の太さと方式が合わないと保持力が落ちる
- 100円ショップの部品で一時的にしのぐ場合も、落下しやすい前提で使う
見た目で同じ大きさでも、針の太さが違えば留まりません。代用品を付けた日は、ときどき触って緩みを確かめてください。
社章を新しく作るなら、留め具は服から決める
これから社章を作る場合は、デザインより先に「誰が、どの服に着けるか」を整理します。留め具が変わると、社章の裏に付ける台座の形も変わるためです。
| 決めること | 記入例 |
|---|---|
| 着ける人 | 全社員(背広とジャケットの両方がいる) |
| 留め具 | 背広用はネジ式、穴のない服用はピンキャッチ式 |
| 本体の素材 | 真鍮にメッキ、または SV925 |
| 数量 | 在籍者分と、入社予定・紛失の予備 |
同じデザインで留め具だけ2種類にする方法は、穴のない服を着る社員が多い会社でよく検討されます。それぞれの数量を分けて伝えると、見積もりと配布がスムーズです。
本体の作り方や素材の選び方は、社章・ピンバッジを鋳造で作るで詳しく説明しています。
GEMILYAに頼む場合
GEMILYAは、社章の本体(ロゴを立体にした部分)をロストワックス鋳造で作ります。留め具は既製の部品を組み合わせる前提で、どの方式が付けられるか、調達と取り付けをどう進めるかは仕様ごとにご相談ください。
- 1個の特注から、2〜99個の小ロット、100個以上まで同じ窓口
- オリジナルの形は、1個でも設計・原型の費用がかかる
- 製作は仕様確定後およそ4週間が目安(デザイン検討・社内承認は含まない)
周年記念のピンやネクタイピンとあわせて検討する場合は、周年記念品・社内表彰の製作やネクタイピン・カフスの製作も参考になります。
まとめ
- 留め具は、服にフラワーホールがあるかで選ぶ
- 穴がない服はタイタック・ピンキャッチ・マグネットが候補。自分で穴を開けるのは最後の手段
- 針付きのままのマグネット化は浮きやすく、針を切る加工は会社の許可が要ることがある
- 留め具の代用は、針の太さとねじの規格が合うかで決まる
- 新しく作るなら、着ける人と服を先に整理し、留め具を2種類に分けることも検討する
ロゴと配布する人数、着ける服の種類がわかれば、無料相談で付けられる留め具から一緒に確認できます。