シルバーアクセサリーの作り方の種類|彫金・ワックス・銀粘土・3Dと外注できる工程
シルバーアクセサリーの作り方は、大きく彫金・ワックス・銀粘土・3D CADの4つです。違いは「最初に何で形を作るか」と「どの工程を自分でやるか」にあります。
1個だけ自分の手で作りたいなら、道具が少なく済む銀粘土か彫金が始めやすい方法です。同じ形を何個も作りたい、販売したいなら、ワックスか3D CADで原型を作り、鋳造を外に頼む方法が向いています。
この記事では、4つの作り方の違いと、自分でやる工程・外に頼める工程の分け方を説明します。
4つの作り方を比べる
まず全体を表で見ます。
| 作り方 | 向く形 | 自分でやる範囲と外に頼む工程 |
|---|---|---|
| 彫金 | 板や線を切って曲げる、平らなリングやプレート | 切る・曲げる・ろう付けまで自分で。研磨やメッキは外にも頼める |
| ワックス | 彫りの深いリング、立体的なモチーフ | 原型を削るまで自分で。鋳造は鋳造業者へ |
| 銀粘土 | 小さなチャーム、手びねりの風合い | 成形と焼成まで自分で完結できる |
| 3D CAD | 左右対称、寸法の正確な形、同じ形の複数 | データ作りまで自分で。出力と鋳造は外へ |
彫金は、地金の板や線を糸のこで切り、たがねや金づちで形を整え、ろう付け(金属を溶かした別の金属でつなぐこと)で組み立てます。教室で習う人が多い方法です。
ワックスと3D CADは、どちらも「原型」を作る方法です。原型を金属に置き換える工程が、ロストワックス鋳造です。仕組みはロストワックス鋳造とはで図解しています。
銀粘土とシルバー925は別の素材
知恵袋では、「銀粘土で作った物と、お店のシルバー925は何が違うのか」という質問がよく見られます。違いは、銀の割合と作り方です。
- 銀粘土は、細かな銀の粉に結合材を混ぜた粘土。焼くと結合材が燃え、純銀に近い品になる
- シルバー925は、銀92.5%に銅などを混ぜた合金。溶かして型に流す鋳造で作ることが多い
- 銀粘土は焼き固めるため、鋳造品より細い部分の強度に差が出やすいと言われる
細いリングや、引っかけやすい形を銀粘土で作るときは、厚みを多めに取ると安心です。シルバー925の性質と変色のお手入れは、シルバー925とはにまとめています。
ワックスで作るときの3つの疑問
ワックスから作る人がよく迷う点を整理します。
ワックスの硬さはどう選ぶ?
ジュエリー用のワックスは、硬さの違う製品が色で分けて売られています。硬いものは細部を削り出しやすい反面、割れやすく、やわらかいものは削りやすい反面、細かな線が出にくくなります。迷ったら中くらいの硬さから試し、色と硬さの対応は製品の説明で確かめてください。
銀にするとどのくらいの重さになる?
ワックスの比重をおよそ1とみて、ワックスの重さに地金の比重をかけると完成時のおよその重さが分かります。シルバー925の比重は約10.4なので、ワックスの重さのおよそ10倍強が目安です。鋳造では湯口(金属を流し込む通り道)の分も地金が要るため、見積もりの重さは完成品より多くなります。
自分で鋳造できる?
鋳造には、型を焼く炉や金属を流し込む装置が必要です。自宅で行うのは現実的ではないため、ワックス原型を鋳造業者に送る方法が一般的です。
外に頼める工程
自分で作る人でも、苦手な工程だけを外に頼めます。
| 工程 | 頼む理由 |
|---|---|
| 鋳造 | 設備が要る。ワックス・樹脂の原型から金属にする |
| 研磨・仕上げ | 鏡面やマットをそろえたい、数が多い |
| いぶし | 凹みを黒くして模様を際立たせたい |
| メッキ | 金色やロジウムの色にしたい |
| 石留め | 爪や覆輪で石を留める技術と道具が要る |
| 3Dデータ化 | 手描きのラフや現物から、正確なデータを作りたい |
同じ形を何個も作りたい場合は、原型からゴム型を取り、ワックスを複製してまとめて鋳造する方法があります。
目的別のおすすめ
| 目的 | 向く作り方 |
|---|---|
| 体験として1個作りたい | 銀粘土、または彫金の教室 |
| 手作りの風合いを残して販売したい | ワックスで原型を作り、鋳造と仕上げを頼む |
| 寸法の正確な形を何個も作りたい | 3D CADでデータを作り、出力から鋳造まで頼む |
| 形のアイデアだけある | ラフを描いて、データ化から頼む |
販売するなら、シルバー925の刻印や素材の表示ができる鋳造品のほうが説明しやすくなります。
GEMILYAに頼む場合
GEMILYAでは、3Dデータ・現物・手描きのラフのどれかから、シルバー925の鋳造と仕上げまで一括で相談できます。
- 研磨・いぶし・メッキ・石留めまで同じ窓口で頼める
- 自作のワックス原型は、受け付けられるかを写真と寸法で確認してから送る
- 1個の特注から相談できるが、オリジナルの形は1個でも設計・原型の費用がかかる
シルバーで作る場合の条件はシルバーアクセサリーのOEMで確認できます。
まとめ
- 作り方は彫金・ワックス・銀粘土・3D CADの4つ
- 銀粘土は純銀に近い焼き物、シルバー925は鋳造で作る合金で、強度の出方が違う
- ワックスの重さのおよそ10倍強が、シルバー925にしたときの重さの目安
- 鋳造・研磨・いぶし・メッキ・石留めは、苦手な工程だけ外に頼める
作りたい形のラフや原型の写真があれば、無料相談でどの工程から頼むのがよいかをご案内します。