母・祖母の婚約指輪を自分の婚約指輪にする|石を新しい枠へ移す進め方と彼・両家への伝え方
母や祖母から譲られた婚約指輪のデザインが古く、彼の立場も気になる。そんなときは、石だけを生かして新しい枠に移すと、受け継ぐ気持ちと今の好みを両立できます。
譲られた指輪を婚約指輪にすることに、一律の決まりはありません。まず本人・譲る人・パートナーの希望を確かめ、必要に応じて家族にも説明します。
この記事では、話す順番、彼の役割の作り方、石の確認、刻印の順に整理します。
形を決める前に、3人で話すこと
加工の内容によっては、作り替えたあとで元に戻せません。石を外す前に元の枠をどう扱うかも含めて、先にそれぞれの気持ちを確かめておきます。
- 母・祖母:石だけ使ってよいか、元の枠はどうしてほしいか
- 彼:自分で婚約指輪を用意したい気持ちはないか
- きょうだい:その指輪を受け継ぎたい人はほかにいないか
彼が「贈りたかった」と感じていても、口に出さないことがあります。彼にも役割がある形を、一緒に考えると、あとでわだかまりが残りにくくなります。
彼と両家の気持ちの扱い方
役割の分け方には、いくつかの形があります。どれが合うかは、2人と家族の考え方しだいです。
| 分け方 | 内容 |
|---|---|
| 石は母から、枠は彼から | 新しい枠の費用を彼が出し、2人の指輪にする |
| 婚約指輪は母の石、結婚指輪は2人で | 結婚指輪を2人で選んで、新しいものを1つ持つ |
| 彼からは別の品を | 婚約指輪の代わりに、彼から時計などを受け取る |
| 婚約指輪は彼から、母の石は別に | 母の石はネックレスなどにして、別に身に着ける |
彼の家族がどう受け取るかは、家によって違います。彼の家族への説明は、彼から自分の言葉で伝えてもらう方法もあります。誰がどう伝えるかは2人で相談して決め、母の気持ちと、2人で決めた分け方を一緒に伝えます。
石の状態と種類を確かめる
古い指輪の石は、長年の着用で欠けや傷があることがあります。新しい枠に移す前に、状態を確かめておきます。
| 確かめること | 方法 |
|---|---|
| 石の種類 | 鑑別書(何の石かを示す書類)があるか探す |
| ダイヤの品質 | 鑑定書(ダイヤのグレードを示す書類)があるか探す |
| 欠け・傷 | 拡大して写真に撮り、気になる点をメモする |
| 元の地金 | 内側の刻印(Pt900、K18など)を撮っておく |
書類がなく、石の種類が分からない場合は、鑑別機関で調べてもらう方法があります。古い石は目に見えない欠けがあることがあり、枠から外すときや、新しい枠に留めるときに割れる心配もあるため、外せるかどうかは現物を見て判断します。
新しい枠の形を決める
新しい枠は、今の自分の手と暮らしに合わせて決められます。決めるときの手がかりは次のとおりです。
- 石の大きさと形に合わせて、枠の高さや爪の数を決める
- 結婚指輪と重ねて着けるなら、2本が並ぶ形にする
- 普段も着けたいなら、石を低く留めて引っかかりを減らす
- 元の指輪がオリジナルや権利の問題がない品なら、模様の一部を新しい枠に残す
石を低く留める形や、結婚指輪との重ね着けの考え方は、婚約指輪の石を付け替えるで詳しく説明しています。
元の指輪がブランド品の場合、形をそのまま再現するときだけでなく、模様の一部を使うなどの改変も権利の対象になります。複製・改変をお受けできるのは、お客さまが権利をお持ちのデザイン、または権利者から許諾を得ているものに限ります。許諾がない場合は、形や模様を写さず、雰囲気を引き継ぐオリジナルの方向でご提案します。
刻印で2つの日付を残す
母から受け継いだ石だからこそ、内側の刻印に意味を持たせられます。たとえば次のような入れ方があります。
| 入れ方 | 例(説明用) |
|---|---|
| 2つの日付 | 母の婚約の年と、自分の婚約日 |
| 名前 | 母と自分のイニシャル |
| 短い言葉 | 受け継ぐ気持ちを表す一語 |
文字数が多いほど、細い指輪では文字が小さくなります。入れたい内容に優先順位をつけておくと、位置と大きさを決めやすくなります。文例と並べ方はペアリング・指輪の刻印文例を参考にしてください。
作り替えない方がよい場合
次のときは、石を外す前に立ち止まります。
- 家族の中で、指輪を形のまま残したい人がいる
- 彼が、婚約指輪は自分で贈りたいと考えている
- 石に大きな欠けがあり、外すと割れる心配が強い
- 元の指輪の形が好きで、号数だけ合わない(購入店や修理店でサイズ直しを相談する)
迷うなら、しばらくチェーンに通して持ち、気持ちが固まってから作り替える方法もあります。亡くなった方から受け継いだ指輪の場合は、形見の指輪をリメイクするも参考になります。
GEMILYAに頼む場合
当社では、お預かりした石に合わせて、新しい枠を1個の特注(一点もの)としてオリジナルでお作りします。修理やサイズ直しはお受けしていません。Pt900やK18での製作は金・プラチナのジュエリー製作にまとめています。
- 枠の地金は、Pt900・K18・K10・SV925・真鍮・ステンレスの6種から選べます
- 石を元の枠から外す作業を含めて受けられるかは、写真と現物を見てご案内します
- 外すとき・新しい枠に留めるときに石が割れた場合の扱いは、作業の前にご確認いただきます
- 原型設計は初回のみ・デザインごとにかかり、多くは税込22,000〜44,000円程度です。形の細かさで変わります
- 原型の3D出力は別の費用で、初回のみです
- 特注品1個の製作費は、原型設計費とは別にかかり、地金や石留めの内容を伺ってからご案内します
- 刻印は1か所税込3,000円程度が目安で、仕様により変わります
- 元の枠の地金を溶かして使う方法は、受けられるかを個別に確認します
石の持ち込み全般の注意は、石を持ち込んでアクセサリーを作るにまとめています。
まとめ
- 失礼かどうかに一律の決まりはなく、本人・譲る人・パートナーの希望を確かめることから始める
- 形を決める前に、母・彼・きょうだいの気持ちを確かめる
- 石は母から、枠は彼からなど、彼の役割が残る分け方を考える
- 石の種類と欠けを確かめ、外せるかは現物で判断する
- 刻印に2つの日付を入れると、受け継いだ意味が残る
元の指輪の写真が1枚あれば、新しい枠の案から一緒に考えられます。LINEでも、ご相談の窓口からでも気軽にお送りください。
この記事の内容で、製作を考えている方へ
参考画像と、作りたい個数をLINEでお送りください。まず1個から作りたい・販売を検討中・贈り物の1個など、今の段階のままご相談いただけます。