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アクセサリーの卸価格の決め方|ハンドメイドから卸販売へ進む準備

アクセサリーの卸価格は、お店での販売価格(上代)から逆算して決めます。先に上代を決め、取引先の掛け率を掛けた額が、自分に入る卸値です。

卸値から製作費を引いても利益が残るかを、取引の前に確かめておく必要があります。数量をそろえられるかも、卸販売では大切な条件です。

この記事は、ハンドメイド作家や小さなブランドが卸販売を始めるときの考え方をまとめます。

上代・卸値・掛け率の関係

卸の話で出てくる言葉を、先に整理しておきます。

言葉 意味
上代(じょうだい) お店でお客さまに売る希望小売価格
卸値(下代) お店が作り手に払う価格
掛け率 上代に対する卸値の割合

掛け率は、お店の業態や取引条件によって変わります。委託販売か買い取りかでも変わるため、取引先ごとに必ず確認してください。

卸値から逆算する原価の考え方

卸販売では、直販より1個あたりの手取りが少なくなります。そのため、直販を前提に決めた上代から掛け率で卸値を出すと、必要な利益が残らないことがあります。

  1. 上代を決める(直販の価格とそろえる)
  2. 取引先の掛け率で卸値を出す
  3. 卸値から製作費・包装・送料を引く
  4. 残りが目標の利益に届くかを見る

届かない場合は、上代を見直すか、仕様を変えて製作費を調整します。

計算するときは、次の費用も卸値から引く側に入れておきます。

  • 卸先への送料(こちら負担の場合)
  • 同梱する台紙やタグ
  • 検品と梱包にかかる作業時間の費用

原価の整理のしかたは、原価率と原価計算で詳しく解説しています。

卸価格に合わせて仕様を調整する

製作費は、重量・素材・数量・工程の数で動きます。卸値に合わせるときは、どれを動かすかを選びます。

動かすもの 調整の例 気をつけること
重量 強度を確かめながら裏側を薄くする、裏抜きにする 強度と着け心地
素材 K10をSV925に変える 商品の印象が変わる
工程 石の数を減らす、メッキを省く 見た目の華やかさ
数量 まとめて作る 在庫が増える

数量を増やして下がるのは、主に原型データの制作費を個数で割った分です。地金や研磨、メッキなど1個ごとの費用は、数量で大きくは変わりません。

卸先に求められること

お店に置いてもらうと、個人販売とは違う対応を求められることがあります。

  • 同じ品質で数をそろえる: 1点ずつ見た目が違うと困る場合がある
  • 追加注文への対応可否と納期を伝える
  • 素材表記や取り扱いの注意を書いたカード
  • 決まった納品日を守る

手作りで数をそろえるのが難しくなったら、外注を考える時期です。判断の目安はハンドメイドの量産・外注で紹介しています。

取引の前に卸先と確認すること

卸の条件は、お店によって大きく違います。取引を始める前に、次の項目を書面やメールで確かめておきましょう。

確認すること 違いが出るところ
委託か買い取りか 売れ残りを誰が持つか
支払いの時期 納品から入金までの期間
返品の条件 不良品以外も返品があるか
最初の数量と追加の単位 一度に用意する数
納品の方法 送料をどちらが負担するか

委託販売では、売れた分だけが入金されます。売れ残りが戻る前提で、在庫の数を考えておく必要があります。

買い取りの場合は、納品した分の代金が入りますが、そのぶん掛け率が厳しくなることがあります。条件を並べて、手取りと在庫の負担の両方で比べましょう。

直販と卸で価格をそろえる

卸を始めると、自分の販売サイトとお店で同じ商品が並ぶことがあります。直販だけ大きく安いと、お店が売りにくくなります。

  • 直販の価格は、お店の上代とそろえるのが基本
  • セールや割引をするときは、卸先にも事前に伝える
  • 直販限定の商品を作り、価格の比べ合いを避ける

価格の決め方全体は販売価格の決め方も参考になります。

外注で数量をそろえる進め方

外注なら、同じ原型データから同じ形を作れます。同じ仕様の追加製作を見込む場合は、データの再利用と納期を事前に確認しておきましょう。

  • 最初はサンプルを作り、品質の基準を決める
  • 卸先と直販の合計で数量を見積もる
  • 当社では原型データを最終のご発注から6か月保管し、期間内の同じ仕様なら原型代はかからない

数量帯ごとの進め方は1個から作れる小ロット製作と中ロット・量産にまとめています。

まとめ

  • 卸価格は上代から逆算し、掛け率は取引先ごとに確認する
  • 卸値から製作費などを引いて利益が残るかを先に確かめる
  • 足りない場合は重量・素材・工程・数量で仕様を調整する
  • 数をそろえるのが難しくなったら外注を考える

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