本文へ移動
GEMILYA
実務ノウハウ約4分で読めます

アクセサリーのデザインをデザイナーに依頼する|報酬の決め方と権利の取り決め

アクセサリーのデザインを人に頼むときは、報酬の額より先に「報酬の形」と「使える範囲」を決めます。少量で始めるなら、最初にまとめて支払う買い取り型のほうが、後で揉めにくい傾向があります。

もう一つ見落とされやすいのが、受け取るデザインが製作できる形になっているかです。絵として美しくても、寸法や厚みがなければ、製作先で形を起こし直す工程が増えます。

この記事では、知人やデザイナーにデザインを頼むときの取り決めと、納品物の指定を記入例つきで整理します。

報酬の形は3通り

知恵袋では「デザインを頼んだ相手に売上の何割を払うべきか」という相談が見られます。回答では割合の幅が大きく、答えは一つに定まっていません。割合の前に、どの形で払うかを決めるほうが先です。

報酬の形 向いている場面 注意点
買い取り(最初に一括) 少量で始める、販売数が読めない 追加生産や派生品に使えるかを明記する
売上連動(販売ごと) 相手の名前を出して売る、長く続ける 売上の定義・報告方法・支払い時期を決める
組み合わせ 初期の作業代+販売に応じた上乗せ 2つの条件が両方必要で、取り決めが長くなる

売上連動は、売れた数の報告と支払いが毎回発生します。数が少ないうちは事務の手間が報酬額に見合わないことがあるため、最初は買い取りを選ぶ人が多くいます。

権利と「使える範囲」を決める

デザインの権利がどちらにあるか、どこまで使えるかは、取り決めがないと後で解釈が分かれます。決めておく項目は次のとおりです。

  • 使える商品:このネックレスだけか、同じモチーフの別アイテムにも使えるか
  • 数量と期間:追加生産や再販に制限があるか
  • 変更:素材や大きさを変えてよいか、形を直すときに相談が要るか
  • 表示:デザイナーの名前を出すか、出さないか
  • 相手側の利用:デザイナーが同じデザインを他で使ってよいか

「この商品だけ」と書いた取り決めでは、色違いやサイズ違いを出すときに再度の合意が必要になることがあります。展開の予定があるなら、最初に書き込んでおきます。

デザインの権利の考え方はアクセサリーデザインの著作権と権利でまとめています。

製作できるデザインを受け取る

デザイナーへの依頼で、最も手戻りが出やすいのが納品物の中身です。次のものを納品物として指定します。

納品物 必要な理由
正面・横・裏の3方向の図 立体の厚みと裏側の処理がわかる
主要な寸法(mm) 実物の大きさで重さと費用が決まる
素材と仕上げの希望 色と光り方の意図を伝える
金具や石の位置 製作できる形かを判断できる

イラストだけを受け取った場合は、製作先が立体に起こす工程が加わります。そのときに形が少し変わることも、デザイナーとあらかじめ共有しておきます。

図の描き方と依頼の伝え方は参考画像でアクセサリーを依頼する方法も参考になります。

記入例:取り決めのメモ

正式な契約書を作る前に、合意した内容をメモに残します。内容は説明用の例です。

項目 記入例
対象 月モチーフのペンダントトップ1型
報酬の形 買い取り(納品時に一括)
使える範囲 素材違い・大きさ違いを含む、同モチーフの商品全般
追加生産 制限なし・追加報酬なし
名前の表示 商品ページにデザイナー名を記載
納品物 3方向の図、寸法、仕上げの希望
修正 製作先からの指摘による修正は2回まで含む

金額や割合はここには書いていません。相手の経験や作業量で変わるため、作業の範囲を先に決めてから話し合います。

デザイナーに頼むか、製作先に形を起こしてもらうか

デザインの依頼先は、デザイナーだけではありません。製作先が手描きのラフから形を起こす進め方もあります。

進め方 向いている人 注意点
デザイナーに依頼 作風や名前に価値を持たせたい 取り決めと納品物の指定が必要
製作先に形を起こしてもらう 自分の中にイメージがある 発想そのものは自分で用意する
両方 デザイナーの絵を製作できる形に整えたい 修正の判断を誰がするか決める

自分でラフが描けるなら、製作先に形を起こしてもらうほうが、取り決めの相手が一人で済みます。

気をつけること(ここにまとめます)

  • 権利の帰属や契約の有効性は、内容によって判断が分かれる。金額が大きい場合や販売規模が大きい場合は、弁護士など専門家に相談する
  • 既存ブランドの商品に似せたデザインは、依頼者もデザイナーも避ける
  • 知人との取り決めほど口約束になりやすいため、メッセージでもよいので文字で残す

GEMILYAに頼む場合

当社は、図面や3Dデータを持ち込むOEMも、手描きのラフや参考画像から当社が形を起こすODM型も受けています。デザイナーの図を製作できる形に整える相談もできます。

  • 起こした形は、お客さまの承認を得てから次の工程へ進む
  • 作った形は依頼者専用で、他の依頼者に転用しない
  • 他社製品の複製はお受けできない

進め方の違いはブランド立ち上げのページで確認できます。

まとめ

  • 報酬は割合より先に、買い取り・売上連動・組み合わせのどれにするかを決める
  • 使える商品・変更・追加生産・名前の表示を、最初の取り決めに書き込む
  • 納品物は3方向の図と寸法まで指定すると、製作で形を起こし直さずに済む
  • 自分でラフが描けるなら、製作先に形を起こしてもらう選択肢もある

デザイナーの図やご自身のラフがあれば、製作できる形かどうかから確認します。無料相談からお送りください。

この記事の内容で、製作を考えている方へ

参考画像と、作りたい個数をLINEでお送りください。試作だけ・販売を検討中・贈り物の1個など、今の段階のままご相談いただけます。

作りたいものが決まっていなくても大丈夫です

「こんなものは作れる?」の一言だけでも構いません。LINEまたはメールフォームから、気軽にご相談ください。

LINEで相談フォームで相談