覗くと写真が見えるジュエリーを作る|写真が見える小さなパーツの仕組み
覗くと写真が見えるネックレスは、微小な写真とレンズを組み合わせた小さなパーツを、金属の本体に組み込んで作ります。この記事で説明するのは、スタンホープと呼ばれる方式です。覗く製品にはほかの方式もあり、作りは製品ごとに違います。
レンズは専門の加工先が作る部品で、金属の鋳造とは別の工程です。そのため、レンズの大きさを先に決め、それに合わせて本体の穴を設計する順番になります。
ペットや家族の写真を、外からは分からない形で身に着けたい方に向いています。同じ仕組みを商品にしたいブランドの方にも、決めることは共通です。
写真が見える仕組み
レンズの片側に、ごく小さく縮めた写真が貼られています。反対側に目を近づけ、明るい方へ向けると、拡大された写真が見えます。
- 写真は肉眼では点にしか見えない大きさ
- レンズが虫めがねの役をして、大きく見せる
- 写真の裏から光が入らないと、暗くて見えない
- 外から見ると、小さな透明の粒にしか見えない
光が裏から入ることが、この仕組みの前提です。金属の本体でレンズの後ろをふさぐと、写真は暗くなります。
ロケットとの違い
写真を身に着ける方法には、開くと写真が出てくるロケットもあります。見せ方と作りがまったく違います。
| 比べる点 | 覗くタイプ | ロケット |
|---|---|---|
| 写真の見え方 | 目に当てて覗く | 開けば誰でも見える |
| 外からの分かりやすさ | ほぼ分からない | 開けると分かる |
| 写真の入れ替え | 部品と固定方法で変わる(スタンホープ式は難しい) | できる |
| 動く部品 | ない | 蝶番と留めがある |
人に見せたい、写真を入れ替えたいならロケットが合います。開閉の仕組みはロケットペンダントをオーダーするで説明しています。
自分だけがそっと見られればよいなら、覗くタイプが向きます。
金属の本体で決めること
本体は、レンズを収める器です。形の自由度はありますが、次の点はレンズに合わせて決めます。
- レンズの直径に合わせた穴の大きさ
- 覗く側と、光を入れる側の2か所の開口
- レンズを差し込む深さと、固定する方法
- 目を近づけやすい位置にレンズを置く
穴の寸法はレンズ次第なので、レンズの仕様が決まる前に原型を作らないことが大切です。原型を作り直すと、そのぶん費用と日数が増えます。
研磨やメッキは、レンズを入れる前に済ませます。レンズは最後に組み込む部品だからです。
写真の選び方
写真はとても小さく縮められます。細かい情報ほど見えにくくなるため、元の写真を選ぶ段階で差が出ます。
| 向く写真 | 向かない写真 |
|---|---|
| 1人か1匹が大きく写っている | 大人数の集合写真 |
| 背景がすっきりしている | 背景が細かくにぎやか |
| 明るく、ピントが合っている | 暗い、ぶれている |
| 顔や表情が中心 | 小さな文字やメッセージ |
色付きで焼けるか、白黒になるかは加工先によって違います。写真は顔の部分で切り抜いておくと、仕上がりを想像しやすくなります。
写真を形にする別の方法(シルエットや浮き彫り)は、写真をアクセサリーにする方法で比べています。
耐久性と扱いの注意
レンズはガラスなどの小さな部品で、金属よりも衝撃に弱い部分です。
- 硬い床に落とすと、レンズが欠けたり外れたりする
- 水や洗浄液に浸けると、すき間から入り込むおそれがある
- 写真を後から入れ替えられるかは部品と固定方法で変わる。スタンホープ式は難しいため、元の写真を別に残す
- レンズが外れた場合の修理は、同じ部品が手に入るかで変わる
毎日着ける場合も、入浴や水仕事の前には外す前提で考えてください。
覗くタイプが向かない場合
次のような希望なら、別の方法の方が満足しやすくなります。
| 希望 | 比べたい方法 |
|---|---|
| 写真を人にも見せたい | ロケット、写真をもとにした刻印 |
| 何人も写った写真を残したい | ロケット、プレートへの刻印 |
| 運動中や仕事中も外したくない | 金属だけのシルエットや肉球の形 |
| 写真を時々入れ替えたい | ロケット |
ペットの姿を金属の形で残す方法は、ペットのオリジナルアクセサリーを作るにまとめています。
GEMILYAに頼む場合
当社で作るのは金属の本体です。微小な写真とレンズを組み合わせたパーツは、専門の加工先の部品になります。
- 本体の素材:SV925・K18・K10・Pt900・真鍮・ステンレス
- レンズの手配と組み込みは、仕様によってはお受けできます。手配や手作業が増えるぶん費用がかかるため、形を伺ってご案内します
- 原型設計:多くは税込22,000〜44,000円程度(初回のみ・デザインごと)
- オリジナルの形は、1個の特注でも設計・原型の費用がかかります
- 製作費は素材・重さ・仕上げなどで変わるため、内容を伺ってご案内します
商品として複数個作る場合は、1個の特注から99個までの進め方も参考になります。
まとめ
- 覗くと写真が見えるのは、微小な写真とレンズを組み合わせた仕組み(スタンホープ式)
- レンズは専門の部品で、金属の本体と組み合わせて作る
- 本体の穴と光の通り道は、レンズの仕様に合わせて決める
- 写真は1人か1匹が大きく写った、明るいものが向く
- 人に見せたい、入れ替えたいならロケットの方が合う
入れたい写真と、本体の形のイメージを添えてご相談ください。レンズの扱いも含めて、作れる形をご案内します。
この記事の内容で、製作を考えている方へ
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