パヴェのリングをオーダーする|石の数と石留めで決まること
パヴェのリングはオーダーで作れますが、費用と日数を決めるのは「石の数」です。パヴェは小さな石を1つずつ手で留めていくため、石が増えるほど作業が増えます。
もう一つの条件は、地金の厚みです。石を沈める深さが要るので、細く薄いリングにはパヴェを入れられないことがあります。
一方で、日常でぶつけやすい場所に石を並べると、取れやすくなります。どこに、どの大きさの石を、いくつ並べるかを決めるのが、パヴェのオーダーの中心です。
パヴェとは:小さな石を面に敷き詰める留め方
パヴェ(pavé)は、フランス語で「石畳」の意味です。小さな石を、すき間を少なく面いっぱいに並べます。
- 地金に石を沈める穴を並べて開ける
- 周りの地金を小さな粒に起こし、粒で石の縁を押さえる
- 1つの粒が、隣り合う2つの石を押さえることもある
石を押さえる仕組みは、地金を彫り起こす「彫り留め」の仲間です。爪留めや覆輪留めとの違いは石留めの種類と選び方で説明しています。
石の数が費用と日数に効く理由
パヴェで手間がかかるのは、石を1つずつ留める工程です。
| 費用の項目 | 石の数で変わるか |
|---|---|
| 原型設計 | 変わらない(形の細かさで変わる) |
| 石代 | 数に応じて増える |
| 石留め | 数に応じて増える |
| 地金代 | 重さで変わる |
当社の原型設計は、多くは税込22,000〜44,000円程度です。データの費用は石の数では変わりませんが、石の数がそのまま石代と石留めの手間に効きます。
石の多いデザインは別途お見積もりになります。予算に合わせるなら、石を置く範囲を狭めるのが近道です。
石の種類と大きさを選ぶ
パヴェには小粒の石を使います。同じ大きさの石をそろえるほど、並びがきれいに見えます。
| 石 | 特徴 |
|---|---|
| キュービックジルコニア(CZ) | 大きさをそろえやすく、費用を抑えやすい |
| 天然ダイヤモンド | 硬く傷に強い。石代が大きくなる |
| 色石 | 色で印象を出せる。硬さは石によって違う |
CZとダイヤモンドの違いはキュービックジルコニア(CZ)とは?にまとめています。石の硬さはモース硬度とは?で比べられます。
石の大きさは、地金の厚みとつながっています。大きめの石ほど深く沈める必要があり、リングも厚くなります。
取れにくくする配置
パヴェは、粒で石の縁を押さえる留め方です。強くぶつけると、粒が欠けて石が抜けることがあります。
- 石は指輪の上側(手の甲側)に寄せる
- 手のひら側は、物を握ったときに当たるので石を置かない
- 側面の角にかかる位置は避ける
- 全周に石を回すと、サイズ直しがほぼできなくなる
上側の半分だけに並べる「ハーフ」は、取れにくさとサイズ直しの両方に有利です。直せる形の考え方はサイズ直しできない指輪のデザインとはをご覧ください。
石を一列に並べるエタニティリングにしたい場合は、ハーフとフルの選び方や号数で石の数が決まる仕組みをエタニティリングをオーダーで作るで比べられます。
ペンダントのように手でぶつけにくいアイテムは、リングより石を広く置きやすくなります。石の配置と数の決め方は石付きクロスペンダントを作るが参考になります。
天然ダイヤモンドを留めたネックレスを考えているなら、地金・石・石留め・チェーンの内訳の分け方をダイヤモンドネックレスをオーダーメイドで作るで確かめられます。
パヴェにしない方がよい場合
次の条件なら、パヴェ以外の留め方を比べてください。
| 条件 | 比べたい方法 |
|---|---|
| 手をよく使う仕事で毎日着ける | 覆輪留め、石を少なくした彫り留め |
| 幅が細く薄いリングにしたい | 一粒の石、または石なし |
| 将来サイズを直す可能性が高い | 上側だけのハーフ |
| 予算を石より地金に使いたい | 石を数粒に絞る |
パヴェは輝きの面積と引き換えに、石の点検が欠かせない留め方です。着け始めてからも、引っかかりやぐらつきがないかを時々確かめる前提で選びます。
オーダーで伝えること
パヴェの見積もりは、石を置く範囲と石の大きさが分かると具体的になります。
- 石を置く範囲(上側だけ・半周・全周)
- 石の種類(CZ・天然ダイヤモンド・色石)
- 石の大きさの好み、または参考画像
- リングの幅と号数
- 毎日着けるか、特別な日に着けるか
石を持ち込む場合は、石を持ち込んでアクセサリーを作るで準備のしかたを説明しています。
GEMILYAに頼む場合
当社で指定いただける石留めは、爪・彫り・升・覆輪留めとミルグレインです。パヴェも仕様によってお受けできます。石を1つずつ留める手作業が増えるため、石の数に応じて費用がかかります。石を置く範囲と石の大きさ・数を伺ってご案内します。
- 本体の素材:SV925・K18・K10・Pt900・真鍮・ステンレス
- 石の調達はご相談ください(持ち込みは可)
- 天然ダイヤモンドの石留めもお受けできます。石の数と配置で費用が変わるため、伺ってご案内します
- 製作費は石の数・素材・重さなどで大きく変わるため、内容を伺ってお出しします
リングのオーダーの全体の流れはシルバーリングのオーダーメイドにあります。
まとめ
- パヴェは小さな石を面に敷き詰め、地金の粒で押さえる留め方
- 原型設計の費用は石の数で変わらず、石代と石留めの手間は数に応じて増える
- 石は手の甲側に寄せ、手のひら側と全周は避けると取れにくく直しやすい
- 手をよく使う人や細いリングには、別の留め方も比べる
石を置きたい範囲の写真やスケッチがあれば、石の数の見込みから一緒に整理します。無料相談からお送りください。
この記事の内容で、製作を考えている方へ
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