本文へ移動
GEMILYA
実務ノウハウ約4分で読めます

ジュエリーCADソフトの選び方|無料ソフト・iPadで作って鋳造に入稿するまで

ジュエリーのCADソフトは、号数や石の直径など寸法の決まった形を作るか、動物や植物のような自由な曲面を作るかで選びます。前者は寸法を数値で入れられるCAD、後者は粘土のように形を盛る彫刻(スカルプト)系が向きます。

無料のソフトやiPadのアプリでも、鋳造に使うデータは作れます。決め手は値段より、mm単位でSTLなどに書き出せるか、閉じた立体になるかです。

この記事は、自分でデザインしたアクセサリーを金属にしたい個人の方やブランドの方に向けて、ソフトの選び方と、作ったデータを鋳造に回すまでの確認点をまとめます。

2つの系統から選ぶ

ジュエリーに使われるソフトは、大きく2つの系統に分かれます。

系統 得意な形 苦手なこと
CAD(寸法で組み立てる) リング、石座、ロゴのプレート、左右対称の形 有機的な曲面を感覚で作ること
スカルプト(形を盛って削る) 動物、花、手びねり風の形 号数や厚みを正確にそろえること

ジュエリー向けによく名前が挙がるものとして、CADではRhinocerosやShapr3D、スカルプトではNomad Sculpt、両方の機能を持つものとしてBlenderがあります。名前は一例で、どれが正解というものではありません。

石を留めるリングや、サイズ展開のある商品はCAD系、一点もののモチーフはスカルプト系から始めると迷いにくくなります。

無料ソフト・iPadで作るときの判断表

無料やタブレットで始める人は多く、それ自体は問題ありません。気をつけるのは、作れる形と書き出しの条件です。

状況 向く選び方 注意すること
まず試したい、費用をかけたくない 無料のソフト(Blenderなど) 機能が多く、ジュエリー向けの設定は自分で調べる
iPadとペンで描くように作りたい iPadのスカルプトアプリ 寸法の入力が苦手。リングの号数は後から測って合わせる
iPadで寸法どおりに作りたい iPadで動くCADアプリ 無料の範囲で書き出せる形式を確認する
石留めのリングを何型も作る ジュエリー向けの機能があるCAD 有料のものが多い。体験版で操作を試す

無料の範囲や書き出せる形式は、製品や版によって変わります。導入する前に、公式の情報でSTLなどへの書き出しができるかを確かめてください。

試用期間に確かめる4つのこと

ソフトを決める前に、小さなリングを1つ作って次の4点を確かめると失敗しません。

  1. 寸法をmmで入力・確認できるか
  2. STLなど、鋳造の依頼先が受け付ける形式で書き出せるか
  3. 書き出したデータが、穴の開いていない閉じた立体になっているか
  4. 書き出し後に別のソフトで開いても、大きさが変わっていないか

iPadのアプリで作った形を3Dプリンターで出力したいという相談でも、最初の答えは「STLで書き出す」です。鋳造に回す場合も同じで、書き出しの段階でつまずく人が多くいます。

作ったデータは、3Dデータチェッカーで寸法や推定重量、閉じていない面がないかを確かめられます。ファイルはブラウザの中だけで処理されます。

独学かスクールか

どちらが良いかは、ソフトを覚える目的で決まります。

  • 自分の作品を数型作りたい:独学で十分なことが多い。分からない点は作例を真似て覚える
  • 石留めや号数展開を正確に作りたい:ジュエリー向けの講座で、鋳造を前提にした作り方を学ぶ価値がある
  • 仕事としてCADオペレーターになりたい:業界で使われるソフトを、スクールで体系的に学ぶ

独学でつまずきやすいのは、画面上ではきれいでも鋳造できない形を作ってしまうことです。細すぎる線や薄すぎる面は、金属が流れきらずに欠けます。厚みの目安はジュエリー3D CADの肉厚設計にまとめています。

よくある失敗

  • 単位をcmやインチのまま書き出し、鋳造先で大きさが10倍・10分の1になっていた
  • スカルプトで作ったリングの内径が測れず、号数が合わなかった
  • 表面だけのデータで、厚みのない形になっていた
  • 細部を作り込みすぎて、データが重く開けなかった

Blenderなど汎用のソフトで作ったデータの直し方は、自作3Dデータのアクセサリー鋳造で詳しく説明しています。

気をつけること(ここにまとめます)

  • ソフトの価格や無料で使える範囲、商用利用の条件は、製品ごと・時期ごとに変わります。この記事では金額や条件を書いていないため、導入前に各ソフトの公式情報で確認してください。

GEMILYAに頼む場合

  • 受け付けるデータ形式は .3dm/.stl/.igs/.stp。1辺90mm以内の大きさに対応
  • 作ったデータは、状態を確認して修正が要るかをお知らせする
  • 地金はシルバー925・K18・K10・Pt900・真鍮・ステンレスの6種類
  • データが作れない部分は、ラフからの原型づくりと組み合わせて相談できる

まとめ

  • 寸法の決まった形はCAD、自由な曲面はスカルプト系を選ぶ
  • 無料ソフトやiPadでも作れるが、mm単位でSTLなどに書き出せるかを先に試す
  • 試用期間に小さなリングを1つ作り、4つの点を確かめる
  • 独学かスクールかは、作品づくりか仕事にするかで決める

作ったデータを金属にしたいときは、無料相談でデータを添えてご相談ください。

この記事の内容で、製作を考えている方へ

参考画像と、作りたい個数をLINEでお送りください。試作だけ・販売を検討中・贈り物の1個など、今の段階のままご相談いただけます。

作りたいものが決まっていなくても大丈夫です

「こんなものは作れる?」の一言だけでも構いません。LINEまたはメールフォームから、気軽にご相談ください。

LINEで相談フォームで相談