フルオーダージュエリーとは|セミオーダーとの違いと作る流れ
フルオーダーのジュエリーとは、形から設計し、素材や構造は製作できる範囲で相談して決めるジュエリーです。既存のデザインを選ぶのではなく、1人のために新しい形を起こします。
自分用に1個だけ作る場合は、1個の特注(一点もの)に当たります。
自由度が高い分、1個でも設計と原型の費用がかかり、完成までの時間も長くなります。セミオーダーとの違いを知っておくと、自分に合う頼み方を選べます。
この記事では、違いと作る流れ、そしてフルオーダーを販売する側の準備を紹介します。
フルオーダーとセミオーダーの違い
違いは、どこから決めるかです。
| 比べる点 | フルオーダー | セミオーダー |
|---|---|---|
| 形 | 一から設計する | 用意された型から選ぶ |
| 変えられる部分 | 形から(素材・構造は製作できる範囲で) | 素材・石・刻印など一部 |
| 原型の費用 | 1点ごとにかかる | 型を共有するため抑えやすい |
| 完成までの時間 | 長め | 短め |
形そのものを一から決めたいかどうかが、選ぶときの分かれ目です。セミオーダーの仕組みはペンダントトップのセミオーダー商品ラインで詳しく紹介しています。
フルオーダーで作る流れ
フルオーダーは、話し合いながら形を固めていきます。大まかな流れは次のとおりです。
- 相談: 用途、好み、予算、時期を伝える
- デザインの検討: ラフや参考画像から形を決める
- 原型データの制作: 3Dデータで形を確認する
- 鋳造と仕上げ: 研磨、メッキ、石留め
- 検品と納品
製作は仕様確定後およそ4週間が目安です。全体の進み方は制作の流れで確認できます。
デザインの検討にかかる時間は、この期間とは別です。形がなかなか決まらない場合は、候補を2つに絞ってから比べると進みやすくなります。
費用の考え方
フルオーダーの費用は、原型データの制作費と、1個分の製作費の合計です。1点のために原型を起こすため、既製品より高くなりやすくなります。
- 重量: 大きく厚いほど地金代が増える
- 素材: 当社で本体を作れるのはSV925・K18・K10・Pt900・真鍮。K18・K10・Pt900は重さの影響が大きい
- 工程: 石留めや複数の仕上げを組み合わせるほど増える
残したい特徴を先に決めておくと、予算に合わせて変える部分を相談しやすくなります。仕組みは料金の考え方をご覧ください。
フルオーダーを販売する側の準備
顧客ごとに形を変えるフルオーダーを、商品として販売する作家やブランドもあります。製作を外注する場合は、次の準備をしておくと進めやすくなります。
| 準備 | 内容 |
|---|---|
| ヒアリングの項目 | 用途、サイズ、素材、予算、納期 |
| 決めておく範囲 | 対応する素材とアイテム |
| 確認の回数 | デザイン案を何回まで見直すか |
| 支払いの時期 | 製作前に受け取るか |
当社の初回のお取引は全額前払いです。顧客からの入金日と当社への支払日を確認し、その間に必要な資金を用意します。
フルオーダーは1件ずつ原型の費用がかかります。販売価格には、この費用とデザインにかけた時間を含めてください。
顧客とのやり取りでは、次の点を先に伝えておくと行き違いが減ります。
- デザイン案の段階で形を確定すること
- 原型データを作ったあとの大きな変更は、追加の費用になること
- 手作業の仕上げによる、わずかな個体差があること
案内文はひな形にしておくと、毎回同じ説明ができます。
セミオーダーと組み合わせる
すべてをフルオーダーにすると、1件ごとの手間が大きくなります。次のように組み合わせる方法もあります。
- 入口はセミオーダーで選びやすくする
- こだわりたい人にはフルオーダーを用意する
- フルオーダーで得た要望を参考に、別のセミオーダー商品を企画する
同じ形を再び作るときは、保管中の原型データを使えます。当社では最終のご発注から6か月保管し、期間内の同じ仕様なら追加の原型代はかかりません。顧客のために設計した形を別の商品に使う場合は、顧客との取り決めを確認しましょう。
相談の前に用意しておくもの
フルオーダーは、最初の相談で伝える情報が多いほど、デザインの往復が減ります。完璧でなくてよいので、次のものを集めておきましょう。
| 用意するもの | 例 |
|---|---|
| 好きな雰囲気の画像 | 気に入ったジュエリーの写真を数枚 |
| 避けたいもの | 大ぶりは苦手、角ばった形は避けたい |
| 着ける場面 | 毎日、特別な日だけ |
| サイズ | リングの号数、ネックレスの長さ |
| 予算と時期 | 上限の目安と、欲しい日 |
「避けたいもの」は見落とされがちですが、形を絞るのに役立ちます。参考画像の伝え方は参考画像で依頼する方法をご覧ください。
まとめ
- フルオーダーは形から設計し、素材や構造は製作できる範囲で相談して決める
- セミオーダーは用意された型から選ぶため、費用と時間を抑えやすい
- フルオーダーは1点ごとに原型データの費用がかかる
- 販売する側はヒアリング項目と支払いの時期を先に決めておく
自分用に1個の特注(一点もの)を作りたい方も、フルオーダーを商品にしたい方も歓迎しています。LINEかメールフォームから、イメージのままご相談ください。