指輪の内側に石を入れる(シークレットストーン)|意味・取れにくい留め方
指輪の内側に石を入れることを、シークレットストーンと呼びます。外からは見えず、着けている本人だけが知っている印として、結婚指輪やペアリングに入れることが多い仕様です。
取れにくくするポイントは3つです。石の頭を内側の面より出さない留め方にすること、硬い石を選ぶこと、サイズ直しで切る位置から離すことです。
この記事では、内側の石の意味、留め方の選び方、オーダーで伝える項目を順に説明します。
内側の石に決まった意味はあるか
「内側の石には意味があるのか」という疑問はよく見られます。実際には、決まった意味があるわけではありません。何を込めるかは、入れる人が決めます。
よく選ばれる理由は、次のようなものです。
- お互いの誕生石を、相手の指輪に入れる
- 二人の記念日の月の誕生石を、両方に入れる
- お守りとして、好きな色の石を1粒入れる
- 外側はシンプルにして、内側だけに気持ちを込める
外から見えないため、仕事で指輪の装飾を控えたい人でも選びやすい仕様です。刻印と組み合わせて、名前や日付の横に石を置くこともよくあります。
内側の石が取れる原因
内側の石は、外側の石とは違う負担を受けます。
| 原因 | 起きること |
|---|---|
| 肌や手洗いでの擦れ | 石を押さえている地金の縁が少しずつすり減る |
| 石の頭が面より出ている | 指に当たり、着け外しのたびに引っかかる |
| サイズ直しの熱や変形 | 石の近くを切ったり曲げたりすると、留めが緩む |
| 柔らかい石 | 石の表面が傷つき、欠ける |
内側は、外側以上に毎日こすれる場所です。そのため、石を見せることより、表面を平らに保つことを優先します。
内側に向く留め方
内側の石は、石の頭が内側の面とほぼ同じ高さか、わずかに沈む留め方が基本です。代表的な留め方の特徴を比べます。
| 留め方 | 内側での特徴 | 注意 |
|---|---|---|
| 埋め込み留め | 石を地金に沈め、表面がほぼ平らになる | 指に当たりにくい。リングに厚みが要る |
| 覆輪留め | 石のまわりを縁で囲む | 縁の高さを抑えないと指に当たる |
| 彫り留め | 地金から起こした小さな爪で押さえる | 爪を低く整えないと引っかかる |
| 爪留め | 石を高く持ち上げる | 内側には向かない |
石留めの種類そのものは、石留めの種類と選び方で詳しく紹介しています。どの留め方が使えるかは、リングの幅と厚み、石の大きさで決まります。
向く石・向かない石
内側の石は擦れに強いことが大切です。石の硬さの目安は、モース硬度とはで一覧にしています。
- 向く: ダイヤモンド、サファイア、ルビー、キュービックジルコニアなど硬い石
- 慎重に選ぶ: エメラルドなど、硬くても割れやすさに注意が要る石
- 向かない: 真珠、オパール、トルコ石など柔らかい石や水や汚れに弱い石
誕生石が柔らかい石の月は、同じ色の硬い石で置き換える方法もあります。どの石を使うかは、意味と丈夫さのどちらを優先するかで決めます。
位置と大きさの決め方
内側の石は、置く場所によって後のお手入れが変わります。
- サイズ直しは、一般に手のひら側の下の部分を切って行うため、石はそこから離す
- 刻印を入れるなら、文字との並び順と間隔を先に決める
- 幅の細い指輪や薄い指輪は、石を沈める厚みが足りないことがある
- 小さな石ほど目立たないが、留められる最小の大きさには限りがある
サイズ直しの予定が少しでもあるなら、石は手のひら側を避けて、甲側の内側に置くのが無難です。号数の考え方はリングサイズの基礎知識にまとめています。
オーダーで伝える項目の記入例
| 項目 | 記入例 |
|---|---|
| 指輪 | 結婚指輪2本、幅は細め |
| 素材 | Pt900 |
| 石 | 相手の誕生石を1粒ずつ |
| 位置 | 甲側の内側、刻印の右隣 |
| 石の入手 | 手持ちの石を持ち込む/調達を相談したい |
石の大きさが分かる場合は、mm単位で添えます。持ち込む石は、預ける前に傷や欠けの有無を写真で残しておくと安心です。
GEMILYAに頼む場合
GEMILYAでの対応範囲は次のとおりです。
- 指定いただける石留めは爪・彫り・升・覆輪留めで、1ピースから対応
- 埋め込み留めは、デザインごとに対応できるかを確認する
- 石は持ち込みが可能で、調達はご相談ください
- 2本の結婚指輪は1個の特注を2つ作る扱いで、オリジナルの形は1個でも設計・原型の費用がかかる
まとめ
- 内側の石に決まった意味はなく、誕生石やお守りなど込める思いは自由
- 取れにくさは、石を内側の面から出さない留め方で決まる
- 内側は擦れる場所なので、硬い石を選ぶ
- サイズ直しを考え、石は手のひら側の下を避けて置く
入れたい石と指輪の幅の希望がわかれば、無料相談で使える留め方から確認できます。