ネジで付け外しできるアクセサリーを作る|シルバーのネジは潰れやすい
ネジで付け外しするアクセサリーは、仕様によってはお受けできます。ただし、シルバー925は比較的やわらかい素材です。付け外しを繰り返すと、ネジ山が潰れやすい点を先に知っておく必要があります。
何度も付け替える使い方なら、ネジ部分の素材や構造を見直すか、別の着脱方法も含めて検討します。
トップを付け替えたいペンダント、キャッチをネジにしたいピアス、付け替えパーツを展開したいブランドの方に向けて、判断の順番を整理します。
ネジで付け外しする形の例
ネジが使われるのは、2つの部品を「外せるようにつなぎたい」ときです。使い方によって、ネジにかかる負担が変わります。
| 使い方 | ネジの役割 | 付け外しの頻度 |
|---|---|---|
| トップを替えるペンダント | トップと土台をつなぐ | 気分に合わせてときどき |
| ネジ式のピアス | キャッチを軸に締める | 着けるたびに毎回 |
| モチーフをねじ込むチャーム | 飾りを本体に固定する | ほとんど外さない |
| 2つの部品を組む本体 | 組み立ての固定 | 組んだら外さない |
同じネジでも、毎回回すのか、組んだら動かさないのかで、必要な設計は大きく変わります。
シルバーのネジ山が潰れやすい理由
ネジ山とは、ネジの表面にある、らせん状の出っ張りです。シルバーのネジが傷みやすいのには、いくつか理由が重なっています。
- SV925は、金属のなかでは比較的やわらかい
- ネジ山は細かく、こすれ合う面積が小さい
- 斜めに入ったまま締めると、山を削ってしまう
- 付け外しの回数が多いほど、少しずつすり減る
潰れたネジ山は、締めても止まらなくなります。小さな部品なので、そのまま外れて落ちることもあります。
付け外しするネジは「ネジの部分」を工夫する
付け外しを前提にするなら、本体の素材はそのままでも、ネジの部分だけ素材や構造を工夫する方法があります。どの方法が合うかは、形と使い方によって変わります。
当社では、次の点を伺ったうえで、ネジの部分の作り方をご提案します。
| 伺うこと | 理由 |
|---|---|
| 付け外しの頻度 | 毎日か、まれかで必要な丈夫さが違う |
| 付け外しする部品の重さ | 重いほどネジとその周りに力がかかる |
| 本体の素材 | 素材ごとに硬さが違う |
| ネジを見せるか隠すか | ネジを置ける位置と厚みが変わる |
ネジの部分は手作業が増えるため、そのぶん費用がかかります。形を伺って、作り方とあわせてご案内します。
ネジ式が向かないケース
ネジは便利な反面、小さく、ゆるむこともある部品です。次のような使い方では、ネジ以外の方法を先に検討します。
- 1日に何度も付け替える
- 小さな子どもが触れる・身に着ける(小さな部品を口に入れるおそれ)
- 外出先で付け替える(ネジは小さく、なくしやすい)
- 揺れや回転がかかる位置にある(使ううちにゆるむことがある)
- 本体が小さく、ネジを入れる厚みが取れない
販売する商品では、使用中のゆるみや部品の紛失も想定し、構造と取り扱い方法を一緒に検討します。購入者がどんな場面で付け外しするかを想像してから決めます。
ネジ以外で付け外しする方法
付け替えたいだけなら、ネジでなくても目的を果たせることが多くあります。一般的には既製の金具を組み合わせます。
| 方法 | 仕組み | 向く使い方 |
|---|---|---|
| 丸カン | 輪を開け閉めしてつなぐ | 付け替えはまれ |
| 引き輪・カニカン | ばねの爪で引っかける | チャームを日常的に替える |
| 差し込み式の金具 | 差し込んで留める | 向きを固定して付け替える |
| マグネット | 磁石でくっつく | 軽いトップ・留め具 |
| チェーンを通し替える | バチカンにチェーンを通す | トップだけを替える |
丸カンは開け閉めを繰り返すと、閉じ目がゆるみやすくなります。金具ごとの違いはネックレスの留め具の種類で比べられます。
トップだけを替えたい場合は、トップ単体で作ってチェーンを通し替える形も選べます。
ゆるみと紛失に備える
ネジ式にすると決めたら、作ったあとの扱いまで設計に含めます。
- 購入者向けに、ときどき締め具合を確かめるよう案内する
- 予備のネジ部品を付けるかを検討する
- 付け外しの向きや回す方向を、説明書きに入れる
数量を作る場合は、締まり具合とゆるみの許容を製作前に決めておくと安心です。届いた品では、付け外しを繰り返して確かめます。動く仕組み全般の考え方は動く仕組みのアクセサリーを特注するにまとめています。
依頼のときに伝えること
次の項目が分かると、ネジにするか、別の方法にするかの判断が早く進みます。
- 何と何を付け外ししたいか
- どのくらいの頻度で付け外しするか
- 本体の素材(SV925・K18・K10・Pt900・真鍮・ステンレスから)
- 作りたい数量と、販売するかどうか
- 参考写真やラフな手描き
1個の特注(一点もの)でも、オリジナルの形には設計・原型の費用がかかります。進め方は1個の特注から99個までのページで確認できます。項目の整理には発注仕様シートも使えます。
まとめ
- ネジで付け外しするアクセサリーは、仕様によってはお受けできる
- SV925は比較的やわらかく、付け外しを繰り返すとネジ山が潰れやすい
- 付け外しが多いなら、ネジの部分だけ素材や構造を工夫する方法がある
- 頻繁な付け替え・小さな子ども・外出先での付け替えには、ネジ式は向きにくい
- 丸カン・引き輪・差し込み式など、ネジ以外の方法も比べて選ぶ
付け外ししたい部品と使い方を書き添えて、ご相談ください。形を伺い、ネジにするか別の方法にするかをご一緒に考えます。
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