本文へ移動
GEMILYA
実務ノウハウ約4分で読めます

ネックレスの延長パーツ(アジャスター)を作る|本体を加工せずに長くする方法

ネックレスを数cm長くしたいだけなら、多くの場合は既製の延長チェーンで足ります。両端に留め具と受けの輪が付いた短いチェーンを、今の留め具の間に挟む方法です。本体には手を加えません。

既製品が合わないのは、留め具が差し込み式・マグネット式など特殊な形の場合です。そのときは、留め具に合わせた延長パーツを特注する方法があります。

まず既製品で足りるかを確かめ、合わない場合の特注の進め方と注意点を順に見ていきます。

留め具の形で、合う延長の仕組みが変わる

延長パーツは、今の留め具に「掛けられるか」がすべてです。留め具の名前と仕組みはネックレスの留め具の種類で確認できます。

今の留め具 延長の方法 既製品で足りるか
引き輪 両端に引き輪と輪が付いた延長チェーン 足りることが多い
カニカン 同上。受けの輪の太さを合わせる 足りることが多い
マグネット式 同じ方式の磁石の留め具が付いた延長 合う品が見つかりにくい
差し込み式 差し込む板と受けの箱を合わせる 合わないことが多い
ネジ式 ネジの径と山を合わせる 合わないことが多い

引き輪とカニカンなら、まず既製の延長チェーンを試すのが近道です。確かめるのは、今の留め具が延長側の輪に通るかと、延長側の留め具が今の輪に掛かるかの2点です。

色と太さもそろえます。延長部分は首の後ろにくるため、太さが違うと髪を上げたときに目立ちます。

既製品で合わない場合の特注

差し込み式やネジ式は、留め具の寸法に合わせないと掛かりません。この場合は、留め具の部分だけを今のネックレスに合わせて作り、既製のチェーンと組み合わせる形になります。

当社はチェーンを製造していないため、チェーン部分は既製品です。特注するのは次のような部品です。

  • 今の差し込み板を受ける、箱形の受け
  • 今の受けに差し込む、板の部分
  • 両端の留め具をつなぐ、小さなプレートやカン

差し込み式の受けのように、ばねや精密な寸法が要る部品は、仕様によってはお受けできますが、手作業や手配が増えるぶん費用がかかります。形を伺って、費用とあわせてご案内します。

延長パーツは小さな部品ですが、留め具に合わせたオリジナルの形なので、1個の特注でも設計・原型の費用がかかります。原型設計は多くは税込22,000〜44,000円程度が目安で、形の細かさで変わります。この上に1個ごとの製作費と地金代が加わります。

地金は、今のネックレスに合わせてSV925・K18・K10・Pt900・真鍮・ステンレスから選べます。色をメッキで合わせる場合は、照明の下で並べると差が見えることがある点も含めて確認します。

本体を預ける必要はあるか

留め具の寸法がわかれば、本体を預けずに進められる場合があります。

用意できるもの 進め方
留め具の寸法(幅・厚み・差し込みの長さ) 寸法から部品を設計する
定規を当てた正面・横・裏の写真 寸法の確認に使う
寸法が測れない、形が複雑 現物を確認したほうが確実

差し込み式は、わずかな寸法の違いでゆるくなったり、入らなかったりします。測りにくい場合は、現物の確認をお願いすることがあります。

預ける場合は、発送の前に状態の写真を撮っておくと、やり取りが行き違いにくくなります。

特注をやめたほうがよい場合

延長パーツの特注が合わないケースもあります。

  • 10cm以上など大きく長くしたい:チェーンごと替えるほうがすっきりする
  • トップが重いネックレス:つなぎ目が増えるほど外れる箇所が増える
  • 購入店に長さ直しや純正の延長パーツがある:まず購入店に確かめる
  • 1回だけの用途:既製品を探すほうが費用を抑えやすい

長さそのものの決め方はネックレスの長さの決め方で紹介しています。何cm足せばよいかを先に決めておくと、延長の長さを1回で決められます。

ブランド品の留め具に合わせるときの注意

ブランド品のネックレスに合わせる延長パーツは、相談をいただくことの多い内容です。合わせる対象と、作るものを分けて考えます。

  • 寸法を合わせて、掛けられる部品を作る:検討できる
  • ロゴや刻印を含め、ブランドの留め具そっくりに複製する:当社の方針としてお受けしない
  • ブランドの意匠を延長部分で再現する:意匠権や商標権が登録され有効かどうかで、権利の有無と範囲が変わる

権利があるかどうかは、意匠権なら登録の有無と存続期間で決まります。その判断は当社では行わず、必要なら弁理士などの専門家に確認してください。権利の判断とは別に、当社はブランドと見分けがつかない形をお受けしない方針です。線引きはブランド品に似たデザインのオーダーで説明しています。また、純正以外の部品を付けると、購入店の修理やアフターサービスに影響することがあります。先に購入店の条件を確かめておくと安心です。

まとめ

  • 数cm長くしたいだけなら、まず既製の延長チェーンを試す
  • 引き輪・カニカンは既製品で足りることが多く、差し込み式・ネジ式は合わないことが多い
  • 特注は留め具に合わせた部品を作り、既製のチェーンと組み合わせる
  • 寸法と写真がそろえば、本体を預けずに進められる場合がある
  • ブランドの留め具そっくりの複製はお受けせず、掛けられる部品にとどめる

留め具の写真と寸法、長くしたい長さを添えてご相談ください。既製品で足りそうな場合は、そのようにお伝えします。

この記事の内容で、製作を考えている方へ

参考画像と、作りたい個数をLINEでお送りください。まず1個から作りたい・販売を検討中・贈り物の1個など、今の段階のままご相談いただけます。

作りたいものが決まっていなくても大丈夫です

「こんなものは作れる?」の一言だけでも構いません。LINEまたはメールフォームから、気軽にご相談ください。

LINEで相談フォームで相談