金属のしおり(ブックマーカー)をオリジナルで作る|薄さと重さ、チャーム付きという選択
金属のしおりをオリジナルで作るなら、しおり全体を金属にするより、紐やリボンのしおりに金属のチャームを付ける形が作りやすく、本も傷めません。鋳造は厚みのある立体が得意で、薄く大きな板は苦手だからです。
全体を薄い金属板にしたい場合は、板を切り抜く作り方(エッチングやレーザー加工)が向いています。当社はこれらを扱っていないため、この記事ではチャーム付きの形を中心に説明します。
作家のグッズ、書店や出版社のノベルティ、記念品として金属のしおりを考えている方に向けた記事です。
しおりの形は3つ
知恵袋には、同人グッズとして高級感のある金属のしおりを作れる所を探す相談がありました。回答では、金属が難しければ紙に箔押しする案も挙がっています。
欲しいのが「高級感」なら、金属は手に取る部分にだけ使えば十分です。金属のしおりと呼ばれるものには、作り方の違う3つの形があります。
| 形 | 向いている作り方 | 当社で作れる部分 |
|---|---|---|
| 紐・リボン+金属チャーム | チャームを鋳造、紐は既製品 | チャーム |
| 薄い金属板のしおり | エッチング・レーザー・プレス | 扱っていない |
| 頭に飾りが付いた差し込み・クリップ型 | 飾りを鋳造、挟む部分は既製品 | 頭の飾り |
板を切り抜く方法と鋳造の違いは、金属板の切り抜きと鋳造の違いで比べています。
紐や挟む部分の既製品を当社で手配し、取り付けまで行うかは、形と数量を見て個別に確認します。
薄い大判が鋳造に向かない理由
鋳造は、溶かした金属を型に流し込んで形を作る方法です。薄く広い形には次のような弱点があります。
- 金属が隅まで行き渡りにくく、欠けや小さな穴が出やすい
- 冷えるときに反りが出やすい
- 欠けを避けて厚くすると重くなり、本に跡が付く
- 当社で原型を一体で出力できる大きさは90mm角まで
ページに挟む細長い板は、ちょうどこの弱点が重なる形です。ページに挟む部分は紙や紐に任せ、本の外に出る部分だけを金属にすると考えると無理がありません。
チャームの仕様を決める
チャーム付きのしおりで決めることは5つです。本の外に下がる前提で考えます。
| 項目 | 決め方 |
|---|---|
| 大きさ | 本を閉じたとき邪魔にならない大きさに |
| 重さ | 軽めにする。重いと紐ごと本から抜けやすい |
| 角 | 丸くする。表紙やかばんの中を傷つけない |
| 穴 | 紐や丸カンが通る位置と大きさ |
| 仕上げ | いぶし・メッキなどで色と雰囲気を決める |
チャームの穴や丸カンの決め方は、オリジナルチャームの小ロット製作にまとめています。
用途別の数量と進め方
数量で呼び方と進め方が変わります。当社では1個=特注、2〜99個=小ロット、100〜999個=中ロット、1,000個以上=量産と呼んでいます。
| 用途 | 数量の目安 | 先に決めること |
|---|---|---|
| 自分の作品集や記念に | 1個の特注 | 1個でも設計・原型の費用がかかる |
| 作家・同人のグッズ | 小ロット | 頒布日から逆算した日程 |
| 書店・出版社・企業のノベルティ | 中ロット以上 | 配布日、個包装の要否 |
同人イベントで配る場合の考え方は、同人イベントのノベルティを金属で作るで詳しく説明しています。
よくある失敗
形を決める前に見直してください。
| 失敗 | 防ぎ方 |
|---|---|
| 薄い大判を鋳造で作ろうとした | 板の形は切り抜く方法で、鋳造はチャームで |
| チャームが大きく、本が閉じにくい | 本の外に下がる大きさで決める |
| チャームの後で紐を探し、色が合わなかった | 紐の色と太さをチャームと一緒に決める |
| 角の鋭いデザインで表紙に傷が付いた | 縁は丸く仕上げる |
気をつけること(ここにまとめます)
当社が作るのは金属の部分です。紐・リボン・挟む部分などの既製品の手配や取り付けを受けるかは、形と数量を見てから確認します。
- キャラクターや作品のモチーフを使う場合は、権利者の許諾が必要
- 個包装や台紙の用意は、ノベルティの場合ご相談ください
GEMILYAに頼む場合
チャームのデザインと、付けたいしおりのイメージを送ってください。
- 用途・数量・配る日と、デザイン案を送る
- チャームの大きさ・素材・仕上げを見積もりで確認する
- 原型(3Dデータ)で形と穴の位置を確かめる
- 仕様確定後、およそ4週間で製作・納品
素材は、量を作るなら真鍮にメッキ、記念品として長く残すならシルバー925などから選べます。
まとめ
- 金属のしおりは、紐やリボンに金属チャームを付ける形が作りやすい
- 薄い大判は鋳造に向かず、板を切り抜く方法の領域
- チャームは大きさ・重さ・角・穴・仕上げの5つで決める
- 数量と配る日で進め方が変わる
デザイン案と使い道、数量が分かればご相談ください。しおりの形の選び方から一緒に考えます。