アクセサリーブランドの商標登録|区分・調べ方・出願前に確認すること
商標登録は、ブランド名やロゴを「どの商品・サービスに使うか」という区分とセットで登録する仕組みです。名前だけを登録するのではなく、使う範囲を指定して登録します。
アクセサリーやジュエリーは、身飾品を含む第14類が中心になることが多いとされています。ただし、どの区分を指定すべきかは事業の内容で変わります。
この記事では、一般知識として仕組みと調べ方の順番を整理します。似ているかどうかの判断や出願は、弁理士などの専門家に確認してください。
商標は「名前」と「区分」のセットで登録する
商標登録で決めるのは、大きく次の2つです。どちらか片方だけでは登録の範囲が決まりません。
| 決めること | 内容 |
|---|---|
| 何を登録するか | 文字(ブランド名)、ロゴ(図形)、その組み合わせなど |
| どの範囲で使うか | 指定商品・指定役務の区分 |
同じ名前でも、区分が違えば別の商標として扱われる場合があります。まったく違う業種で同じ名前が使われているのは、このためです。
文字だけで登録するか、ロゴも含めて登録するかは、ブランドの使い方によって考え方が変わります。ここも専門家に相談したうえで決める部分です。
アクセサリーで関わりやすい区分
区分は商品・サービスの種類ごとに分かれています。アクセサリーブランドで名前が挙がりやすいのは次のような区分です。
- 第14類: 貴金属・宝飾品・身飾品などを含む区分。ジュエリーやアクセサリーの中心になることが多い
- 販売方法に関わる区分: 小売やネット販売のサービスとして扱われる場合がある
- 周辺の商品: バッグやアパレルなど、展開する商品によって別の区分が関わることがある
どの区分を指定するかで、守れる範囲と出願の手間が変わります。「第14類だけで十分」と自己判断せず、事業計画を伝えて弁理士に相談しましょう。
将来アパレルや雑貨に広げる予定があるなら、その予定も相談時に伝えておくと話が早くなります。
J-PlatPatで先行調査する手順
出願の前に、同じ名前や似た名前がすでに登録されていないかを調べます。特許庁関連の検索サービス「J-PlatPat」を使うと、自分で無料で調べられます。
- 商標の検索画面を開き、候補のブランド名を文字で入力する
- 読み(称呼)でも検索し、同じ読みの商標がないか確かめる
- 表記の違いを試す(カタカナ・ローマ字・ひらがな・大文字小文字)
- 気になる商標が出たら、区分と指定商品を確認する
- 検索した日付・条件・結果を記録しておく
ここで大切なのは、「同じ」だけでなく「似ている」も探すことです。一文字違い、読みが同じ、意味が近い、といった商標が候補の邪魔になる場合があります。
ただし、似ているかどうかの最終判断は簡単ではありません。自分の調査は「明らかに使えない名前を早く外す」ための下調べと考え、判断は弁理士に委ねましょう。
ブランド名を決める前に調べる順番
商標は、ブランド名を決めた後に調べると手戻りが大きくなります。候補が2〜3案に絞れた段階で、次の順番で確認するのがおすすめです。
| 順番 | 確認すること |
|---|---|
| 1 | 検索エンジンとSNSで、同じ名前の事業者やブランドがいないか |
| 2 | 使いたいドメインとSNSアカウント名が取れるか |
| 3 | J-PlatPatで同じ・似た読みの商標がないか |
| 4 | 残った候補を弁理士に見せ、区分と出願の可否を相談 |
名前の発想や採点のしかたは、ブランド名の決め方の記事にまとめています。商標の確認は、その最後の工程に当たります。
先に刻印やパッケージを作ってしまうと、名前を変えるときに作り直しが必要です。名前が決まる前に商標の下調べを入れるだけで、その損失を避けられます。
出願前に確認すること
先行調査で候補が残ったら、出願の準備に入ります。出願は自分でもできますが、区分の選び方や願書の書き方で結果が変わるため、弁理士に依頼する人が多い領域です。
- 登録したいのは文字か、ロゴか、その両方か
- 指定する区分と、区分ごとの指定商品・指定役務
- 出願から登録までの期間の目安と、その間の名前の使い方
- 費用の内訳(出願・登録・更新)と、区分の数による変わり方
- 登録後の更新時期と、管理の担当者
費用や期間は区分の数や状況で変わるため、ここでは数字を挙げません。見積もりと手順は依頼先の弁理士に確認してください。
商標のほかに、デザインそのものの権利については別の制度が関わります。アクセサリーデザインの権利の記事で整理しています。
GEMILYAでの商標の扱い
GEMILYAでは、製作の相談をいただいたブランド名について、商標の簡易チェックを無料で行っています。J-PlatPatで同じ・似た読みの登録がないかを確かめ、気になる点をお伝えするものです。
- できること: 先行商標の有無を簡易的に確認し、注意点を共有する
- できないこと: 類似の判断、出願の代行、登録できるかどうかの保証
似ているかどうかの判断と出願は、弁理士にお願いしてください。当社の簡易チェックは、相談に行く前の下調べという位置づけです。
また、ロゴ入りの製作依頼は、権利者の許諾確認をお願いしています。他社のロゴやキャラクターの複製は受けていません。
ブランド名の確認から商品づくりまでの流れは、ブランド立ち上げ支援とジュエリーブランドの始め方の記事をあわせてご覧ください。
まとめ
- 商標は、名前やロゴを「使う商品の区分」とセットで登録する仕組み
- アクセサリー・ジュエリーは第14類が中心になることが多いが、区分の選択は専門家へ
- J-PlatPatで「同じ」だけでなく「似た読み」も調べ、日付と結果を記録する
- 商標の下調べは、ブランド名を決める前に入れると手戻りを避けられる
- 類似の判断と出願は弁理士へ。当社の簡易チェックは無料の下調べ
ブランド名の候補が固まったら、製作のご相談とあわせてお問い合わせからお知らせください。