本文へ移動
GEMILYA
グッズ・ノベルティ7分で読めます

ギターピック型ペンダントを作る|真鍮とシルバー925の選び方

ギターピック型のペンダントは、演奏用ピックの寸法をそのまま金属に写すと、うまくいかないことがあります。元の厚みや大きさによっては、薄くて曲がったり、厚くて重くなったりするからです。

形を決める基準は「弾けるか」ではありません。首から下げても曲がらず、重すぎないかで決めます。

素材は、色を揃えて展開するなら真鍮+メッキ、くすんでいく風合いを見せるならメッキなしの真鍮が候補です。銀色やいぶしを活かすならシルバー925が向いています。ロゴを入れるなら、先に権利者の許諾を確認してください。

ピック型ペンダントは「装身具としての厚み」で決まる

樹脂の演奏用ピックは、弾くためにしなりまで考えて作られた道具です。金属では同じ輪郭でも、厚みや素材によってたわみ方や重さが変わります。

演奏用の寸法をそのまま採用せず、身につける前提で厚みを検討します。

形の状態 起こりやすいこと 対策の方向
薄すぎる バッグの中で曲がる、縁が欠ける、鋳造で金属が行き渡らない 大きさに合わせて厚みを足す
厚すぎる 重くて胸元で傾く、首やチェーンに負担がかかる 縁を薄く見せ、中央に厚みを残す
平らな面が広い 小さな擦り傷が目立つ マットやヘアライン仕上げにする

ちょうどよい厚みは、輪郭の大きさと素材の重さで変わります。図面の数字だけで決めず、試作で重さと曲がりを確かめるのが確実です。

縁を削って断面を少し山なりにすると、横から見たときに薄く見えます。ただし先端と穴のまわりには必要な断面を残し、曲がりにくいかを試作で確認します。

演奏用に似せすぎるより、身につけたときの見え方を優先します。

真鍮とシルバー925の比較

同じピック形でも、素材によって見え方と売り方が変わります。

観点 真鍮 シルバー925
金色寄り。メッキで金・銀・黒に寄せる 白い銀色。いぶしで黒みを足せる。メッキも選べる
時間がたつと くすんで、色が濃くなっていく 硫化で黄ばみや黒ずみが出る
同じ形での重さ 軽め 重め
地金代 抑えやすい 相場の影響を受けやすい
向く企画 メッキで色を揃える物販、色違い展開、無垢の風合いを見せる企画 銀色やいぶしを活かすデザイン、記念品

真鍮は無垢のままだと色が変わっていきます。そのため、色を揃えて売るならメッキをかけるのが一般的です。ブラックロジウムにすると、黒いピックのような締まった印象になります。

ただし先端や穴のまわりは擦れやすく、使ううちにメッキが薄くなることがあります。素材の特徴は真鍮の素材ページにまとめています。

一方で、くすんでいく色味を「使い込んだ楽器のような風合い」として見せるなら、メッキなしで出す選択肢もあります。

シルバー925は、銀を92.5%含む合金です。いぶしをかけるとロゴの凹みに黒が残り、細部が読みやすくなります。色味を変えたい場合は、シルバー925にもメッキを選べます。

裏に「SV925」の品位刻印(素材を示す刻印)を入れられるのも、記念品として渡すときの利点です。詳しくはシルバー925の素材ページをご覧ください。

よくある失敗は、真鍮を無垢で売って「色が変わった」と問い合わせを受けることです。無垢で出すなら、色が変わっていく素材だと商品説明に書いておきます。

輪郭・角・厚みの決め方

次の順番で決めると、手戻りが少なくなります。

  1. 輪郭を選ぶ:おにぎり型、ティアドロップ型、ジャズ型など定番の形から選ぶ
  2. 大きさを決める:原寸を紙に描き、胸元に当てて見え方を確かめる
  3. 角を丸める:尖ったままだと服に引っかかり、肌にも当たりやすい
  4. 断面を決める:平らな板にするか、縁を削るか
  5. 試作で確認する:重さ、曲がり、チェーンに下げたときの傾き

先端の丸めは、見た目より安全を優先します。少し丸めるだけなら、ピックらしさは大きく崩れません。

ロゴを入れる予定があるなら、輪郭を決める段階でロゴが入る面積を確保します。ティアドロップ型は下が細いため、ロゴは上半分に収めることが多くなります。

原型は手作りでも3D CADでも作れます。ロゴのデータがあれば、それを元に形を起こせます。

穴にするかバチカンにするか

吊り方は、見た目だけでなく耐久性とチェーン選びにも関わります。丸カンは小さな輪の金具、バチカンはチェーンを通すための金具です。

吊り方 向いているケース 注意点
本体に穴をあける ピックの輪郭をそのまま見せたい 縁に近いと欠けやすい。穴の内側が擦れる
穴+丸カン 長さ違いのチェーンに付け替えたい カンの数で向きが変わる
バチカン 太めのチェーンや革紐も通したい 上部に厚みが出てバランスが変わる

穴は縁から十分に離して配置します。縁との間が細いと、揺れて何度も当たるうちにそこから欠けたり曲がったりします。

使うチェーンを先に決めてから、穴やバチカンの内径を決めるのが正しい順番です。あとからチェーンを太くすると、通らなくなることがあります。

確認するのは、チェーン本体の太さだけではありません。チェーンを通す向きに合わせて、次の部品も実物で確かめます。

  • チェーン本体:太さと、コマの向き
  • 連結部品:チェーンの端をつなぐ丸カンなど
  • 端部品:留め具や、ブランド名入りのプレートなど

留め具が付いた完成品のチェーンを使うなら、実際に穴やバチカンへ通す側の端部品と、その連結部品が通るかで内径を決めます。どちら側から通すか決まっていない場合は、大きいほうの端部品を基準にします。

ネックレス全体の仕様はネックレスの製作ページも参考にしてください。

ペンダントが正面を向くかどうかは、穴の向きとカンの数で変わります。試作を実際のチェーンに通して確認します。

ロゴやサインを入れるときの注意と権利確認

表と裏で役割を分けると、情報を詰め込みすぎずに済みます。

  • 表:バンドロゴ、シンボルマーク
  • 裏:メンバーのサイン、公演名や日付、品位刻印

ロゴは原型に彫り込み、鋳造で本体と一緒に形にします。細すぎる線は鋳造や研磨でつぶれやすいため、原寸でも読める太さに整えます。

サインは縮小すると線が重なり、かすれて見えます。表裏の両方を深く彫ると薄い板は強度が落ちるので、片面を浅めにして調整します。

権利の確認は、デザインを作り込む前に済ませます。

  • アーティスト名・ロゴ・サインの使用許諾を、事務所やレーベルなどの権利者から得ているか
  • ロゴを作ったデザイナーとの取り決めに、グッズでの使用が含まれているか
  • 楽器メーカーのロゴや、既製ピックの柄を写していないか

当社で製作できるのは、依頼者が権利を持つデザインか、権利者の許諾を得たデザインに限ります。判断に迷う点は、弁理士や弁護士にご相談ください。

事務所との進め方はタレントグッズを金属アクセサリーで作るで詳しく扱っています。

ライブ物販に間に合わせる数量と日程

日程は物販の日から逆算します。

  1. 物販日と、会場への発送日を決める
  2. 検品と個包装の期間を差し引く
  3. 製作期間を差し引く(仕様確定後およそ4週間が目安。数量やメッキ、修正回数で前後)
  4. デザイン検討と、権利者の監修・承認の期間を差し引く

デザイン検討や承認の期間は、製作期間とは別にかかります。監修で一度差し戻されるだけで、全体の日程が後ろにずれます。

数量は、最初から全公演分をそろえる必要はありません。1個から製作でき、100個・300個・1000個などの量産にも対応しています。

  • 初回公演分を作り、売れ行きを見て追加する
  • 真鍮メッキを通常版、シルバー925を記念版にするなど、素材で版を分ける
  • 会場限定の色違いを作るなら、メッキ工程が増える分だけ日程に余裕をみる

採算は、希望する販売価格(上代)から逆算します。販売手数料や送料、利益を差し引き、1個あたりに使える製作予算を先に決めます。

予算に収まらないときは、ピック型なら次の順で調整を検討します。

  • 重量:輪郭を少し小さくする、中央以外の厚みを抑える
  • 素材:シルバー925から真鍮に切り替える
  • 工程の数:メッキの色数、両面の彫り、いぶしを減らす
  • 数量:小ロットほど1個あたりは高くなるため、発注数を見直す

同じ仕様を3つの数量で見積もって並べると、どの数量で予算に収まるか判断しやすくなります。考え方は料金の考え方にまとめています。

追加生産にも製作期間がかかります。ツアー後半の分を追加するなら、初回の売れ行きを早めに見て判断します。

段取りの全体像はイベントから逆算するグッズ製作スケジュールにあります。グッズ案件の進め方はグッズ製作のページにまとめています。

まとめ

  • ピック型は「弾けるか」ではなく、曲がらず重すぎない厚みを試作で確かめて設計する
  • 真鍮はメッキで色を揃えるか無垢の風合いを見せるかを決め、シルバー925は銀色といぶしを活かす
  • 先端は丸め、穴は縁から離し、通す側の端部品まで含めてチェーンを先に決めて内径を合わせる
  • ロゴやサインは原寸で読める線にし、デザイン前に権利者の許諾を取る
  • 日程は物販日から、予算は上代から逆算し、監修・承認の期間を別に見込む

ピックの輪郭・ロゴ・物販日・希望上代を発注仕様シートにまとめておくと、厚みと素材の組み合わせを具体的に検討できます。まずは無料相談でお聞かせください。

作りたいものが決まっていなくても大丈夫です

「こんなものは作れる?」の一言だけでも構いません。LINEまたはメールフォームから、気軽にご相談ください。

LINEで相談フォームで相談