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GEMILYA
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ジュエリー3DCAD入門|データ入稿でOEM製作する方法

ジュエリーのOEMは、3DCADで作ったデータを入稿して依頼できます。3Dデータが作れなくても、手描きスケッチや原型から依頼できます。

3DCADとは、パソコン上で立体のデザインデータを作る方法です。GEMILYAでは .3dm / .stl / .igs / .stp の形式でデータを受け付けています。

入稿したデータは、次の順に形を変えて製品になります。

  • 3Dデータ:画面上で決めた形と寸法
  • 原型:データを光造形で出力した樹脂の実物
  • 金属製品:原型をもとに国内の提携工場でロストワックス鋳造し、研磨などで仕上げたもの

入稿時はデータに加え、完成寸法・素材・数量・仕上げ・石や部品の仕様を添えてください。事前に肉厚・ファイル形式・石やパーツの情報・実寸の4点を確認しておくと、やり取りがスムーズです。

OEMの入稿方法は大きく3つ

ジュエリーOEMでデザインを工場に渡す方法は、大きく分けて3つあります。

入稿方法 内容 向いている人
手描きスケッチ イラストや図面を渡し、職人やCADオペレーターが形に起こす 絵で伝えたい人、初めての人
原型(実物) 自作の原型や、権利を持つ既存品のサンプルを渡す ハンドメイド経験者
3Dデータ CADソフトで作った立体データを渡す データを自作できる人、細部までこだわりたい人

手描きスケッチの場合は、3Dデータや原型に起こしてから製造に進みます。3Dデータでの入稿は、この形に起こす工程を自分で済ませて渡すイメージです。

原型の場合は、状態によって進め方が変わります。そのまま型を作ることもあれば、修正や3Dスキャンを挟むこともあります。

既存品を複製・改変できるのは、依頼者が権利を持つもの、または権利者の許諾があるものに限ります。権利関係の判断に迷うときは、弁理士・弁護士にご相談ください。

逆に言えば、データが作れなくてもOEMは依頼できます。手描きからの制作については制作の流れで全体像を確認できます。

3Dデータ入稿のメリット

メリットは主に次の3つです。

  • 完成イメージのズレが小さくなる
  • 修正のやり直しがしやすい
  • 3Dデータから原型を製作できる

完成イメージのズレが小さくなる

3Dデータは画面上であらゆる角度から確認できます。そのため「思っていた形と違う」という行き違いが起こりにくくなります。

指輪の幅や石の位置といった細部も、数値で正確に指定できます。

修正のやり直しがしやすい

手作業の原型は、修正のたびに削り直しや作り直しが発生します。3Dデータなら、データの構造や変更内容によってはパソコン上で修正しやすくなります。

試作前の調整を繰り返しやすく、サイズ違いのバリエーションも元データを流用して作れます。

ただし、サイズ変更の方法には注意が必要です。全体をまとめて拡大・縮小すると、石座や接続部など意図しない箇所の寸法も変わることがあります。

サイズ変更後は、次の点を確認し直してください。

  • 肉厚が薄くなりすぎていないか
  • 石座が石のサイズと合っているか
  • パーツ同士の接続部が細くなっていないか
  • 金具などの部品の寸法と合っているか

3Dデータから原型を製作できる

当社では、3D CADのデータをもとに光造形で原型を製作します。肉厚や石座などを確認・調整してから鋳造工程へ進めます。

入稿したデータがそのまま使えるとは限りません。製造に向く形に整える工程があると考えておきましょう。

データから製品になるまでの流れはロストワックス鋳造の解説記事で詳しく説明しています。

どんなソフトで作るのか

3DCADソフトには、ジュエリー専用のものと、汎用の3Dモデリングソフトがあります。どちらが正解というより、次の3点で選ぶと迷いにくくなります。

確認すること 専用ソフトが合う場合 汎用ソフトが合う場合
何を作るか 石留めリングなど、号数や石座(石をとめる台座)を多く扱う 有機的な曲面のモチーフなど、自由な造形が中心
寸法をどう管理するか 号数や石の直径を数値で指定しながら作りたい 造形を優先し、寸法は後から測って合わせる
受付形式で書き出せるか .3dm / .stl / .igs / .stp のどれかで書き出せるか確認 同左

無料で試せる汎用ソフトから始める人もいれば、最初から専用ソフトを選ぶ人もいます。作りたいアイテムと寸法の管理方法に合うかを基準にしましょう。

ソフトの無料範囲や書き出し機能は製品や版によって違うため、導入前に公式情報で確認してください。

入稿前のチェックポイント

3Dデータを工場に渡す前に、次の4点を確認しておくとやり取りがスムーズです。

  • 肉厚は十分か
  • ファイル形式は対応しているか
  • 石やパーツの情報を添えたか
  • 実寸の感覚を持ってモデリングしたか

肉厚は十分か

画面上では成立していても、薄すぎる部分は鋳造で金属が回りきらなかったり、完成後に曲がったりする原因になります。

画面上で特に確認したいのは、次のような細くなりやすい箇所です。

  • リングの腕のうち、いちばん薄い部分
  • 石座の爪の根元や、石を囲む縁
  • 丸カンを通す穴の周りや、パーツ同士の接続部
  • 透かし模様の間に残る細い部分

必要な肉厚は、素材の名前だけでは決まりません。次の情報を整理してから相談すると、具体的に判断できます。

整理する情報 例 肉厚との関係
希望する完成寸法 リングの幅、チャームの縦横 全体のバランスと強度
使う場面 毎日つける、ときどきつける 曲がりやすさへの配慮
素材 シルバー925、K18など 素材ごとの強度の違い
仕上げ 鏡面、いぶし、マットなど 研磨で表面がわずかに減る
石・部品の実測値 石の直径、金具の寸法 石座や接続部の厚み

シルバー925とK18のように素材が違えば、同じデザインでも適切な厚みが変わることがあります。ただし素材名だけでは決められず、形状・用途・仕上げを合わせて確認します。

これらの情報は発注仕様シートにまとめておくと、肉厚の確認と調整をスムーズに進められます。

ファイル形式を確認する

GEMILYAが受け付けている形式は .3dm / .stl / .igs / .stp です。ただし、受付形式であることと、そのまま製造に使えることは別です。

形式 データの種類 注意点
.3dm Rhinocerosの標準形式 曲面もメッシュも保持できる。中身は作り方による
.stl 三角形の面の集まりで形を表すデータ 曲面は細かい面に分割される。単位の情報を持たないため、mm単位かを伝える
.igs / .stp ソフト同士でやり取りする形式 書き出し時に面が欠けたり隙間ができたりしていないか確認する

対応している拡張子でも、内容によっては修正が必要です。書き出したファイルを開き直し、次の点を見ておきましょう。

  • 形が崩れていないか、面に穴や隙間がないか
  • 画面上の寸法が、希望する完成寸法(mm)と合っているか
  • 不要な補助線や、重なったままの形状が残っていないか

石やパーツの情報を添える

データだけでは、石の種類・サイズや、チェーンなど後付けパーツの仕様は伝わりません。データとは別に、仕様をまとめたメモを添えると認識違いを防げます。

  • 石:種類、形、実測の直径や厚み
  • 石留め:爪留め、覆輪留めなど希望の方法
  • パーツ:金具やチェーンの実測寸法、品番がわかればそれも

入稿メモは、次のような項目で書くと抜けが出にくくなります。数値は説明用の架空仕様です。

項目 記入例(説明用の架空仕様)
ファイル名・版 ring_v3.stp(3回目の修正版)
完成寸法と単位 幅3mm・11号、単位はmm
素材 シルバー925
数量 30個
仕上げ 鏡面
石・部品の実測値 ラウンドの石 直径3.0mm(持ち込み)
変えたくない箇所 表面の模様、石の位置
調整を相談できる箇所 内側の厚み、爪の太さ
希望納品日 ◯月◯日(販売開始日)

石の持ち込みは可能です。石の調達やチェーン込みの手配は、仕様を確認してご案内するためご相談ください。

何を伝えるべきかは見積もり依頼のチェックリストも参考になります。

実寸の感覚を持つ

画面上では大きく拡大して作業するため、実物が想像より小さい・大きいという事態が起こりがちです。

次の手順で、画面の寸法と実物の大きさを結びつけておきましょう。

  • 希望する完成寸法を先に数値で決めてメモする
  • 手持ちのジュエリーを定規やノギスで測り、決めた数値と比べる
  • 石や部品は実物を測り、その数値でモデリングする

データ入稿で変わる費用・変わらない費用

データを自作すると、デザインを形に起こす作業は依頼しなくて済みます。ただし、製造用の修正や原型製作の費用がなくなるとは限りません。

工程 自作データを入稿した場合 補足
CADデータの作成 自分で済ませた分は依頼不要 スケッチからの場合は依頼に含まれる
製造向けの修正 データの状態によって発生する 肉厚不足、面の穴、石座のズレなど
原型の製作 データがあっても必要 光造形で原型を出力する
地金・研磨・メッキ・検品 データの有無では変わらない 個数に応じてかかる

数量を増やすと1個あたりが下がりやすいのは、原型代などの初期費用を数量で割れるためです。販売価格から逆算して仕様を組む考え方と、数量を変えた見積もりの比べ方は料金の考え方で解説しています。

データが作れなくても大丈夫

ここまで読んで「自分にはハードルが高い」と感じた方も、心配はいりません。手描きのラフスケッチからCADデータを起こす工程ごと依頼できるOEMサービスは多くあります。

その場合の注意点と現実的な進め方は、次のとおりです。

  • データ作成の費用と時間が上乗せされる点だけ頭に入れておく(費用の考え方は料金ページへ)
  • まずはスケッチで相談する
  • ブランドが軌道に乗ってきたら、自分でもCADを学ぶ

よくある質問

入稿したデータはそのまま製造に使えますか?

そのまま使える場合もありますが、肉厚や石座、面の欠けを確認して修正することがあります。修正が必要かどうかは、データと完成寸法・素材を拝見してご案内します。

データ入稿から完成までどれくらいかかりますか?

仕様確定後、およそ4週間が目安です。デザイン検討や社内承認の期間は含みません。次のような条件で前後します。

  • 数量
  • 石留めやメッキの有無
  • 修正の回数
  • 連休をはさむかどうか

ご相談への初回返信は原則3営業日以内です。LINE公式アカウントかメールフォームから受け付けています。

データがなく、手元に現物しかない場合は?

現物を3Dスキャンしてデータにする方法があります。複製・改変できるのは、依頼者が権利を持つもの、または権利者の許諾があるものに限ります。

まとめ

  • OEMの入稿方法は「手描き」「原型」「3Dデータ」の3つ。データが作れなくても依頼はできる
  • 3Dデータは完成イメージのズレが小さく、修正しやすいのが強み。サイズ変更後は肉厚・石座・接続部を確認し直す
  • 当社では3D CADデータをもとに光造形で原型を作り、肉厚や石座を確認してから鋳造へ進める
  • 受付形式は .3dm / .stl / .igs / .stp。形式が合っていても修正が必要な場合があり、STLは単位を伝える
  • 肉厚は素材名だけで決めず、完成寸法・使う場面・仕上げ・石や部品の実測値を整理して相談する

入稿メモの項目を発注仕様シートにまとめ、データと一緒に無料相談からお送りください。

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